BOOTHで紙の本はどれぐらい売れるのか? #技術書典
技術書典は年に2回しかないイベント。365日のうち2日しかない。せっかく苦労して執筆するのだから、残りの363日間も地道に売れ続けてほしい。そんなわけで、最近は多めに刷って通販(BOOTH)や店舗(とらのあな)への委託販売に出すようにしている。
しかしふとBOOTHの売り上げ管理画面を見てみると、想像以上に製本版が売れていないことに気付いた。ものによるが、トータルで数冊しか売れていないものもある...
もうすぐ技書博も近く、そろそろ新刊を印刷に出す時期なので、ちょっとまじめに製本版がどれぐらい売れたかまとめてみる。
BOOTHで売れた部数
以下が2019年7月現在までのBOOTHにおける製本版(※電子版とのセットを含む)の通算販売部数:
・Metal入門:75
・実践ARKit:64
・Depth in Depth:7
・iOSエンジニアのためのmacOSアプリ開発入門:8
なんと、トータルで、電子版とのセットを加えても10部も売れていない本もあるとは...しかも4冊のうち2冊が...
Metal入門と実践ARKitに関しては意外と悪くない。
価格と売上の関係
部数を単純に出してみたが、自分の本は販売単価が全然違う。たとえばMetal入門は3000円、macOS本は300円だ。
「製本版は単価いくらで売れていて、合計でいくら儲かったのか」を計算してみた。
(カッコ内が1冊あたり販売単価)
・Metal入門:¥189,960 (¥2,533)
・実践ARKit:¥136,881 (¥2,139)
・Depth in Depth:¥6,600 (¥943)
・iOSエンジニアのためのmacOSアプリ開発入門:¥2,900 (¥363)
高い本ほどよく売れている。安い本は部数は出ると思いきや、前述の通り高い本のほうが部数も出ている。
まぁしかし高いから売れるというのは擬似相関で、売れてないDepth本もmacOS本も結局はコンセプトの問題だと思っている。
電子版 vs 紙の本
部数ベースで製本版が電子版の何%ぐらい売れているのか、
(製本版の合計部数 / 電子版の合計部数) * 100
を計算してみた。(セット販売分は両方に部数を加算)
・Metal入門:17.2%
・実践ARKit:22.3%
・Depth in Depth:14.2%
・iOSエンジニアのためのmacOSアプリ開発入門:4%
「ページ数が多いほど紙の本を欲しがる人が増える」という仮設をなんとなく持っていたが、明確にそういうわけでもなさそう?(ページ数の大小関係は、Metal本 > ARKit本 >>> macOS本 ≒ Depth本)
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