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Ethiopian Football News (vol.11)
こんにちは、シュウです。
今回も、過去のレポート紹介です。
お楽しみください。
2017.5.26
エチオピア滞在10ヶ月目
「ゴールデンウィーク」という言葉が無縁のように感じる今日この頃です。昨年は、訓練所で祝日関 係なく缶詰状態での語学研修・・・、今年もやっぱりゴールデンウィークは、ありませんでしたね笑。
あと1ヶ月もすれば、雨期に入り活動が難しくなります。ラスト2カ月くらいの気持ちで、雨期休みに向 けて、今月も突っ走りました。 さて今月は、少し残念な話からスタートします。なんか話題が五月病だな・・・
1. U-17アフリカ選手権 in Gabon
昨年、10月に行われたマリとの試合に負けてエチオピアの敗退が決まりました。しかし、今年3月にマリの政府機関であるスポーツ省がマリサッカー連盟の執行委員を解散、役員解雇するという事件が起 こりました。これは、FIFAの規則において各教会が政治的権力からの独立を義務付けられていることに 違反にあたり、マリがワールドカップ予選からの追放、FIFAやCAFからの援助プログラム資金の停止、 マリ国内のすべてのクラブチームに国際大会の出場禁止などの制裁が下りました。それに伴い、4月30 日までにマリ国内での改善が見られない場合、エチオピアが繰り上げでU-17アフリカ選手権に参加でき ることになりました。そのため、急遽U-17の選手たちが集められ合宿がスタート。出場できるかもしれ ないチャンスが巡ってきて、選手たちのモチベーションは非常に高く、いい緊張感でトレーニングがされていました。
しかし、4月28日にFIFAがマリサッカー連盟の改善を認め、出されていた制裁を解除すると発表。この発表によって、エチオピアの出場権がなくなり、チームは解散・・・。サッカーを取り巻く環境の複雑さを肌で感じさせてもらいました。久々に監督、コーチ、選手たちに会えて嬉しかった な。できれば、大会に出てもらって活躍してほしかった。本当に残念!
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2. 首都でのスポーツ教室
今月は2校の小学校へ行き、今シーズンのアディスアベバ市内の学校巡回は終了しました。ひとつ目 の学校は、グラウンドがフットサルコートと正規サイズのピッチが1面ずつあり、男女分けてそれぞれ ゲームをすることができました。また、今回は現地の体育の先生が一緒にゲームに入ってくれたり、通訳をサポートしてくれたりと、とてもスムーズに行うことができました。彼には、本当に感謝したいと 思います。アムセグナンロ!
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そして、今シーズンラストの学校では、バドミントン隊員を中心にしたバドミントン教室をやりました。屋外だったため、風にあおられうまくいかなかったところもありましたが、子どもたちは見たこともないラケットとシャトルを使って、ワーワー、キャーキャー騒ぎまくり、とても楽しんでもらえました。
最後の振り返りで「バドミントンは、楽しかった!?」と聞くと「うん、楽しかった!!」と答え、 そのあと「今日やったスポーツは何だっけ?」の質問に対して「テニス!!」と元気に答える子どもた ち・・・バドミントン隊員は、頭を抱えていました…彼には、まだまだ頑張ってもらいましょう笑。
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3. スタジアムでのスポーツアクティビティを見て
スタジアムの事務所に着くといつも必ずピッチを見るようにしています。そんなある日のこと、芝生 の上を幼稚園児が駆けずり回っているではありませんか。これは一体…グラウンドキーパーの人に話を聞くと「プライベート幼稚園(私立でお金持ちの子が通う)がスポーツのイベントだよ」という。よく見てみると、みんな身なりも綺麗で靴も履いている、そしてサッカーボールも綺麗なものをたくさん使っている。微笑ましい光景だと思う反面、お金があるからこういう経験ができるのかなとも思ってしまった。でも、プラスに考えれば、エチオピアでも小さい子のためのスポーツアクティビティが少なからずあるという新しい発見ができました。自分がやっている草の根活動、砂漠に水を撒くようなものだが、やり続けることに意味や価値があるはず・・・ファイト、自分!!
