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あの日失恋した男に響いた恋愛漫画

いきなりですが僕は漫画が大好きです。アニメも見ますが、漫画が好きです。ジャンプなどの王道系から月刊誌、ネット連載、青年誌…色々幅広く読みます。NARUTOは僕の永遠のバイブルです。

そして今日は、僕が読んだとある恋愛漫画をご紹介したいと思います。

皆さんは恋愛漫画など読みますでしょうか?

まぁ恋愛漫画と言っても少年誌の爽やかなものから青年誌のちょっとエッチなやつ、はたまた大人な恋愛漫画や少女漫画系のやつなど色々ありますよね。ちなみに僕は恋愛漫画だけほとんど読みません。と言うか、何故か昔から、漫画に限らず恋愛ものを見ると「いやいやそんなんありえないでしょ」と全然読まなかったものです。ところがある日。

失恋してめちゃくちゃ読むようになりました。

それまで尖っていたくせに自分が失恋した途端「うわその気持ちめっちゃわかるわぁ…」とか恋愛漫画の主人公に知った口を叩くようになりました。

というのも、ちょっと昔の話なんですが、当時付き合っていた子になかなかなフラれ方をしました。詳細は長くなるので省きますが、なかなかなやつです。なかなか過ぎてその時の僕は友達曰く「米粒みたいな背中」だったらしいです。もちろん今ではもう乗り越えて畳くらいの背中になりました。また一つ大人になったという事ですね。

で、当時そんな米粒の僕がハマった漫画というのが、

「僕らはみんな河合荘」

という漫画でした。

さて、ここからこの漫画を紹介していくのですが、先に言っておきます。大前提として僕はこの漫画が好きです。しかし個人的に良い所のみ紹介するのもなんか違うなと思うので、うーんと思ったポイントもあげておきます。もしこの記事を読んでいる人の中でウチこれめっちゃすっきゃねんって方がいたら、すみません。あくまで「いちファンが好きなもの適当に紹介してる」くらいの気持ちで読んでもらえれば助かります。


さて。この「僕らはみんな河合荘」という漫画なのですが、最初に申した通り恋愛漫画です。ジャンルは青春ラブコメみたいな感じになるのかな。

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表紙色とりどりで可愛いですね。

主人公の高校生の男の子「宇佐君」が、高校進学を機に一人暮らしする事になり…と言ったまぁ現実にはよくないけどよくある話から始まります。実際には一人暮らしではなく「河合荘」という下宿先で色々な人と共同生活を送るのですが、様々な個性あふれる人達の中に、同じ高校の先輩「河合律」という女の先輩がいて、宇佐君はその先輩が好きで…というお話です。もうこの時点で青春の風を感じますね。

ちなみにこの漫画を読み終えたあと僕も岐阜で下宿先を探しました。あ、この漫画の舞台は岐阜県です。

この漫画のオススメポイント①は、表紙を見てもらえば分かると思うのですが、何と言っても

「絵が綺麗だ」

とナダルのように呟いてしまう所にあります。

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単純な絵の上手さだけではなく、いろいろな描写やものの描き方、魅せ方なども含めてです。僕が漫画を特別好きな理由の一つでもあります。この「絵が綺麗」というのは。まぁその辺はまた今度別で書きます。

さぁそしてオススメポイント②です。

「主人公の周りの人達の背景(バックボーン)がしっかりしてる」

主人公を取り巻く周りの人達は前述の通り個性が強いのですが、ただ個性が強いだけじゃなく、ちゃんとその個性に理由があります。行動の動機がハッキリしていると言った方が良いかも。バックボーンが作られているから行動がわかりやすい。これ入り込むのに大事なポイントだなと僕は思います。あと、主人公以外の人物の葛藤がみえるのもとても好きです。主人公の葛藤のみフューチャーせず、その主人公に関わる人達の葛藤もちゃんと描かれているのが、個人的にとてもGood。

そしてその流れのままオススメポイント③があるのですが、

「その個性に則ったボケ」

もオススメです。これはもう好みになっちゃうかもですが。主要な登場人物の中に男運に恵まれない残念な美人OLさんがいて、男運に恵まれなさすぎて言動が下ネタ悪口しか言わなくなってしまったんですが、その人の主人公いじりやボケが僕的にはなかなか秀逸です。他にも、縛られるのが大好きなM男や他の個性的な住人とのやりとりなど笑えます。下ネタとかその辺苦手な人はちょっとキツイかも。良い感じに下品なので。

でも、この個性豊かな住人を巻き込んでの終盤は見ものです。

おそらくこの漫画を一言で表すとしたら「変化」だと思います。言ってしまえば恋愛漫画なので、結局は誰かの恋がどうこうなって〜、というよくある話になりがちなんですが、この漫画はバックボーンが割としっかりしているので、起こる出来事に変化が付きまといます。これは現実でもそうですよね。その変化がとても魅力です。

しかし、その変化にも難点が一つ。

変化するまでがなげぇ。

もうね、ここだけは言わせてほしい。はよ変化せいと。いつまでそこにおんねんと。ハンターハンターもびっくりです。

体感的には、全11巻中7巻くらいまであまり変化がないです。いやまぁ実際はあると思います。し、そのちょっとずつの変化が良い!と言われればそんな気もします。けど、こちとら夢を見てぇんだよ!汚い現実から目を背けて都合の良い恋を見てぇんだよ!って感じだったので、もう少しテンポ良くてもいいかなと思いました。

なので、汚い現実にまみれた大人の方にはオススメ出来ないかもしれません。

まぁでも、大きな変化をするためには、そうやって長く長く小さい変化を貯めないといけないのかもしれない。確かに、それがあったからなのか、中盤から最後まではずっと「くぅ〜!」と言い続けてました。

まぁ僕は長すぎて途中のエピソードをあまり覚えていませんが。



「僕らはみんな河合荘」

「変化」というものを深く教えてくれる素敵な漫画です。

もし今失恋して米粒サイズになっている人がいたら是非。一緒に畳になりましょう。



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