槙島驟
短編小説(7,000字以上)のまとめ。 ほんの少しのんびりしたい時におすすめです。
長編小説、「ペンが書けなくなるまで」の一覧。
ちょっとした飴玉くらいの言葉の引き出しです。 さらっとお楽しみいただける、140字以下集。
詩やSS、掌編小説のまとめ。 サクッと読みたい時に好きなのをどうぞ。
こんにちは、あるいはこんばんは。 槙島驟です。 急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしですか。もうすぐみかんに炬燵の時期ですね。 はてさて、タイトルにあ…
お久しぶりです。槙島驟です。 ここ最近、ずっとお話があがらず申し訳ありませんでした。 その理由は何を隠そう、タイトルにもある通り槙島驟はこの度「文学フリマ東…
失恋をした。 遠山タイチ、容姿も成績も至って平均的で凡庸だ。事は四月十日の昼下がり。校舎同士を繋ぐ渡り廊下から、春らしい花風がほんの少し髪を揺らす。 廊下か…
大した遠出でもないが、 大きなリュックにやれ懐中電灯だの、水筒だの、 ついには頑張って貯めた小遣いなんかをつめる。 それはまるで、ちょっとした冒険のつもりでいて 詰…
「おやいや、何だか肌寒いですね」 「なんだい。みない顔だ……ここにくるのは初めてかい」 「ええ、まあ」 「そうか。そうか。あ、女将。熱燗くれ」 そこは古くからあ…
何故か夜が特別になって 温い気温が恋しくて 用もないのに出歩いて 人ではないものと出会う事に少し夢を見る カンより綺麗なビン クーラーじゃなくて廃れた扇風機 都会じ…
タイムスリップを話す時に、よく持ち出されるのが、「パラレルワールド」だ。この世の全てが直線上にある一つの過去、現在、未来があるという訳ではなく、平行世界上にい…
2024年4月2日 19:07
皆様お久しぶりです。春ですね。もう4月ですがいかがお過ごしですか。そろそろ新作を書きましょうかね。
2023年11月14日 20:25
こんにちは、あるいはこんばんは。 槙島驟です。 急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしですか。もうすぐみかんに炬燵の時期ですね。 はてさて、タイトルにある通りですが。 先日の文学フリマ東京37にて、個人での初出展を迎え、無事終えることができましたことを書き留めておこうと思います。 よろしければ、雨宿りして行ってくださいね。 前回記事にある通り、今回は短編集「未完成」と中長編の「
2023年10月13日 14:11
お久しぶりです。槙島驟です。 ここ最近、ずっとお話があがらず申し訳ありませんでした。 その理由は何を隠そう、タイトルにもある通り槙島驟はこの度「文学フリマ東京37」への単独出展が決定いたしました! (その原稿で手一杯でした……)【イベント詳細】文学フリマ東京37🗓️11/11(土)🕒12:00〜17:00📍東京流通センター第一、二展示場🎫入場無料槙島のブース「槙島
2023年6月28日 20:51
一生会えなくなることよりも、どこかで会えてしまうことのなんという苦しさ。
2023年5月10日 20:52
心のヒビは、涙が溢れそうな時に揺らぐ視界。心が割れる音はとても静かで、その涙がぽた、と落ちる音。
2023年4月29日 20:40
好きを多用すればするほど気持ちは募るのに、どうして言葉は掠れていくの。
2023年4月24日 20:46
失恋をした。 遠山タイチ、容姿も成績も至って平均的で凡庸だ。事は四月十日の昼下がり。校舎同士を繋ぐ渡り廊下から、春らしい花風がほんの少し髪を揺らす。 廊下から死角になっている階段の踊り場に僕と僕の好きな人の二人きり。その一角は渡り廊下と比べて日陰になっていて、ほんの少しひんやりとしている。「す、好きです……僕と付き合ってくれませんか?」「ごめんね、遠山くん。私好きな人がいるの」 色
2023年4月16日 20:33
あなたの副流煙で死にたい。
2023年4月7日 21:35
生きづらいって、きっと”息しづらい“の書き損じ。
2023年4月6日 20:09
愛だけが、あなたからもらった傷でした。
2023年3月31日 21:32
大した遠出でもないが、大きなリュックにやれ懐中電灯だの、水筒だの、ついには頑張って貯めた小遣いなんかをつめる。それはまるで、ちょっとした冒険のつもりでいて詰め込んだガラクタは、何かの期待や、夢だったんだと今では思う。昔懐かしい、なんてことないビー玉やおもちゃの双眼鏡、お菓子のおまけなんかは、部屋の隅で埃をかぶりながらもまるで宝物のように部屋の隅で埃を被っている。いつのまにか埃
2023年3月25日 21:08
あなたの香りに酔いしれるほど、深くあなたに潜っていたい。
2023年3月12日 21:26
夏祭り。花火の音でかき消して、告白予行練習。
2023年3月10日 20:15
「おやいや、何だか肌寒いですね」「なんだい。みない顔だ……ここにくるのは初めてかい」「ええ、まあ」「そうか。そうか。あ、女将。熱燗くれ」 そこは古くからある旅館でしたが、あまり名の知れたところではなかったと思います。 私がここへ辿り着いたのは、越後までの旅路、脚を休めるための休憩にすぎませんでした。 表は小さな古民家のようでしたが、内へ入ってみるとそれはそれは、中庭を囲む見事な回廊と
2023年2月18日 21:12
何故か夜が特別になって温い気温が恋しくて用もないのに出歩いて人ではないものと出会う事に少し夢を見るカンより綺麗なビンクーラーじゃなくて廃れた扇風機都会じゃなくてしょっぱい田舎賑わいを遠くに聞く静寂の駅花火もいいけど朧げな月明かり海外? いやいや、古い古い日本いつもはなんとも思わないはずの黄昏時の電車にどこか遠くに連れて行かそうな雰囲気を感じるちょっと冒険をして無敵な
2023年2月16日 20:55
タイムスリップを話す時に、よく持ち出されるのが、「パラレルワールド」だ。この世の全てが直線上にある一つの過去、現在、未来があるという訳ではなく、平行世界上にいくつもの過去、現在、未来があるというもの。 例えば今、俺が目の前にあるハーゲンダッツの抹茶味を食べるのか、それともビスケットサンドアイスを食べるかの選択で、世界線が二分する、という訳だ。そしてその世界はどんどん枝分かれし、未来にかけて細分