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 脱受験ビジネスを願って


0.失礼します


 恐縮ですが偏見にまみれた愚痴になります。寝る前に書いた日記というか随筆のような文章です、、それでもお受験ママさんパパさん教育ビジネス関連の方にも読んでいただきたいと思います。

 私は小、中、高と地元江東区で過ごしました。野球部の強い文武両道を掲げる都立校を受験し、大学も名のあるキャンパスの素敵な所を受験、それなりに頑張り第一志望に合格できたあの「受験」。努力して結果を掴んだプロセスは大切な経験です。
 しかしながら、ほぼ親が促す「お受験」これには無縁で、これに価値を見出すことができません。しかし小学校教員として仕事をする中で、このある種の教育熱が強い方に出会う事が、ままあります。お受験だけでなく、偏差値、学歴(高校名、大学名)この文化の正体は一体何なのでしょうか。

1.お受験のメリットとデメリット

 例えばは三菱東京UFJ銀行が載せているものに、まとめられています。
 メリットは、家庭環境や経済環境の近しい集団で結びつきの強く、安心した生活を送れる。
デメリットは、教育にかかる金銭面だそうです。発信源が銀行ですから、よく読んでいくとつまるところ、学資保険やローンの宣伝です。
 他例、ネットにはお受験のための記事が散見され、あるいは書籍が出回る始末です。駅前には早期学習塾のテナントが入り、言わばお受験はビックビジネスとなっています。私も学習塾でバイトをしていましたので甘い蜜を吸っていた一員でした。時給1800円とかそんな感じでしたから。テナント空きがあり、机椅子、使い回せる学習教材、コピー機これが揃えば立派な情報商材屋さんの出来上がりです。
 記憶力の高い子どもを入塾させれば、進路実績は作れます。軌道に載せてとにかく儲けます。

2.本当に大切なもの

 ネット世間話には、3歳で平仮名が読めるとか、家の子はADHDだから天才肌だとか、ピアノ、英語、プログラミングがどうだとか、、、最近こんなのばっかりです。銭稼ぎ主義なれの果てでため息が出ます。これは東京の区部を始めとする都心部に見られる現象でしょうか。自分の子どもが大人になった時に、とりあえず収入の高い職につければそれで幸せが確約されるのでしょうか。
 教育に携わる者として、もっと大切なものはを追求する必要があります。
朝元気よく起き、社会のためになる仕事をして、ご飯を食べ、大切な家族と寝る。休日は家族や友達仲間と楽しく過ごす。持続可能な社会を思い描きながら長く大きなスパンで物事を考える。これには、必ずしもお受験が必要という訳ではないと思います。
 公立小学校にも一生懸命子どもたちに関わり、笑顔でこれを実践している先生がたくさんいます。私立の先生も公立の先生も、大差はありません。私立の方が施設が整っていたり、幾らか奇抜なカリキュラムを組んでいる程度です。
 お受験ママさん、パパさん、学習塾業界の方、そんなに不安を煽らず大らかに子どもに目を向けていただきたいです。1年生で目を輝かせて入学する子どもたちも、5、6年になるとギスギスしてきて、競争社会の一員に吸収されていぎす。それに付随して教育をダシに金儲けをしようとしている一部の方には考えを改めていただきたいです。
 20年前、お受験主義、そして偏差値至上主義がいつになったら無くなるかなと子どもなりに疑問に思っていたのに、今は逆にその傾向が強くなるばかり(のように感じます。)、文化的再生産の実例が今の日本です。

3.これからの社会システムのあり方への提言

 フィンランドを始めとする北欧の教育費負担の構え方を多少参考にしていただきたいです。まず、揺り籠から墓場まで、といった具合に保育園から生涯教育全般までカバーする抜本的な予算計上です。
 教育を受ける権利があるわけですから、学習者自身が必要とする教材費以外は無償化する。教育への予算配分を厭わず行ってほしいです。その予算拠出根拠は専門家ではないので分かりません!笑 でもお国のお役人の方が読んでいたら、政策に回していただきたい。
 そうしないと、お金のある人が通わせる学校が価値のある学校、その子もまたそこに、といった閉鎖的スパイラルが止まりません。どんな子でも輝ける、可能性を伸ばせる、そして国力いや未来の社会で活躍できる仕組みを作って欲しいです、、、

読んでいただきありがとうございます。

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