世の中は案外悪意に満ち溢れている。
社会人1年生を始めて4ヶ月。
そろそろ自分が労働に向いていないことに気づいてきた。
というか、そもそも「人生」と言う営みに向いていないのかも。
販売員としての仕事は初めこそ楽しかったものの、徐々に精神が削られる。
世の中は強気で文句を言う人間が勝つ。
世界共通かどうかは知らないが、特に日本において「お客様」の力は従業員よりはるかに強い。
円安の影響が大きく、私が働いているお土産屋さんも大量のインバウンドが来る。
8時間弱の労働時間のうち、6時間は英語を喋っているかもしれない。
4月ごろはまだ「日本が好きなんだ!コロナが終息して本当に嬉しい!」なんて言いながら来てくれるインバウンドが多かった。
でも今は、ただ安いから来ているインバウンドがほとんど。
「袋要りますか?」というお決まりのレジのセリフも伝わらない。
なんなら英語も伝わらない。
「私は中国人よ!」「日本人の女の子なら韓国語ぐらいできるでしょ!」みたいなセリフは毎日聞くし、月1ぐらいで英語が第一言語のインバウンドから「下手くそな英語しゃべりやがって」という嫌味を言われる。
大量の小銭をジャラジャラ!と出して「現地の人だから分かるよね!自分でとってよね!」みたいな人も居る。
お国柄だとはわかっているが、中国人の「ハァ!?」って聞き返し方に慣れない。毎日のように精神を逆撫でられる。
そういった面でももうどんどん疲れてくるのに、インバウンドは平気な顔で返品交換を求めてくる。断っても納得しないお客さんには応じてあげるしかない。
そうすると「ほらできんじゃん」と図に乗る。
意味がわかっていないと思って、中国語や韓国語で嫌味を行ってくる(話の流れやニュアンスで流石に嫌なこと言ってることは伝わってくる)。
私は英語を仕事にしたいと思って今の職場を選んだ人なので、職場ではいわゆる「英語対応ができる人」として扱われる。
インバウンドのイレギュラー対応にしょっちゅう呼び出され、彼らから嫌味を言われても私の給料は少しも上がらない。
そういった面でも世の中の悪意を感じる。
出来ることが多くても少なくても、結局給料には何も反映されない。
最低限の仕事しかしていなくても、プラスαの動きをしても、何も変わらない。
そういう時に自分自身がいかに生きるのが下手なのかということを感じざるを得ない。
最近になって気づいてきたのは、私がずっと死にたかったのは、私が私を常に監視し、私が私を常に認めてあげなかったからだろうということ。、
ターニングポイントは色々あったが、とにかく私は自分が普通ではないこと、そして普通にならなければならないことを意識していた気がする。
死にたいと思い始めた頃から徐々に徐々に私は自分の意見らしいものが言えなくなってきた。
集団の中でズレたことをすると淘汰される学校生活で、私は遂にモブになることに成功していたのだ。
我慢しているわけでもない。私は私の気持ちが本当にわからない。
仕事に行くのが本当に嫌な日が5月や6月にはあった。
が、私は徐々に麻痺していって「どんな扱いを受けようとニコニコしてるのが普通なのだ」「私の働きはこの程度の給料にしかならないのだ」と思えるようになってきている。
上司との面談や、他店舗の同期と話していると、本当に泣きそうになる。
私にはあまりにもやりたい事がない。
就活をしていた頃は英語を仕事にしたい!と言う気持ちがあったが、今は英語を喋る日々に嫌気がさしている。
webデザイナーになりたい!と思っていたが、毎日疲弊して勉強する気力も、勉強するためのお金もない。
求められたことをやり、それに納得がいかなくても、それがルールだと言われたら黙りこくってしまう。
わからないけど、そう言う人間は私だけではないだろう。
こういった扱いやすい人間を学校生活で社会は生み出し、上手く扱い、食い潰し、どこかの誰かが得してるのかも…なんて思ったりもする。
知らないけど。
インターンに行った時に上司から「周りがよく見えていて、一緒に仕事がしやすい」と言ってもらえて嬉しかった。
そしてそれと同時に「是非上手く、ズルく生きて欲しい。真面目に生きていてはいけない」と言われた。
時折それを思い出す。
彼女は私が食いつぶされる人間だと見抜いていたのかもしれないし、彼女には食い潰された過去があるのかもしれない。
私のために何かをしてくれるのは、私か親ぐらいのものである。
23歳が近づいてきた今、私は独り立ちをしなければいけないし、私が私を守ってあげなければならないのだなぁとしみじみ思う。
というわけで、今私は自分の気持ち探しの旅(比喩表現)に出ている最中である。
色んな本、漫画、映画に触れ、自分の感情を素直に感じてみてる。
これが効果的かどうかはわからないが、効果が出たらまたnote書こうかな〜。
ではまたお会いできたら嬉しいです。
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