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2022シーズン川崎フロンターレ内定選手

今回は試合のレビューやデータ分析ではなく、2022シーズンから川崎フロンターレに内定している3選手について書いていきます。現地観戦とYouTubeでそれぞれ3試合くらい見たので、それぞれの選手がどんなプレイヤーなのか自分が感じたことを書きたいと思います。もちろん一個人の意見ですので、もしかしたら選手本人やスカウトからしたら間違っていることを書くかもしれません。それでも内定している選手が来シーズンフロンターレでどんな活躍してくれるのか気になる方はぜひ読んでいただきたいです。

1. MF 松井蓮之 選手 法政大学

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法政大学の松井選手は442のボランチでプレーしています。特徴はボール奪取。出足が速く体も強いので相手チームのカウンターを阻止します。もちろん体だけでボールを奪っているのではなく、相手選手が後ろや横を向いた瞬間によせたり、ボールタッチが大きくなった時に体をいれたりしてボールを奪うこともできます。地上戦だけでなく空中戦でも1対1の強さを発揮します。身長は178cmで平均的?ではありますが相手より先に飛び跳ね返せます。


このようにボール奪取を武器としている松井選手ですが、ボールを奪った後も注目です。ボールを奪って終わりではなく、そこから縦パスや自分でボールを運ぶなどプレーに連続性があります。立正戦の79分10秒のシーンでは、立正の右シャドーが降りてきて右WBからパスをもらいました。そのときシャドーは前しか見ていませんでした。それをわかっている松井選手は相手の視野の外からプレッシャーをかけてボールを奪いました。さらにこれで終わりではありません。その後自分でサイドにボールを運びました。その時ボールを奪われた選手は取り返そうとしてきました。そこで松井選手は周りにサポートもいなかったのでファールを誘ってフリーキックを得ました。このようにボール奪取から攻撃ができるのでフロンターレではアンカーが最適だと思います。

しかしアンカーをやるのに一つ懸念点があります。法政は442でビルドアップするのですが、そのときの松井選手のポジショニングがあまりよくありません。というのも大学のほとんどのチームは442のため2CBから2CHへのパスコースは2トップに切られてしまいます。そうなった時ボランチがどうやってボールを受けるのか。このビルドアップでのボールの引き出し方が改善点だと思います。しかし松井選手は首を振って前方を確認し、CBに指示を出していることが多いです。ですのでもしかしたら自分がボールを受けるよりも自分のポジショニングで別のパスコースを作ることを優先しているかもしれません。そう考えれば懸念点でない気もします。

2. DF 佐々木旭 選手 流通経済大学

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流通経済大学の佐々木選手は主に左SBでプレーしています。左に配置されますが利き足は右です。これを聞いただけでワクワクしてくるフロサポは多いのではないでしょうか。そう旗手がSBでプレーしたときと似たプレーをするのです。川崎人さんもこのようにツイートしています。

佐々木選手の得意なプレーは右足での中央への縦パスです。左SBで右利きの利点は対角方向へのパスを左利きよりも相手から遠い位置でワンテンポはやく出せることです。これを佐々木選手は見事に使いこなしています。桐蔭横浜戦の7分40秒と8分のシーンでは、桐蔭がハイプレスをかけて同サイド圧縮されている状態です。そこでCBから佐々木選手にパスが出されると7分40秒では浮き球を8分ではグランダーパスをダイレクトでライン間にいる選手に出しました。同サイド圧縮をかけている相手にとってはダイレクトでライン間に出されると逆サイドに振られてしまう可能性があるため非常に嫌なプレーだと思います。そこで相手のSHが中切りでプレッシャーをかけてくると、今度は左足に持ち替えて縦につけます。

