透命人間

黒い服着て街を歩いて 
　　　影に隠れて光を覗いた
眩しすぎる此の先の道は 
　　　白く染まって何も見えない

石につまずき心は散った 
　　　ひらりひらりと彷徨う体
取り戻したく手を伸ばすけれど 
　　　嘲笑いながら飛んでった

ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら
ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら

白いシャツ着てビルを見上げて 
　　　時計眺めて其の刻を待った
流れていく人間の川は 
　　　私のことを見向きもせずに
そのまま何処かへ落ちてった

ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら
何も言わずに

ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら
笑顔を描いたまま

ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら
堕ちていく

ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら
ひゅるる 
　　　ひゅる 
　　　　　ひゅるりら

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2019年5月頃に書いた作品です。一部改編。
当時は「コイゴコロ」というタイトルでしたが、
何故そうしたのか今の私には分からないです。