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1日たった30秒! 「スマメモ」は簡単に習慣にできる。続けられる!

誰でも仕事で成果が出せる唯一の方法

「スマメモ」が、どれほど簡単で効果が出る、「ずるい」やり方なのか、については、これまでたっぷりと紹介してきました。しかし、それだけではありません。もうひとつ「ずるい」特長として、これまでのメモと違って「続けやすい」ということが挙げられます。この回では「習慣化」に関する話をしていきましょう。

●「読む人」か「聞く人」かで学び方も変わる

「どうやって物事を理解するか」すなわち「理解の仕方」も人によって違います。有名な経営学者ドラッカーは、人は読んで理解する「読む人」と、聞いて理解する「聞く人」に分かれるといっています。両方できる「両利きの人」はほとんどいないそうです。あなたがどちらなのかは簡単にわかります。あなたが本を読むのが早いのなら「読む人」、文章を読むのが苦手なら「聞く人」の可能性が高いです。「読む人」なら読書で学び、「聞く人」なら音声教材で学んだほうがよいのです。
ちなみに、あなたが誰かに説明する時も相手が「読む人」か「聞く人」かによって説明の仕方を変えるべきです。相手が複数の場合は「読む人」も「聞く人」もいます。両方が理解できるようにしなければなりません。

また、多くの人は自分だけでなく仕事仲間の「強み」や「適正」についても、わかっていないようです。自分と相手の「強み」と「弱み」を知れば、人間関係も、ビジネスも、うまくいくようになるのです。

あなただけの才能が簡単に見つかる自己分析の神器

自分の「強み」や「適性」を知ることが、成果を出す近道になると書きました。では、どうすれば自分の「強み」や「適正」を知ることができるのでしょうか。
まずは自分の「得意なもの」「不得意なもの」を挙げてみましょう。それだけでも、かなり効果があるはずです。
第6回で紹介した「マインドマップ」を作成してもよいかもしれません。中心に「自分の得意なこと」「自分の好きなこと」などと書いてみるとよいでしょう。

ちなみに、経営学者のドラッカーは、「人に聞くこと」が簡単に「強み」を知る方法だと言っています。
他にも本格的な自己分析法がありますので、いくつかご紹介しましょう。

【フィードバック分析】
16世紀にカトリックのイエズス会とプロテスタントのカルヴァン派が開発したものを元に、ドラッカーが自分の仕事の成果を上げるために使っていた方法です。仕事の「期待する成果」をあらかじめ書いておき、その期待と実際の結果を照合することで「得意(強み)」と「不得意(弱み)」がわかるという仕組みです。

【ウェルスダイナミックス】
シンガポールの未来学者、ロジャー・ハミルトン氏によって考案された自己分析ツールで、自分がいくつかのタイプのうちどれに当たるのか、なにが「強み」なのかがわかるというものです。

【ストレングス・ファインダー】
アメリカのギャラップ社が開発した「強み発見ツール」で、自分が34の資質のうち、どれに当たるのかなどがわかります。

1日30秒から始められる習慣化!

「スマメモ」の習慣化自体は難しいことではありません。なぜなら、ほとんどの人がスマホを肌身離さず持っているからです。
スマメモを習慣にするためには、とにかく1日に1個、なにかをメモすることです。この節では、わずか数秒から長くても数分程度で実行できるスマメモの例を挙げてみましょう。

●簡単にできる習慣化のためのスマメモ案

【通勤車両で気になった中吊り広告の情報を1つメモしてみる】
中吊り広告に載っている記事や新商品の情報などをどれか1つメモしてみましょう。できれば、関連情報などをネットで調べてメモすればよりよいです。もし、「昨日と同じ中吊りしかなかった」という不運な方がいるなら、ネットニュースなどから気になる情報を1つメモするにしましょう。

【1日1枚の名刺をデータ化する】
名刺はデータ化することで、情報データベースとして活用できます。しかし、大量の紙の名刺が保管さたものをすべてデータ化するのは、なかなか時間がかかるのではないでしょうか? そこで、まずは1日1枚、名刺をエバーノートでデータ化する、または名刺管理アプリを使ってデータ化する、というのはいかがでしょうか? これなら、かかる時間も少なく、すぐビジネスに活かせるメモになります。
 
【『ToDoリスト』と『時間管理シート』を記入する】
これができれば、大きく仕事のやり方が変わります。やってみれば簡単なのですが、さすがに数秒から数分では難しいかもしれません。

 他にも簡単にできる方法がこちらです。
・1日1つ、ニュースの話題をメモする
・これまでの会議資料や議事録など紙の資料を1日1つデータ化する
・1日5分だけ思考の時間を確保する
・Twitterやインスタなどで1日1つ投稿する

