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[エッセイ6日目]スキンヘッドはじゃんけんでグーの立ち位置


アイドルの顔を覚えられなくなったり、テレビから聞こえてきたミスチルの歌に「Mr.シャチホコがモノマネしてる」と勘違いしたり、ザ・たっちを見てどっちが兄かわからなくなってきたので、老後に備えてあれやこれやと準備していかなきゃなと思うんですよね。

まずは手始めに演歌を覚えていきたいですね。ご老人のマストミュージックといえば、そりゃ演歌ですよ。だって昼過ぎにカラオケ行ってデンモクの履歴を見ると、演歌が何十曲も歌われていて度肝を抜かれますよ。
朝イチにカラオケやってきて、昼までノンストップで演歌を歌い散らかすご老人たち、足腰は弱っても喉の筋肉はご健在ですよ。すごいよご老人。
そんなじじばばたち、歌の合間には「ドリンクバーのバーは" 婆 "のことかのう(^。^)」とかシニアギャグでも言うんですかね。ぜひ、時事(ジジ)問題にも触れていただきたいものです。

常々思うのは、頭が薄くなってきたときに自分はどういう行動をとるのかなあって。うちの家系は前髪が後退していって、横の髪だけ残るようないわゆる波平ハゲの血筋なんですけど、たとえばその残った横の髪を伸ばしてゴリッと禿げた頭の頂点に被せて誤魔化す海原はるか師匠スタイルにするのか、生えてる部分はちょうどいい長さに切り揃えて波平スタイルにするのか、もういっそのことスキンヘッドにしてしまうのかっていうことですよ。ポケモンの御三家を選ぶ難しさに近いですよ。三つ巴ですよ。もはやじゃんけんみたいな強弱関係ですよ。スキンヘッドは多分グーの立ち位置。

すね毛とか腕の毛とかあればあるほど気持ち悪がられる部位にはたくさん生えるくせに、生えててほしい髪はいずれ抜け落ちていくって、物悲しさがありますね。裸足で逃げ出したくなりますね。もう逃避行ですよ。

頭皮だけに。

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