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J1第18節 川崎フロンターレ対横浜FC データプレビュー

前節山根のスーパーゴールで浦和に勝利したフロンターレはホーム等々力で横浜FCとの神奈川ダービー。横浜FCはなにやらカズがメンバー入りするという報道が。それならチケットを取ればよかったと後悔する筆者です。

1.両チームの成績

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前節浦和に勝利したため直近5試合から神戸戦が消え勝利のみが並ぶフロンターレ。TOTALでもホームでも成績は変わらない。鬼木監督がノルマとしている毎試合3点取ることを続けていきたい。直近5試合はなんと1試合平均得点が3.8点。この数字は歴代1位の98年磐田を大きく超える数字。流石にこの調子がシーズン終了まで続くとは思えないがどこまで続くのか注目。
対する横浜FCはTOTALの成績をそのまま2分の1したようなアウェーの成績。アウェーが苦手というわけではないようだ。しかしアウェーになると得点は減る。さらに直近5試合に限ると1試合平均で得点が1で失点が2とどちらもボトムハーフの成績。攻撃に特徴のある選手がいるだけにもう少し得点を伸ばしたい。

通算成績はフロンターレの圧勝。ただし唯一の敗戦と2つの引き分けはどちらもフロンターレホーム等々力でのもの。まあ17年前なので気にすることもないかと。

2.チームスタイル分析

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横浜FCの特徴は自陣ポゼッション。リーグ4番目につけている。ただしシュートまで至る確率が6.1%で15位。敵陣ポゼッションも6位なのでボールを繋ぎたいチームではあるがシュートまでたどり着くことができずボールを回しているため高い数字になっていると予想。正直言うとデータからは特徴が何もないチームに見えてしまう。1つ注目するポイントを挙げるとロングカウンターだ。指数は36と低いがシュート率とゴール率は良い数字を残している。数は少ないが質は高い。ロングカウンターではロングパスの使用率が54.7%。奪ったらスピードのあるFWを裏に走らせてくる。ここは注意したい。フロンターレは前からプレスをかけてビルドアップを阻みたい。前線に誰が先発するかはわからないが斉藤光毅や一美和成のような若い選手がでてくると裏のスペースも気にする必要がある。ただレジェンド3人組が出場するとなればスピード感は劣ると思う。

3.攻守のスタッツ

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攻撃回数はリーグ15位。これは自らがボールを持っている時間が長いからこの数字なのか。それとも相手がボールを持っている時間が長いからなのか。ボール支配率は49.8%でほぼ平均と同じ。さきほどのチームスタイル分析からわかるようにおそらく横浜FCがボールを持っているから。ただチャンス構築率(シュート数÷攻撃回数)は9.5%で17位。ボールは持てるがシュートまでいく術を持っていないことがわかる。しかしJ2時台の昨シーズンは11.8%で3位なので、J2のチーム相手ではシュートまでいけたのがJ1のチームに対しては通用できていないことがわかる。これは今シーズン降格がない中でいろいろチャレンジすれば向上するところだと思う。
守備のデータも2桁順位が並ぶ。被攻撃回数は攻撃回数と同じ理論。どの数字も良い訳ではないのでこれからは判断できない。ちなみに攻撃ではJ2相手にやれていたが守備ではJ2時代も被チャンス構築率は10.8%で13位。

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フロンターレについて少し述べると、少しずつゴール期待値は上がってきている。逆に被ゴール期待値は少しずつ増えている。前節クリーンシートを達成したが今節も達成したい。

横浜FCはシュートまでたどり着けないがたどり着いてしまえば悪くない数字を残している。期待値以上のゴールを決めているし期待値との差はリーグ4位、シュート成功率もリーグ9位。シュートまでたどり着くアイデアを増やせればJ1でも通用するチームであることは確か。
この被ゴール期待値はリーグ最多。また失点は期待値以上の失点をしてしまっている。ただしそこまで差が大きいわけではないので期待値どおりに失点してしまっている。となると横浜FCの守備の弱点は簡単にシュートを打たせすぎているのかもしれない。守備ブロックが機能していないのかプレッシャーがかけきれていないのかは試合を見ないとわからない。

4.得失点のプレー割合

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毎回言っているがフロンターレの今年の武器はショートパスに加えて、クロスとセットプレー。クロスはダミアンの頭に合わせるものもあるがグランダーのマイナス方向や相手DFとGKの間に送るのが多い気がする。セットプレーに関してはここ最近あまり取れてない印象。以前セットプレーに関する記事を書いたのだが意味が無くなってきている。
さて試合の話に戻すと、横浜FCは失点パターンにばらつきがある。ショートパスはいつもどおり置いておいて、クロス、スルーパス、こぼれ球からの失点が主。こぼれ球からの失点が多いのは珍しい。これは横浜FCの守備を表しているかもしれない。スルーパスにしてもこぼれ球にしても相手選手を捕まえ切れていない可能性がある。裏に抜けた選手やゴール前での選手をマークできておらずシュートを打たせてしまっている可能性がある。被ゴール期待値からもわかるように相手選手にフリーにちかい状態でシュートを打たせてしまっているのかもしれない。
フロンターレとしてはゴール前にクロスを送り込み、それが得点に繋がったら良いしシュートを打てなくてもこぼれ球を押し込む形を作りたい。

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横浜FCはやはりドリブルからの得点の割合が高い。あとはこぼれ球の得点も気になる。ドリブルで相手チームの守備陣形を壊してこぼれ球を押し込むことなのかなと予想。ハンドで話題になった鹿島戦のようなゴール。ただクロスとスルーパスからの得点が少ないのが気になる。
フロンターレの失点は良いのか悪いのかバランスがとれている。クロスからの失点を減らすだけでも変わる気はする。こちらは特に触れることもないのでこれぐらいで。

5.両チームの注目選手

フロンターレの注目選手は三笘。前節ベンチ外だった理由はコンディション不良らしいが果たして本当は。1週間半三笘を見ていないので見たい気持ちもあるが戦術的にも相性は良い。三笘がドリブルでゴール前にカオスを作りだしたり、相手DFを複数枚つり出すことでゴール前でフリーになる選手が生まれる。そこを狙いたい。
横浜FCの注目選手は斉藤光毅。先発で出場するかはわからないが両チームのドリブラー対決をみたい。データ的に言うと、、、特にない笑。

6.まとめ

選手だけ見れば全てのポジションに良い選手がそろっている横浜FC。昇格初年度ということもあってデータ的には良い成績とは言えないが順位は14位と降格圏(降格はないが)には沈んでいない。かなり将来性のあるチームだと思う。結果は見えているかもしれないが個人的にはフロンターレよりも横浜FCのパフォーマンスに注目したい。あとはベテラン3人が出場するのかどうか。

データ引用元


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