見出し画像

虫が地球の生態系において重要な役割を持っているのは理解している。理解しているんだが……。

生まれつき虫が寄りやすい体質である。
複数人集まってても何故か私だけ蚊に狙われるし、ランニング中トンボに追いかけ回されたりするし、信号待ちの時自然と腕に止まられたりする。
なんなん、マジで。

小さい頃は確かに平気だった。実家の裏山で捕まえたカブトムシを大事に育てて、亡くなってしまった時には号泣してしまった程だ。

でも今はどうだ。苦手で苦手でしゃーない。一目見ただけで全身を蝕む生理的嫌悪感はなんなんだろうか。前々から申してるが、夏という季節が嫌いな理由の一つは虫だ。そしてそれはかなり大きい割合を占めている。

分かる、分かるんだよ。虫がいないと地球がどうなってしまうのか。こうやって今まで生きてこれたのも多分だけど虫がいたからってのもあるんだろう。豊かな土壌を育んだり、花粉を運んで植物の繁殖を手伝ったり。でも無理なもんは無理なんだ。

ついさっきだって、コンビニから戻ってきたら玄関前に蝉がいて、ドアに近づこうとした瞬間狂ったように飛び回ったから思わず「キョアアアア‼︎」って情けない声を出してしまったさ。近所迷惑にもなっただろうし、本当に近隣の方には申し訳なく思う。そんで20分ぐらい周囲を散歩して蝉がいなくなったのを確認してから漸く帰宅できたっていう。
なんであんなに恐ろしく思うんだろうか。

ちょっと調べてみると、こんな仮説を見つけた。

仮説は2つからなる。一つは、都市化が進んで野外の虫が減る一方で、室内で虫を見る機会が増えたことを要因とするものだ。食事や休息などをする生活空間に虫が入ってくると、体に近づいて皮膚に接触したり口に入ったりしやすくなり、感染症のリスクが高まる。そのため、虫が野外にいる場合よりも強く嫌悪するという。これは嫌悪が、病原体を避ける行動をするための心理の適応であるという「嫌悪感の病原体回避理論」に基づいている。

現代人の虫嫌いは「都市化に原因」、東大の研究で明らかに

記事内のソースを更に遡った所、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部より発信されている研究成果に行き着いたので、単なる仮説ではなく充分信用するに足り得る根拠があるといって良いだろう。

確かに、虫に触れることによるリスクが想像しきれないというのはある。マラリアを運ぶ蚊は世界で一番人の命を奪っている虫だと言われてるし、スズメバチの様な人命に関わる毒を持っている虫だっているんだ。
そしてそのグロテスクな見た目。本能レベルで「近づいてはいけない」と察知されるような外見をしているんだから、忌避するのは当然だろう。

でもなぁ、私はもともと田舎暮らしで、虫という虫は一通り見てきた筈だ。でも怖いんだ。見るのも触れるのも悍ましく感じる。地元を出て街に住むようになって免疫がなくなってしまったんだろうか。都会に染まっちまったのか。分からんけど「成長に伴う美意識の変化」とかもあるんだろうな。じゃないと子供の頃は平気だったという事に説明がつかない。

でも一つ不思議と感じることがあって、何故か蜘蛛だけは平気だ。家に居ても追い出そうと思わない。そりゃ触れることは出来ないけど、視界に入っても嫌悪感を感じない。なんで?
昔から益虫と呼ばれるだけあって他の虫を駆除してくれる役割を持っているからだろうか。私の遺伝子がそう判断しているからだろうか。謎だ。
これもこれで学術的な解明を行う余地はありそうと思うんだけどな。偉い人、お願いします。

まぁ今に始まったことじゃないが、死ぬまでずっと虫に対する恐怖と向き合っていかなきゃならないんだろうな。しんどいぜ。

早よ冬が来てくれ。頼む。

おわり。


noteに書くテーマを募集しています。よろしければお送り頂けると幸いです。マジでよほど公序良俗に反していない限り対応します。ネタがないんです。頼んます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?