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学ぼうインボイス制度①~納品書の合計額=請求額とは限らない話~

前回までで納品書請求書の話を書いていたら思い出した、インボイス制度に関連する話を書こうと思います。
インボイス制度、最低限の知識くらいはしっているつもりですが、それだけではもちろん知識が足りず、「インボイス制度ってそんな内容もあるんだ?!」と思った出来事が先日ありまして。
そんな出来事を記録に残すことで何かの役に立てば……というシリーズを開始してみます。これ以降、同じようなことがなければ今回第1回にしてシリーズ終了です。さすがにそんなことはない気がする……

さて、事の起こりは、5月分の請求書を取引先の皆さまに送付した後のことです。
ある取引先さんから、電話がありました。その内容は「納品書の合計金額と請求書の金額が1円違う」というもの。

クラウドシステム使ってるのにそんなことあるかいな?と思ってMakeLeapsの納品書を見返してみると、確かに納品書の合計額と請求書の金額が1円違う……

納品書の合計額は85,052円 (※弊社25日〆です)
請求書の金額は85,053円……

自分も納品書の合計額=請求書の金額だと思っていたので、頭の中ははてなマークだらけ。
これって何か重大なシステム欠陥なのでは…? いやしかしこんな致命的な欠陥あり得るか…?
と、少し考えましたが、あんまり時間かけて考えても仕方ないので、MakeLeapsのチャットサポートに聞いてみました。

実際のチャット画面

既に17時を過ぎていた時間帯だったんですが、数分以内に連絡がきました。
クラウドサービスの満足度を高めるに当たって、電話じゃなくてもチャットですぐに返信が来るというのは大きいですね。

んで、事情を説明したところ、最初に以下のような回答がきました。
※インボイス制度関連の結論だけ知りたい人は読まなくて大丈夫です。結論読むには終盤まで飛んでください。

「上記では端数の計算が一致しない場合には、上記「詳細設定」内の「価格や税金、合計などを自動計算」のチェックマークを外し、手動にて消費税の金額等を直接ご入力いただければ」……っておいマジかよ! それじゃクラウドシステム使う意味ないじゃん!!
と思って表現を柔らかくして返信したら、以下のような返信が来ました。

それを先に言ってくれ!!
ってかそんなこと知らない人からの問い合わせをそうていしてなかったってことなのかな勉強不足でゴメンナサイ!!!

これ読んでる皆さま、請求書出す際に、行ごとに消費税の端数処理しちゃダメ(=対象期間の納品書の金額の合計がそのまま請求金額になるとは限らない)って知ってました? 知らないよね? 自分が勉強不足なだけ?
要するに、請求書を発行する際の消費税の計算は、税抜金額を合算後にまとめてやりなさい、ということのようです。

ってか、そんな細かいことまで定められてんのかいインボイス制度!っていうのが個人的な感想です。。先が思いやられるわ。。。

(令和4年7月) 適格請求書等保存方式の概要 -インボイス制度の理解のために-
9ページより引用

以上、経理担当している人の参考になれば幸いです。

最後についでに一言。

余計ややこしくなるから、軽減税率なんて、このタイミングでやめちまえ!!

経理担当者共通の心の叫びでした。

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