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J1第25節 川崎フロンターレ対FC東京 データプレビュー

2週間ぶりの試合となる第25節多摩川クラシコ。これまで週2で試合があったのからいきなり2週間あくと試合感が無くなってしまった。プレビューの存在も忘れていたし笑。
ルヴァンカップを阻まれた因縁の相手FC東京。今シーズン2回目の意地を見せなければならない試合。筆者はあの日等々力に行かず、FODにも加入していなかったので試合を見れていない。なのでフロンターレがそして東京がどんなプレーをしていたのかはわからないが、聞くところによると人海戦術で崩すことができなかったらしい。だとすると今節も同じやり方でくるのではないか。

1.両チームの成績

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フロンターレはこのままいけばおそらくホームマリノス戦またはアウェー大分戦が優勝決定戦になりそうだ。やはり1試合平均得点は3点を下まわってから増加しないが失点は0.8を保っていて得点失点ともにリーグ1位。さらに直近5試合の平均失点が0.2。ヤンマーでの1失点のみとなっていてそれ以外はすべてクリーンシートを達成。シーズン序盤にこの勢いがこのまま続くかどうかが懸念されていた。攻撃面ではたしかに勢いを失ったが、前半戦なかなか達成できなかったクリーンシートを達成し守備面で好調を維持している。
東京は現在4位につけているが失点が他の上位チームに比べて多いのが気になる。1試合平均失点1.3は7位の数字。ちなみに今シーズンの上位チームには失点が少ないチームが並んでいる。そこで得点がずば抜けて多い訳でもない東京が4位にいるのは凄い。アウェーになると失点が少なくなるのはこのロースコアになる印象がある等々力クラシコでは東京にとっては期待できるデータか。ただ直近5試合では1勝しかできておらず、直近2試合で7失点と守備に問題がある。得点も1試合平均0.8と低い数字。ラフプレーで騒がれた東京だがチームが悪い方向に向かってしまっているのを止めることができるのか。
対戦成績ではフロンターレが勝ち越しているが引き分けも9回と決着がつかないことも多い。またフロンターレは等々力よりも味スタでの方が多く勝利している。ただ2週間空いてフレッシュになったフロンターレには久しぶりの大量得点を見せてほしい。

2.チームスタイル分析

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両チームの特徴がかなりあらわれている。フロンターレのポゼッション型に対して東京はカウンター型。東京はポゼッション率が43.9%でリーグ17位。完全にカウンター狙いのチームだ。東京のロングカウンターはシュート率とゴール率は特段高いわけではないがやはり前線のメンバーを考えると脅威になりそうだ。あとはルヴァンカップでもやられたようにセットプレーは注意したい。フロンターレがボールを保持する時間は長くなるだろう。あとは東京の守備ブロックをどう崩せるのか。フロンターレは東京にカウンターをさせないためにも簡単にボールロストすることは避けたい。もしボールロストしてしまった場合は守備範囲が広い守田がどうカウンターを封じるかが注目。セットプレーを与えないためにもファールで止めるようなことも避けたい。
また、東京はリーグ2位の横幅をコンパクトに守る。数字だけ見るとマリノス戦のようなアイソレーションからの攻撃も考えられるが、マリノスよりも守備的でラインも低いため全く同じようなやりかたは通用しない。ただやはり同サイドにこだわりすぎると東京の思うつぼ。空いている逆サイドに振ることを増やしたい。

3.攻守のスタッツ

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東京は攻撃回数が3位。これはカウンター型のチームにとっては良い数字。カウンターを狙いたいのにボールが奪えずに攻撃回数が増えないチームもある。それに対して東京はボールを奪い攻撃につなげている。ただチャンス構築率からもわかるようにシュート数とゴールはそこまで多いわけではない。カウンターの精度をもっと高めていけば得点も増えるかもしれない。
面白いのは守備面のデータ。順位を考慮すると失点が多めの東京だがデータ的には悪くない。このデータだと深く分析はできないが短絡的に言えば被シュート成功率が気になる。

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期待値を見ると東京の現状がわかる。やはり最後の精度のところが問題か。今まで見てきたとおりしっかりボールを奪いカウンターにつなげることができている。あとは期待値に見合うゴールを決められるかどうか。被ゴール期待値は2位の数字。しかし実際の失点は7位。打たれたシュートへの対応を向上させれば失点を減らすことができるかもしれない。

4.得失点のプレー割合

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フロンターレの得点と東京の失点が合致するのはクロスとショートパスだ。やはり家長からダミアンへのクロスなどは効果的な手段になるかもしれない。あとはドリブルも上手く使いたい。手堅い守備を崩すにはやはり個人の力で突破することができれば手っ取り早い。

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こう見るとこれという合致点はない。強いて言えばクロス。カウンター型のチームということを考えると、カウンターで敵陣まで押し込み相手の帰陣が整う前にクロスを上げて得点という形だろうか。

5.両チームの注目選手

フロンターレの注目選手は三笘。先発される回数は少ないが今節のように先制点が非常に重要な試合では先発させる可能性もある。先述したが守備ブロックを崩せなければ個人技で突破したい。三笘が縦に突破してダミアンへのクロスというパターンもありそうだ。さらにフロンターレが押し込む時間が長いと予想するため守備が上手い学よりも突破力のある三笘がスタメンの方が良い。
東京の注目選手は森重と渡辺。初めて二人を挙げたがやはり東京の両CBはかなり手堅い。東京にベタ引きされた場合この二人をどう突破するのかが重要。いくら手堅いCBでもボールと相手選手を同一視野に入れられない対応は難しい。だとするとやはり左右に揺さぶってマイナスのグランダーのクロスを入れるのが有効な手段になりそう。

6.まとめ

多摩川クラシコで良いイメージがあるのはどちらかといえば味スタの方。昨シーズンの味スタクラシコは本当に最高だった。やはりクラシコで応援がないと寂しいがそんな気持ちも吹っ飛ばしてくれるような試合内容を期待している。


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