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T-BOLAN大先生

先日こんなことを動画(音声)とともに、SNSに投下した。

(6/18現在)
喋る声は優先度を下げて、歌のほう、訓練取り入れました。
まだまだオケに圧されて全然聞き取れないですが(マイクは使ってますが前後のリハビリ回との比較のため音量はいじってません)、これでも4月に比べると体感15〜20%くらいは戻ってきてます。
※こういう経過を晒すべきかどうか、非常に判断が難しかったんですが、そういうとき「バンドだったらどうするんだろう」と発想を原点に置き換えて、そうすることにしました。
迷った時はいつも「バンドだったらどうするんだろう?」10代の頃からお手本にしている指標です。

今回リハビリや病状の公開を晒す指針になってくれたのはT-BOLAN大先生。T-BOLAN大先生は同世代なら知らない人はいないくらいのメジャーバンドだが、活動期間外にとんでもない苦痛や悲しみを経験した。

1995年:Vo森友さんの声が出なくなり活動休止→心因性発声障害の診断。
1999年:上記を理由に(非公開)T-BOLAN解散を発表。
2009年:Vo森友さん、十余年の闘病を経てソロシンガーとして復帰
2012年:T-BOLAN再結成
2015年:Ba上野さん、くも膜下出血に倒れる。急性期は寝たきりで意思疎通も難しい状態。
2016:上野さん、回復とリハビリが奇跡的に進みわずか1年のブランクでライブ復帰。

この時、上野さんがくも膜下出血を公開した理由は、同じく森友さんが闘病してたとき、公開しないことによって悲しみが多くあり、見ているこっちがつらくなったから。らしい。
森友さんのときは「どうして活動しないの?」って(悪意はなくとも)傷口をえぐる人もいたし、手のひらを返して去っていった人もいたとのこと。

そして上野さんも森友さんもどちらも、「公開することは勇気が要るけど、気は楽になるし仲間は増えるよ」と揃えて口にした。

俺の話に戻って、俺も春にポジションや体調、声を失うことにより、森友さんの初期のように去っていく人とそれでも一所に居てくれる人が分かたれました。性格が悪いので、人から言われたこと・されたことは良いことも悪いこともメチャクチャ記憶力が良く、その両者とも見て見ぬふりしてエクセルのように明細に記憶しています。

ただ、森友さん、上野さん、T-BOLANが経験したことは音楽家の先輩(レジェンド)としても闘病人としても、ものすごくシンパシーを感じるし、俺も「バンドだったらどうしよう?」が指標だから、これからは仲間は増えることを信じ、先般のようなリハビリの経過を赤裸々にSNS投稿した。

俺には味方はいません、いるのは仲間です。理由は「味方」というのが敵の存在を潜在的に前提しているからです。

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