ここまで書いてきたのはビルドアップの場面について。崩しの段階でも佐々木選手はフロンターレのSBのようなプレーをします。例えばハーフスペースへ斜めにランニングしたり、オーバーラップしてクロスをあげたりします。この内外の使い分けはまだ伸びしろですがこのランニングが味方を助けているのは間違いないです。また右利きですが左足も蹴れるので順天堂戦16分40秒のシーンのように左足クロスからチャンスを創り出します。順天堂戦では山根のようなプレーも見せています。それは70分50秒のゴールシーンです。チームがカウンターで左サイドに展開しました。すると佐々木選手はゴール前に一直線にランニング。そこにクロスが入ってきてヘディングで得点しました。このようにフロンターレにフィットしそうなSBです。

私が思う改善点としてはビルドアップの時、最初から右足での中央へのパスを狙っているためトラップしたとき体の向きや目線が中央に向いており、おそらく待ち構えている相手守備者からしたら次のプレーが予測しやすくなっています。もしプロになってより激しいハイプレスを相手がかけていると、中央を向いた時の左からつまりピッチの縦方向からプレッシャーをかけられるとバックパスせざるを得ないと思います。
攻撃面のことについて書いてきましたが守備ももちろんできます。1対1の守備も強く桐蔭横浜戦ではフロンターレU-18出身でサイドに流れて強引突破が得意な山田新選手に多く勝っていました。また後半から3バックの中央も任されていました。ただ早稲田戦では相手右サイドの選手がクロスを上げようとしているのにプレッシャーが甘く簡単にクロスをあげられたシーンが何回かありました(二アゾーンランしている相手選手もいませんでした)。ただ早稲田戦のみ気になったのでコンディションの問題かもしれません。

3. GK 早坂勇希 選手 桐蔭横浜大学

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最後はフロンターレアカデミー出身の早坂選手。2年生から正GKとして活躍しインカレのベストGKに選ばれたことから、内定はやっときたという感じだったと思います。早坂選手はすべてにおいてハイレベルです。正直GKについて素人ですがそれでもレベルが違うのがわかります。まず近距離からのシュートストップができ、さらに体勢の回復も速いです。以下は駒沢戦のハイライトです。近距離のシュートを3連続でセーブしました。これができるのは体勢の回復が速いからだと思います。

早坂選手は近距離のシュートストップだけでなくフリーキックやミドルシュートのストップもできます。2年次のインカレでは相手のフリーキックがゴール左角に飛びゴールが決まってもおかしくないシュートをセーブしました。

この他にもCKやクロスのハイボールも積極的に飛び出しパンチングします。端から見ているとかなりリスキーで怖いのですが、それでもしっかり遠くにパンチングします。このような早坂選手のセーブを見たい方は桐蔭横浜大学サッカー部のYouTubeチャンネルにセーブ集が投稿されていますのでご覧ください。

早坂選手は攻撃でもチームを支えています。フィードがかなり正確で高いボールはもちろん低い弾道のパントキックもかなり正確です。シュートキャッチした後、パントキックで前線の選手にボールを届けることで攻撃の起点になっています。桐蔭横浜大学サッカー部のYouTubeチャンネルにはフィード集も投稿されていますのでご覧ください。

最後に有名な話ですが早坂選手がまだフロンターレU-18でプレーしてた2017年のプリンスリーグ最終節等々力での話です。後半アディショナルタイムにフロンターレがCKをゲット。このとき1-1の同点だったフロンターレは早坂選手もCKに参加しました。一度はクリアされたものの最終的に早坂選手の前にボールはこぼれてきてそれを押し込みゴール。そのまま試合終了という劇的な展開がありました。そういう何か特別なものを持っている選手です。

4.まとめ

今回は自分が数試合見て感じた特徴を書いてみました。私以外にも内定選手を見ている方はたくさんいると思いますのでこのコメント欄やTwitterのDMなどでご意見ください。後からこの記事に引用させていただいて、この記事を見れば内定選手がわかるようにしたいと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。最後に川崎人さんのご意見を貼っておきます。ご本人に許可いただきました。ありがとうございます。


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