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J1第7節 川崎フロンターレ対湘南ベルマーレ レビュー アカデミー出身選手躍動の試合

2月のルヴァンカップ清水戦以来5ヶ月ぶりに等々力に行ってきました。応援はなくてもスタジアムでの観戦は雰囲気が良く最高でした。
スタジアムに行って一番感じたのはノボリの声がけですね。攻守で周りの選手にポジショニングの指示を出していたのが印象的でした。

1.スタメン

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フロンターレは負傷していたジェジエウが復帰、古巣対戦の下田と山根もスタメン。湘南は五輪世代注目選手がずらり。

2.川崎のビルドアップに対する湘南の守備ブロック

フロンターレはメンバーが変わってもやり方は同じ。ポジションチェンジはあまり行わずに中盤3枚が間でボールを受けながら前進する形。対する湘南はラインを比較的高く設定し532のブロックを形成してフロンターレを待ち構える。

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湘南の守備の形としては、532の中盤3枚がスライドして間に合わないときは同サイドのWBがフロンターレのSBに出て行き残りのDFライン4枚がスライド。しかし、WBが前に出て行こうとしてもフロンターレのWGが外に張っていると、フリーにできないため中盤3枚のスライドに任せることしかできない。それを利用してフロンターレがチャンスを創り出したのが上のシーン。

左サイドの登里がライン間の旗手にパス、その旗手が内側に絞っていた山根にパス、そして山根がシュート。惜しくも得点とはならなかったが、上手くシュートまで繋いだシーンだった。本来フロンターレのSBには湘南のWB鈴木が出て行かなければいけないが、家長が外に張ることで鈴木をピン止め。ここで山根が絶妙なポジショニングでボールを受けてシュート。
このように湘南のWBをピン止めし、湘南中盤3枚の脇で山根や登里がボールを受けるシーンが多数あった。実際Optaのtwitterによると登里は両チーム最多のパス数と成功率を記録した

3.後半から湘南のビルドアップ

湘南前半はあまりボールを繋ぐ意識はなくロングボールが主体だったが、後半からはボールを繋いでビルドアップすることが多くなった。ただ中央の3人はあまり効果的なポジションを取れないためサイドからの崩しが主となった。それが上手くいったシーンがこちら。

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前半は湘南のボールに対するサポートが遅く少なかったが、後半からはポジションチェンジを行いながら選択肢をつくっていた。このシーンでは図のタイミングの以前からサイドに4人が集まりポジションチェンジを頻繁に行いながら最後は裏に走った攻撃力のある鈴木にボールが渡りチャンスになった。このような攻撃が中央でもできるようになると湘南は得点が増えるのではないかと感じた。

4.後半投入のレアンドロダミアン

前節は存在感があまりなかったダミアンだった。前節は得意なポストプレーが多くなかったが、後半から投入されたダミアンは多くはなかったがチャンスに繋がるプレーをしていた。それがこちら。

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ダミアンが斜めに走りボールを受けためを作り、後ろから走ってきた下田にパスを出しそのまま下田がシュートを打ったシーン。このようにダミアンが少しサイドに流れてそこでためを作り起点となることでまわりにスペースと時間を与えることができた。このシーン以外にも2回ほど同じようなダミアンの動きだしがあった。
前節はこのようなダミアンの動きだしが少なかったため前半苦労した。しかし後半から家長がトップ下に入り中央でためを作ることで攻撃を活性化させていた。今後の試合でも中央でためをつくれるかどうかが重要になってきそうだ。

5.まとめ

結果的にアカデミー出身の選手2人がゴールを決めたことはとても嬉しかった。欲を言えば宮代にも決めてほしかったがお預け。また、東京五輪世代を推している自分としては両チームに東京世代世代が大勢いて活躍していたことが嬉しかった。余計なお世話かもしれないが谷のフィードは改善しないと代表は厳しいのではないかと思った。

次節は1週間あいて首位攻防戦。苦手なアウェーG大阪戦です。

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