
iOS 14.2 beta 3で追加されたAPI
現地時間の10月13日、iPhone 12(Mini / 無印 / Pro / Pro Max)が発表された。WWDC以外での新製品発表は、開発者にとってはもうひとつの楽しみがある。新デバイス発表に伴うAPIの追加だ。
たとえば2017年6月に行われたWWDCでARKitは発表されたが、同年の9月にiPhone Xが発表されてからFace TrackingのAPIがSDKに追加された。新しいiPhoneが出れば何かしらのハードウェア的な新しい点があり、何かしらのAPIが追加される。
同日にiOS 14.2 beta 3が出ていたので、APIの差分をざーっと見てみた。
AVFoundation
カメラを司るフレームワークなので一番期待できる。以下の新しいAPIが追加されていた。
AVCaptureColorSpace
・AVCaptureColorSpace.HLG_BT2020
(AvailabilityはiOS 14.1+)
AVCapturePhotoOutput
・isContentAwareDistortionCorrectionEnabled
・isContentAwareDistortionCorrectionSupported
(いずれもAvailabilityはiOS 14.1+)
AVCapturePhotoSettings
・isAutoContentAwareDistortionCorrectionEnabled
(AvailabilityはiOS 14.1+)
AVCaptureResolvedPhotoSettings
・isContentAwareDistortionCorrectionEnabled
(AvailabilityはiOS 14.1+)
AVPlayerItem
・appliesPerFrameHDRDisplayMetadata
(AvailabilityはiOS 14.0+)
AVSemanticSegmentationMatte.MatteType
・glasses
(AvailabilityはiOS 14.1+)
いずれもドキュメントに解説は一切なかった。しかしAPIの名前から静止画撮影においてContentAwareDistortionCorrectionを有効にできるようになったこと、メガネのセグメンテーション・マットが取得できるようになったこと、等がわかる。
Segmentation Matteはこれまで髪・肌・歯について取得可能でした。実装等については100円で販売中の拙著に書いています。
Core Bluetooth
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830文字
昨年は書籍という形にまとめましたが、今年はこのマガジンに集約することにしました。
最初は記事が少ないので格安から開始して、充実してくるごとに本来あるべき価格に戻していく予定です。というわけで早いうちに買うと非常にお得です。
昨年の書籍は約80ページ+本に載せなかった事項もたくさん、ということで最終的にはそれなりの量になるのではと思います。