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日進月歩 ~Road to MBA~#113

2021/5/22:ビジネス・オーガニゼーション3⑥
 土曜日は、経営組織論を専門とされている山中先生の講義をとっており、6回目の講義となります。前講義(#109)からは組織デザインにおける理論を学んでおり、本講義では「フレームワーク」と「デザイン変数(専門化と分業、調整と管理)」について、講義をいただいた。

■組織デザイン(フレームワーク)

 組織デザインの目的は「事業目標の達成」を目指してのものになるが、適切な組織デザインとは何か。組織デザインの指針として用いられるのは「適切さ(外的な経営環境)」と「有効性(内的な経営資源)」であり、よく判断基準として利用される以下3つの要素によって考えることができる。

ⅰ)戦略的適合:環境⇒戦略⇒組織における外的環境との適合性
ⅱ)コヒーレントなパターン:選択変数間の補完性(組み合わせ)
ⅲ)コンフィギュレーション:一貫性や整合性を伴うシステムによる内的資源との適合性

 講義いただいたのは、ジョン・ロバーツの「PARCモデル(2005)」であり、大量生産方式とリーン生産方式のモデルを基にご説明いただいた。
 また、3Mの事例において企業の独自性やコア・コンピタンス(VRIO)をどう生み出しているのか、さらにはイノベーション構築に向けた補完的な組織デザインはどういったものかについて学ばせていただいた。

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 このような事例や仮説より、適切な組織デザインとは何かを紐解くと、以下のように定義することができると感じる。要するに、自社における戦略と組織が適合しているか、さらにその内容が相互に一貫性や整合性(補完性)があるかといった観点が重要となる。

a)組織の多様な構成要素が戦略実行を無矛盾に支援しているか
b)互いに一貫性や整合性を維持しているか(相互補完性の実現してるか)

 これまでの講義内容とフレームワークを基に、グループディスカッションで自社の組織デザインが適切、または有効性があるのかといった部分から紐解き、以下の分類によって考えをアウトプットしていった。

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■組織のデザイン変数(経済活動と分業)

 経済における根本的問題として希少性問題があげられているが、企業はそれを解決するために「分業」による生産性の向上を目指している。生産性の向上を目指す方法としては、単純協業(並行分業)と専門化(機能別分業)があり、企業は専門化による分業によって、作業や業務活動のより単純な作業への分割を目的としていることが示されている。

〇職務の専門化:活動プロセスの部分的課業への分割(division of labor)

 職務を細分化することで単純化され、拡大することで総合的な複雑さが増すようにデザインをしていく。また、専門化を考えていく手法として、水平的専門化と垂直的専門化の2種類が存在している。

ⅰ)水平的専門化:各職務にいくつの異なる課業が含まれるか、それらの課業がどの程度広く、狭く定義されるかによる(Mintzberg,1979,69)
ⅱ)垂直的専門化:業務の遂行とその業務の統制および管理を分離する(構想と執行の分離)ことによる(Mintzberg,1979,71)

 講義内では、専門化して分業することでどのようなメリットおよびデメリットが生み出されるのか。また、どのような活動を自社で実施し、いかにアウトソースを活用してメリットを生み出していくかを事例より考えていきたいと思う(事例:アップル社のスマイルカーブ)。

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 さらに自社として実施するのか、それともアウトソースをすべきかを決める指標としては、「活動における戦略的重要性」と「活動における他の活動との相互依存や連結性」を指標として考えることが可能となる。

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■組織のデザイン変数(交換と調整)

 前述のように専門化と分業が進展すると、交換と調整の必要性が生まれてくることも事実である(下記の図)。なぜかというと、個々の職務や作業・業務活動は専門化されているためにそれ自体では完結していないということが課題となり、他と相互依存関係を前提とする協働方式を取らねばならないことがあげられる。そのため、職務や作業・業務活動の「成果の交換」と「相互関係の調整」が不可欠となってくるため、繫ぐ何かが必要となる。

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 上記図のように専門化が進むと業務が分割されるため、専門化された活動の連携と統合は必須となる(管理と調整のシステム)。次講義では、これまで紹介した「専門化と分業の組織デザイン」と「調整と管理の組織デザイン」の変数を組合わせて考えていこうと思う。

平岩 宗(ひらいわ しゅう)
1986年12月14日生まれ(34歳)/愛知県出身
【サッカー】春日井JFC/FC.FERVOR/中京大中京高校/駒澤大学/横河武蔵野FC(JFL)/エリースFC東京(関東)/ラスタサッカーファミリー(埼玉)
※U-12日本代表候補/愛知県国体選抜(高校)/JFL108試合・天皇杯7試合(通算115試合1得点)
※https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B2%A9%E5%AE%97
【ビジネス】株式会社ビーコンインフォメーションテクノロジー/コムテック株式会社/株式会社ミスミグループ本社/独立行政法人日本スポーツ振興センター(西東京市スポーツ推進委員)
【学校】中京大学附属中京高等学校/駒澤大学経済学部/立教大学大学院ビジネスデザイン研究科

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