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個人の「成長サイクルモデル」を書いてみた

YAMAP CXOの安藤さんのnoteで、就任当初に「成長サイクルモデル」なる図を書いたという話が書いてあった。

こういうの

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(初期版)

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(アップデート版)

この図をもとに、このネットワーク効果が最大化するようにいろんな意思決定をしていく、というものらしい。

基本的にはこの図によって、YAMAPのネットワーク効果が最大化するための意思決定とサービスの健康状態の確認を行っています。

自分は経営者でもサービス運営者でもないが、個人であれ成長を意識して仕事したり勉強したりはしている(というかこの業界、成長し続けないと相対的には後退していく)ので、個人でもこういう成長サイクルモデルを定義しておくのはよさそうだなと。やりたいことがいろいろある中で時間配分に迷ったりすることも多いし...

というわけで書いてみた

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バージョン0.1。大事な概念をいろいろと表現できてない気がするが随時アップデートしていく。

当たり前のことを図にしただけな気もするが、それでも図を眺めていると色々と気付きがある。

以下メモ

インプットとアウトプットが両輪

【インプット】と【アウトプット】が動力となってサイクルがまわっている。どちらかが欠けたりどちらかに偏ると循環が止まる

で、最近はアウトプットはしているもののあまり【認知】に繋がってないなと。もっと「仕事に繋がる認知、に繋がるアウトプット」を意識していかないとサイクルが途絶える。

時間がサイクルを回す唯一の動力源

「ひとりでやる」ことが前提になってるので、【時間】がサイクルを回す唯一の動力源となっている。

そんなわけで、【仕事】が増えるほど良いわけではない。以下を考慮しないといけない。

・【時間】という有限のリソースをどのようにインプット・アウトプットに配分するか
・【お金】をどう稼いでどう【時間】に変換するか

この観点でいうとこのモデルv0.1は「循環するほど価値が増す」というネットワーク効果を描けてない(マイナス要素がサイクルの中に混じっている)わけで、モデルとしてイマイチっぽい。

循環するほど上がる「価値」は何?

引用元の安藤氏が勧めてくれた「プラットフォーム・レボリューション」という本によると、そもそもこの図はサイクルを循環するほど価値が増す「ネットワーク効果」を表現するものらしい。

たとえばUberでいうと、利用者が増えるほど価格低下やピックアップ時間の短縮に繋がり、さらに利用者が増え、サービスの価値が増す。

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プラットフォーム・レボリューションより)

上の自分のモデルはこの本を読み始める前に書いたのでここらへんを意識してなかったのだが、自分が描いたサイクルを循環するうちに何が得られ、最終的に増す「価値」はなんなのか?

前述した通り仕事がバンバン増えたら人を雇ってスケールさせていくぞ、とは思っていないので価値はそこにはない。

上の図の中で増えて欲しいものを挙げていくと、こうなった↓

・スキル/経験/実績・・・アウトプットの源泉
・アウトプット・・・認知に繋がるだけでなく、仕事以外のマネタイズ資産にもなり得る
・認知・・・おもしろい仕事が来ること繋がる/効率的なアウトプット手段が選べるようになり、時間の短縮にも繋がる
・お金・・・時間に変換できる

ちなみにこれらを増やしていった先にどうなりたいかというとお金持ちになりたいわけでも有名人になりたいわけでもない。手に職を持ってこの世界でなるべく自由に楽しく立ち回れたらそれで満足。

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この価値の上昇部分がパッと見でわかるように表現できてないところも現状のモデルの改善点。

循環の弱いところ・切れているところ

深津さん談

循環ができてて、循環の弱いところ・切れているところを直すというのが僕のスタイルです。循環ができていなかったら、それは広告費が尽きた瞬間に終わるサービス、あるいは市場を取り終わったら終わるサービスなんです。

まさに現在のモデルは自分の時間というリソースが尽きたところで成長が終わる時間は慢性的に尽きているのでつまりこの成長サイクルは既に終了している。(お金で時間を買うといっても限界がある)

可処分時間は減っているので、最近はむしろ下降サイクルに入っているかもしれない。

(追記)どう改善していくか - ホリエモンのモデル

現状のモデルでは「これからの成長」は見込めない、と思ったのであーでもないこーでもないと「改善版モデル」を考えていたのだけど、自分のこととなるとどうも固定観念が入ってしまって埒が明かない。

そんなわけで、「あの人の成長サイクルモデルを書いてみたらどんな感じになるだろう?」というのをいろんな人で考えてみて、これいいなと思ったのが堀江さんのモデル。

成長サイクルモデル-horiemon copy

基本的に持ち時間をすべて「おもしろいこと」に全振りしておけば勝手にサイクルがまわっていく、という素晴らしさ。

堀江さんレベルになると本を書くにしても1冊1冊をすべて自身で書き下ろしていく必要はなくて、誰かが過去の文章や講演を再編集したりインタビューしたりしてまとめてくれるので、プロダクト生産の時間コストが限りなくゼロに近づく(ので、おもしろい仕事に全振りできる)。

しかし「持ち時間をすべておもしろいことに全振りしておけば勝手にまわっていく」というサイクルは理想的ではあるけど、僕が仮に全振りしても同じようにはまわらないわけで、自分なりの自分に向いたやり方で理想に近づけていくしかない。そこは考え中。

その他気付き/メモ

・【お金】は【時間】を買う手段でしかないので、単価が「おもしろい/勉強になる仕事」が来る際の障壁になるとしたらぐっと下げるのもあり(いままで単価を上げてきたのは、あくまで「どれを受けるか精査する/断る」ための時間・心理コストを下げるため)
・本を読む、こういうツイートをするのも【インプット】や【アウトプット】の一環であり【認知】に繋がっているかもしれないが、そのサイクルの中で【スキルや経験】として蓄積できている感じは(現状だと)あまりしない
・実際のところどれぐらいの【お金】でどれぐらいの【時間】が買えているのか。【お金】→【時間】の変換効率が悪いなら、そのための稼ぎは不要で、たとえば【本】なんかはタダにして【認知】に繋がるよう全振りしたほうが良いってことになる
・プラットフォーム・レボリューションには『負のネットワーク』についても言及されている。仕事を増やしすぎると勉強の時間やアウトプットが減るわけで、そのへんのバランスをモデルで表現できるといいのだけど...


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