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4. CAFチャンピオンズリーグ
5月23日にCAFチャンピオンズリーグがアディスアベバスタジアムでありました。この大会にエチオピアからは、セントジョージFCが出場しています。今回は、グループリーグ第2戦のチュニジアのクラブチームとの試合でした。アフリカのチームとはいえ、チュニジアはヨーロッパに近い国のためか、ヨ ーロッパ系の選手が多くいました。身体も大きく、力強いプレーが特徴的で、攻撃の組み立て方の違い 、DFラインのコントロールや空中戦の強さなど、いろいろと違いを感じながら観戦することができました。
試合の結果は、0-0のスコアレスドロー。スタジアムは、セントジョージFCサポーターに埋め尽くされ、久々に満員になったスタジアムを見ました笑。UEFAチャンピオンズリーグも生で見たいけれど 、アフリカのクラブチーム同士の試合を見る機会もなかなか貴重だと思うので、次回も楽しみです!!
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5. エチオピア陸上選手権大会
5月16日から世界陸上の選考会を兼ねた陸上選手権大会がありました。中長距離では、世界トップレベルのエチオピア、大会でもやはり中長距離が人気です。競技は、無料で観戦することができて多くの エチオピア人が観戦していました。普段のリーグ戦より、観客が多いかも…スタンドから見ていると、中長距離の選手は驚くほど速く、競馬場にいるような感覚になりました笑。
そして、大会で一番盛り上がったのが、ハイレ・ゲブレセラシェの登場でした。エチオピア人の国民的ヒーローである彼は、現在エチオピア陸上連盟の会長を務めています。日本と同じく、携帯やスマホの写メでパシャパシャ撮っていたのが、少し面白かったです。
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6. 最後に
7月に各ボランティア活動の中間報告会というものがあります。そこで、いろいろと調べていたら面 白いデータをみつけました。2014年のワールドカップに出場した国の人口と競技人口に関するデータな のですが、ベスト8に入った国すべて、競技人口率が5%を超えているのです。競技人口というのは、や や曖昧なものではありますが、予選で敗退してしまった強豪国と言われるスペイン、イタリア、イングランド、ポルトガルも5%を超えていました。驚くのは、優勝国ドイツ・・・なんと19.8%もの競技人口率がありました。この数字は、2000年のユーロでの惨敗から、ユースやグラスルーツ年代に改めて目を 向けて改善を図った賜物だと思います。
そして、この大会で強烈なインパクトを残したコスタリカは23%、ベスト16で敗退しましたがチリも 15%という高い数字を記録しました。アフリカ勢の出場国平均が4.27%ということで、数字遊びではあ りますが、エチオピアの競技人口率が4%を超えたらワールドカップに出場するチャンスがあり、5%を超えるとベスト8に入れるということになります。しかし、現状は・・・正確な数字は、連盟でも把握 していないようで(そこが問題なのかもしれませんが・・・)、概算で計算すると、エチオピアの競技人口率は、恐らく2%前後ではないかと思われます。ちなみに日本は、3.8%ということで、グループリーグ敗退は数字でみる限り必然的だったと言えます。アジア勢の平均は、3.2%(最高がオーストラリア の4.36%)でした。数字をみると、その地域のレベルもなんとなく見えてくるような気がしますね。
最後に日本サッカー協会が出した2005年宣言、あくまで数字上の話ですが、宣言通りに競技人口が 2030年で800万人を達成すればワールドカップベスト4も十分に狙えて、2050年に1000万人を超えれば 、優勝する可能性が十分にある!サッカーファンの多くの夢だと思いますが、日本代表がワールドカップ優勝するのを死ぬまでには、絶対見たいですね!!
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この時から二度のワールドカップがありました。結果は、年々と期待値が上がっているように感じます。
日本のワールドカップ優勝、みんなで叶えたいですね!
ではまた!
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