曙光
死にたい理由を見つけるのは簡単なのに
生きたい理由はなかなか見つからない
だけど人は生きろと言う
死んでもいいと言う人はいない
死にたい理由は積もっていくのに
生きたい理由は消えていく
それはまるで
雲のように
水のように
粉雪のように
掴みどころがなく
すぐにこの手から離れていく
生きたい夜と 死にたい朝
その数が多いのは きっと後者だろう
だけど私はもう少しだけ
生きてみたいと思うのだ
昇る朝日を見て 久しぶりに
"綺麗だな" と思えたから。
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