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J1第19節 湘南ベルマーレ対川崎フロンターレ データプレビュー

前節レジェンドが揃った横浜FC相手に神奈川ダービーを制したフロンターレ。前節では両チーム合わせてJリーグ最優秀選手賞を受賞したことがある選手が6名いたというすごい試合に。試合内容は横浜FCがフロンターレに合わせるのではなく自分たちのやりたいことを貫いたとても面白い試合だった。
さて今節は最下位湘南ベルマーレのホームに乗り込んでの神奈川ダービー。前節がそうであったように今節も普通に考えたらフロンターレの勝利だが、データで見るとまた違った面が見えてくるかもしれない。

1.両チームの成績

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17試合で勝ち点9と上手くいっていないように見える湘南。湘南の試合を見てるわけではないので予想にすぎないが、この成績は今シーズン降格がないことも関係しているのではないかと思う。湘南には良い選手が揃っているし、昨シーズンぎりぎり残留したチームとは言えこの成績にはならないはず。若くて良い選手も増えてきているので湘南の将来を考えたチーム作りをしているからこのような成績なのではないか。
1試合平均で0.8点しか取れていないのはかなり深刻な問題。1試合平均1点を下回っているのは湘南と仙台のみ。失点に関しては順位を考慮したら悪くない数字。得点が少なくなるのはチームスタイルの影響もあるとは思う。
ホームになるとさらに得点が取れていない。失点も減るものの湘南サポはもっとゴールを見たいのでは。ただ直近5試合は得点は変わらないものの失点は減ってきている。

筆者は前節3点とって勝ったにもかかわらず物足りなさを感じてしまった。ノルマの3点を取っても4点くらい取ってほしい笑。直近5試合は広島戦以外すべて3得点で勝利している。なので1試合平均得点は実質3点くらい。ただ失点が1.2と増えている。浦和戦ではクリーンシートを達成したが失点を0で抑える試合を増やしていきたい。個人的にはフロンターレの得点力があれば失点しても良いという考えなのでそこまで気にしていない。ただ今後対策されて得点できなくなったときのためにも失点は減らしていきたい。

対戦成績はTOTALでもホームでもフロンターレ有利。勝利はしているとはいえBMWは手堅いイメージがある。昨シーズンは5点取って勝ったけども。

2.チームスタイル分析

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基本的に低い数字が並んでいて横浜FC同様特徴があまりない。レーダチャートもきれいな8角形。基本的にボールを持ってゲームを支配するというよりは走力を活かしてボールを奪いカウンターをしかけてくる。ボール支配率は45.2%でリーグ下から3番目。ただショートカウンターもロングカウンターも高い指数ではないしシュート率も高くない。シュート率を上げることが課題。ちなみにハイプレスの指標はリーグ3番目。
攻撃は主に右サイドから。ただシュート率が低く、右サイドでのコンビネーションの割合が2.5%でリーグ最下位であることから、右サイドからクロスなどで得点するような感じで、右サイドはシュートするためのサイドではないのかもしれない。
気になることは他にもあるのだがネガティブなことを言っても面白くないのでこのへんで。

3.攻守のスタッツ

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フロンターレについて1つだけ気になるのは被シュート成功率。9.1%で4位と好成績なのだが徐々に高く率なってきている。このプレビューを始めた時は8.1%で3位だった。
湘南はやはり攻撃のスタッツに低い数字が並ぶ。得点が課題という話をしたが、まずシュート数も少ない。さらにシュート成功率も低い。攻撃回数は6位なのでシュートまで至るチャンスはあるにもかかわらず、シュートまでいけずさらに打つことができたシュートも決められない。シュートを決められないのはシュートを打つ選手の質なのかそれともシュートを打つ場面の質なのか。それはまた後ほどゴール期待値のところで。
ゴール前に引くことになることも多くなるので被シュートが多くなるのは必然かと。被ゴール成功率は10位で良い数字なのでシュートの場面においてはシュートコースを切ったり、単純にゴールキーパーの能力であったりはよくできている。となれば失点を減らすにはシュートにまで至らせないことつまりチャンス構築率を低くすることが必要。走力がありハイプレスを仕掛けるチームなのでそこの精度をあげて簡単にボールを運ばせないようにしたい。

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先に湘南の被ゴールについて。被ゴール期待値は13位で期待値と実際の被ゴールの差は0.064で悪くない数字。課題を挙げるなら先述したようにシュートまで至らせないこと。
さきほどの得点に関する問いはおそらくシュートを打つ場面の質。チーム内で最も得点を決めている石原直樹はシュート成功率23.8%と良い数字。対して湘南のゴール期待値は18位。ゴールの可能性が高いシュートを打つ場面が少ないことが得点不足の原因。また石原以外の選手があまり得点できていないことも気になる。

フロンターレは被ゴール期待値の値が少し増加。さきほどの被シュート成功率が増加していることも含めてこのままズルズル失点を重ねていかないようにしたい。

4.得失点のプレー割合

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湘南は得点14の内訳がグラフのとおりで得点のバリエーションがないことがうかがえる。セットプレーは試合の流れ関係なしに得点できるチャンスなのでそこで5点とれているのは良いが、逆に言えば流れかれの得点が少ない。さらにそれのほとんどがクロス。右サイドが攻撃の主であることから先述したようにサイドからのクロスをフロンターレは注意するべき。

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一方でフロンターレは得点のバリエーションが豊富。グラフ左上のロングパスからその他はどのチームでも1点から3点ほどなので、割合は低いがそれでも他チームよりは得点できている。どんな状況からも得点できることが強み。
湘南はドリブルとショートパスセットプレーからの失点が多い。特にドリブルの失点が多いのはフロンターレが相手だと非常にやっかいだと思う。

5.両チームの注目選手

湘南の注目選手は石原(直)。湘南はこの選手を起点に攻撃を組み立ててくる。ゴールもチーム内で1位。石原をどう止めるのかが重要。1人で局面を打開するよな選手ではないので、フロンターレのCBがというよりも中盤から前の選手が石原にパスが入らないような守備をすることで湘南の組み立てを妨害したい。
フロンターレは。単純に湘南がドリブルからの失点が多いことも理由の1つだが、湘南のようにアグレッシブに走力で勝負してくる相手には、守備時にはマッチアップする相手選手について行く必要があるし、攻撃時には裏抜けを頻繁に狙うことでDFラインとMFのライン間を広げることができる。その役割を学は忠実に行うことができる。ここ最近スタメンが続き学ファンとしては嬉しいが怪我をしないか心配してしまう。その分期待は大きい。

6.まとめ

注目選手は学としたがもう一人迷った選手がいる。それは山根だ。2回目の古巣対戦となるが、前回は等々力だったのに対して今回はBMW。燃えないはずがない。山根も古巣対戦ということは抜きにしてもかなり重要な選手だと思う。
今回は少し内容が薄くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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