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日進月歩 ~Road to MBA~#8

2020/9/22:テクノトレンド1①
 秋学期2日目であり、火曜日は平井先生のテクノトレンドという講義を履修していく予定です。本日も昨日に引き続き、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に関すること、および「IoT活用」について注力して復習いたしました。

 まずは、DXを活用してAをBに変革するといった場合の ”壁” について、考えてみたいと思う。Osborne(2014)の指摘によって、スイッチングコストやメンテナンスによる維持コストがかかり、経済的なメリットなどの合理的な理由がないとなかなか置き換わらないと論じている。確かに、自分自身で考えてみても「携帯のキャリアを変更する(現在はSoftbank)」といった際に、コストが高いので変えたい願望はあるが、利用しているアプリの引継ぎやどの機種が対応しているなどの調査時間を考えると弊害になって変えられていない。個人でもこうなっている状況があるとすれば、企業ならなおさららである。しかし、その中でもDXを推進しなければならないとした場合に変化するときの要因だけなのだろうか。

他にも、
 ・DXという言葉が独り歩きして本質をとらえていない
 ・経営者のITリテラシーが足りない
 ・業務改善や働き方改革の中で、日本における特有の文化(企業のために精神など)といった要因が考えられる

 私の中ではDX推進が広がらない最も大きな要因だと考えているのは、人事制度・評価制度・雇用形態などだと感じている。これだけ新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが推進されている中、会社に出社しなければ業務ができない、従業員が何をしているか分からないから管理できないといった背景には、大きく日本と海外でのこのような人事面での違いがあると感じている。私としては、時間労働制ではなく裁量労働制における適切な評価ができる企業が増えるよう、今後の改善に期待したい。


 次に、スポーツとIoT活用についても感じていることを復習したい。最近では、常にデータにて選手の動き、パス成功率といった内容、スプリントや動いた距離など、あらゆるものがデータ化されている。また、そのデータを基に具体的に戦術を考えたり、交代策を考えている監督もいる。確かにデータによって見えてくるものは多くあるが、サッカーは他に比べてデータに表れないもの(精神・身体の能力、天候など)が多く存在しているし、観客もデータだけでない部分を楽しんでいる傾向もある。データやIoT活用がされればされるほど、相反して”アナログな要素”が必要となるケースが多く存在する気がしている。
 新型コロナウイルスによって、DAZNにて中継が増え基本的には全試合の情報がデータとして提供ができている中で、サポーターは試合会場での観戦をしたい需要が高まっている。エンターテイメント性や会場の雰囲気などによる”消費者の心理への訴求”が、アナログのほうが強い傾向があるのだと思う。他の業界(教育)においても、オンラインからオフラインに戻っている事例も多くある中で、今後のマーケティングはより細かく、シチュエーションごとの顧客への提供価値を考えていく必要があると、改めて本日の講義を聞いて感じています。


         立教大学大学院ビジネスデザイン研究科   平岩 宗

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