ある程度習慣化できてきたら、様々なメディアから情報収集をしたり、『ToDoリスト』と『時間管理シート』を記入したりしてみましょう。まずは、1日数秒から数分でできることを、3週間をめどに続けてみることをおすすめします。

誰でも簡単に「スマメモ」を習慣化する方法

「習慣化」などというと、難しいことのように思えますね。でも、大丈夫。誰もがすでにできていることなのですから。
まずは、「このままではまずい」という「思い」を持つことです。習慣が根付くには、一般的に3週間、つまり21日間はかかるといわれています。なので「想い」を強くしてスタートしてみましょう。

●習慣化の早道は「誰かに見られている」

もし、スタートして、くじけそうになったら、改善策を考えてみましょう。大切なのは、その習慣を続けざるを得ないような「仕組み」を作ることです。

「Zoomもくもく会」というのがあります。これは「Zoom」というウェブ会議システムに接続した状態で、それぞれが自分の仕事をただ黙々とやるというものです。会に参加している間は、常に誰かに見られている状況にあるので、必然的に仕事をしなければならない気分になります。
このような「誰かに見られている」という状況を作るのが、習慣化の早道です。自分なりの方法を探してみましょう。
また、一度にたくさんやろうとすると無理が生じます。まずは「1日1分」とか、「1日1ページ」とか低いハードルを設定してはじめてみましょう。

三日坊主になった時の対処法

さあ頑張ってはじめてみよう! と思っても、いざはじめてみたらなかなか続かず、いわゆる「三日坊主」になってしまうこともあると思います。しかし、三日坊主を恐れることはありません。たとえ、三日坊主になったとしても、また1日か2日置いてやってみましょう。三日坊主も続ければ習慣になります。スマホならいつでもどこでも簡単にはじめられるわけですから、どんどん三日坊主を続けていきましょう。

●2つのリストで「三日坊主」になるのを防ごう

スマホを使って三日坊主になるのを防ぐ方法があります。それは「ToDoリスト」で1日にやることを管理し、「時間管理シート」で実際にやったことを管理するやり方です。この2つは「習慣化」に絶大な効果をもたらします

当然ですが、「ToDoリスト」とほとんど同じ項目が並びます。違うのは、それぞれの行動が、どんな種類の行動であったかを「1 考える活動」「2 管理する活動」「3 実際にやる活用」「4 食事や睡眠などプライベートな活動」の4つに分けて管理し、実際にかかった時間を記載して当初予定(ToDoリスト)になかった項目や食事などの時間も記入することです。

このように「ToDoリスト」と「時間管理シート」をつけることを習慣にしてみましょう。仕事の抜けや進捗も確認できて、まさに一石二鳥。しかも毎日つけていくことで、先延ばしにしている業務などもわかるのです。「やらないといけないのに、まだできていないこと」に気づけたり、自然に優先順位をつけられたりと、仕事の段取りも効率的になります。

●習慣化アプリを使ってみよう

三日坊主を防ぐためのアプリもたくさん出ています。スマホ1つで利用できますので、何度か三日坊主が続いたら、試してみるのもよいでしょう。


スマメモなら誰にでもできる、あなたにも必ずできる!

中国の古典『孫子(の兵法)』は、戦わずして勝つことを目的としており、そのためにスパイ活動などの情報収集を重視しています。

●情報は戦わないで勝つための道具
私の知人でもある実業家A氏は、家業であった年商数千万円のお店を、年商400億円以上の企業に育て上げた人です。「人の行く裏に道あり花の山」という有名な言葉通り、人がやらないことをやって大きな成果を出してきました。時代の流れを捉えた情報を可能な限り収集、分析することで、競合が気づいていない確かな戦略を知り、先手を打つことができたのです。
また、実業家のA氏は高校時代、某有名大学を志望していましたが、肝心の英語が苦手でした。しかしあきらめず受験情報を調べ上げた結果、ドイツ語で受験したことで見事合格しました。ドイツ語の試験は中2レベルだったのです。

多くの情報は、隠されているわけではなく、探せば見つかるものです。しかし、ほとんどの人はその情報の価値に気づかないのです。
そして、A氏はかつて私に「最初に大きな志が必要だ」と教えてくれました。志があると、よい情報に出会うことができます。志(目的)があるからこそ、必要な情報に出会え、必要なアイデアが出せ、実際に行動できるのです。志(目的)があると、出会う情報の精度が格段に上がるのです。

情報収集の大切さはわかっていただけましたね。幸い、私たちにはスマホがあります。これさえ使えば、情報収集も、分析も、発信も、簡単にできることは、もう何度も話しました。毎日少しずつ情報を集めることで習慣になり、やがてあなたは思うはずです。「『スマメモ』はすごい!」と。


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