見出し画像

日進月歩 ~Road to MBA~#24

2020/10/13:テクノトレンド1④
 前回に引き続き火曜日のテクノトレンド1で、経営組織論・ソフトウェア開発プロセス・生産管理(ソフトウェア)・テクノロジー( IT ビジネス関連)を専門分野にしている平井先生の講義の4回目です。

 本日のゲストスピーカーはドローン大学校代表理事であります名倉 真悟氏であり、ドローンにおけるビジネス創造とそこで生まれる雇用について熱く語っていただきました。とてつもない熱量だったのか「ドローンの可能性」しか伝わってこない。話が面白くて2時間があっという間・・・スポーツとドローンの可能性を聞きたかったけど時間オーバーでした。しかしながら、それ以上に驚きだったのは、他業界における知識が量がすごいこと、すごいこと。へたしたらその業界で働いている人よりも知っているかもと思わせるくらいの業界の「今」と「未来」を考えているお方でした。

 講義は様々な業界におけるドローンの活用と実証実験の内容をお聞きしたが、MBAのフレームワークにあてはめて考えてみようと思います。なぜ、ドローンに注目が集まっているのか、それには「環境(PEST)」が大きな影響を及ぼしているのではないかと認識している(下表にて整理)。

画像1

中でも新型コロナウイルスの影響は大きく、EC利用および物流量の増加は把握できることだろう。また、日本においては高齢化社会や地方過疎化における労働者不足の代替えとしての期待も大きいのではないかと考える。それでは環境の内容を基に、ドローンにおける「強み」と「弱み」を考え、SWOT分析に落としてみよう(下表にて整理)。

画像2

こうした中で、ドローンは「デバイス」にしかすぎないことを最後に伝えていただいた。確かに、DXも同様であり、選択肢としてアナログとデジタルがあった場合に、自社の戦略に合わせた決定を経営者は求められていると認識する。ドローンというデバイスに何かを組み合わせてこそ、ビジネスを創出し雇用を生み出していくのだと教えていただきました。「ドローン×〇〇×USP」、自分自身に置き換えスポーツと何か関わらせることができるか、他の要素を組合わせたらどんなイノベーションが起きるのか、方法論はたくさんあるので考えてみようと思います。

 こう見ると、講義でもあった「農業」や「物流」といった人が足りない領域から広まること、地方における活用が推進されることは必然であると考える。また、その後押しとなっているのが、「法律の改正」と「アメリカの取組みと先進的な事例」によるものだと認識する。ロボティクスにおける領域のNo1は元々フランスであったが、アメリカが急速に発展をしNo1となったことからも、今後もアメリカを中心に新しい事例と法改正が進んでいくことだろう。
 しかしながら、ドローンを初めて製作したのも、ビジネスへの活用を考えたのも日本が最初のようである。ここには大きく、日本の文化というものが影響しているのではないか。議論の中でもDXがいまいち推進されない理由、既存ビジネスモデルの変革が出来ない理由、人の業務を奪ってしまうという考え方など課題は山積みである。その中で、「だからこそMBAで卒業した人が率先して、国の政策を民間企業が後押しできるように動ける人財となるべき」という言葉が胸に響いている。私も熱く語れる人財になれるよう、改めて学ぶ姿勢を見直すきっかけとなる講義であった。

        立教大学大学院ビジネスデザイン研究科   平岩 宗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?