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Amazon Kindle出版)書籍化における「企画構想」の仕方について

こんにちは、講師Aです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はけっこう働いていました。笑

年末年始は商材屋にとって稼ぎ時で、だいたいクリスマス&ニューイヤー絡みで資金的に厳しくなった弱者男性を狙って、これでもかとプレゼト企画だのサロン新規入会特典だのnote期間限定値下げだのが打たれます。

皆さんもこの時期にインフルエンサーさんとかコンサルの大先生とかがなぜか休まずにせっせと啓蒙活動に勤しんでいるのをXあたりで目の当たりにしているかと思います。

普段は優雅な生活を演出しているのに、こんなせわしない時期に不思議かもしれませんが、ちゃんと理由があるのですね笑

私も昨年末は所属している某スクールの初心者向け企画の仕込みに追われ、そして年始はスペースだの動画配信だのの準備に追われました。

まぁ我々は雇われというか従量課金制の派遣みたいなものなので、そのコンサルでどれだけ売上があろうと(あるいはなかろうと)、働いた分だけ割の良いサラリーが得られるので、あんまり気にすることなく淡々と準備を進めていた感じなんですが。

過剰なプロモーションのおかげでこの時期は情報商材の売上が底上げされるのですが、それ以上に寒くなると情報商材ってたくさん売れるんですよね。
私の小規模なビジネス(月5万とか10万円程度)のものでも、普通に2倍~3倍といたパフォーマンスがでます。皆お家に籠もってしまうからなのか、だいたいの商材でそうなります。
逆にこの時期(11月から1月にかけて)商材の売上が伸びない人は色々見直したほうがいいかもですね^^

さて今回はKindle出版における「企画構想」の仕方についてお話したいと思います。
実は私がこのアカウントでリリースしている各記事の中で、一番読まれているのが以下のKindleに関するものです。

この記事では非常に簡単にKindle書籍をリリースする方法について記載されているのですが、購入者の皆様からの反応(メールや実際に飲み会でお会いしたときに伺ってます)の中で、「これが役に立った!」というのは実際の書籍の作り方よりも、記事中の「売れるジャンル」や「文章の外注方法」などなんですよね。
まだリリースからそんなに時間が経っていないのですが、実際にそのジャンルで既に利益を出されている方もいるくらいで、まぁ自分で書いていてなんですが即効性のあるジャンルだったなぁとつくづく考えた次第です。

だけど、皆さんのこの反応はは私の中ではちょっと驚きで、そもそも「Kindle書籍の出版に興味のある人は、そもそも書きたい内容など決まっている」という思い込みが私の中にあったからです。

いえ実際にはそうなんですよ、私もかつてKindle書籍出版コンサルの講師陣としてライティング部門に参画したことがあったのですが(それなりに大手です)、そこの門徒を叩く方って間違いなく「自分はこれが書きたい!(そしてあわよくば売りたい!)」みたいな方ばかりだったんですよ。

だからこそ彼等は50万とか60万とかの高額なコンサル費を先生に支払い、そしてその費用を利益で回収できなくてなくなく撤退・・・というのがセットだったんですが。。

まぁそんな大金払わなくても、最初はお小遣い感覚で月数千円から稼ぐのを目標に上記の記事を実践するぐらいが一番コスパ良いと思うんですけどね。初動の成功体験は大事です。

ちょっと語りすぎました笑。

話はそれましたが、とにかくKindle書籍出版に関しては「明確に書きたいことのある人」だけがチャレンジしている、というのは私の思い込みでした。
もっと「おぼろげにこれを書きたいと思っている」とか「伝えたいことはあるが、どういう構成にしたら良いかわからない」とか、そういったモチベーションの方もかなり居るんだな、と認識を改めました。

そこで、今回の記事ではKindle出版を行うにあたって「アイデアを書籍化する際、企画構想はこうすると良いよ」という論点の共有をしたいと思います。
この内容に沿って考えたら、「そもそも出版をすべきか否か」「どういう価格付けが良いか」「何を書いたら良いか」「撤退の基準はあるか」など、だいたいのことは事前に想定を置くことが可能です。

元は私が講師として参画していたコンサルのテキストなんですが、作成者は私で、かつ前述の通り「書きたい熱意に溢れた人ばかり来た」という経緯のためお蔵入りにしたものです。

ただし、私は個人的にこの企画構想のやり方を個人的に元生徒さんには教えていて、それによって高い利益を叩き出している方もかなり多いです。それくらい汎用性の高いものには仕上げてあるつもりです。

Kindleの記事も多くの方が手にされていることですし、お礼がてらここで共有させていただけたらと思います。


1.売れるかどうかの判断基準(Kindle的SEO)

Kindleで最も売れているジャンルの書籍については、上記の手法の記事に答えが書いてあるのですが、仮にあなたに「出版したい内容がある」としましょう。
趣味でも、なんでも良いです。
ここで大事なことは「その内容がSEOレベルで希少性があるか」です。
SEOレベルでの希少性とはすなわち、Kindleの書籍検索で、数少ない候補としてヒットするということです。

以下の例は希少性なしとしてNGです。

例:検索したら候補がたくさんで出てきてしまう場合
例えばKindle検索で「メルカリ 転売」と検索してみましょう。

どうですか?死ぬほど結果が出てきてしまいますよね。こうした場合、どれだけ内容が良かろうが、大した利益は見込めません。
内容は関係ないです。読み手は内容を判断できません。このため、純粋に「検索して候補が沢山出ないことが大事」となります。これは鉄則です。

唯一の例外は以下です。
「タイトルに書けるレベルで差別化が図れる」・・・すなわち、「メルカリ 転売 ◯◯(商材名など)」といった検索ワードで数少ない候補としてヒットすることができれば、それが手に取られる可能性がグンと上がります。

Kindleに関しては、まず読み手を書籍の販売ページまでたどり着かせることができずに売上が低迷することが撤退理由の9割以上を占めます。
またこのアクセス数を捉えることが不可能なため、えんえん書籍内の内容をUpdateすることにより売上増を図る(もちろん売上は伸びない)・・・といった悲しきアンマッチはそこかしこで見られます。
内容の拡充を図る前に、タイトルと概要の見直し、ということを忘れないようにしてください。

2.価格設定とKindle unlimitedの有無

書籍の価格ですが、まず利益計算を押さえてください。

・単品売りの場合:価格のおよそ7割が利益
 ※設定で「下げる」ことも可能(あんまりおすすめしません)
・Kindle Unlimited経由の場合、1ページあたりおよそ0.5円が利益
 ※アンリミだと読まれたページ数を算出根拠とする仕様です

次に、書籍という特性上あまり高額なものはどうしても売れません。どういう内容であれ、せいぜい1,000円未満が相場でしょう。
私がこのアカウントで紹介しているKindle執筆手法に記載した、とあるジャンルの書籍の価格は一律500円でした。

単純比較は難しいですが、noteあたりの情報商材の手数料はもう少し低めで、かつ価格を万単位で設定できることから、Kindke書籍販売は通常の情報商材とは全く違った販売戦略が求められます。これも先の記事に書きましたね。
ちなみにですが単品売りとKindle Unlimitedは両方採用することが可能です。取りこぼしを防ぐため、どちらからでも読めるように設定しておいたほうが良いでしょう。
ちなみに先の500円書籍の場合、単品売りとKindle unlimited経由の売上はほぼ同じくらいでした。アンリミの加入者は今も増え続けているので、この割合はしばらくはそのままでしょう。

3.章構成と文字数/ページ数、そしてライティング内容を「かさ増し」させる手法

Kindle書籍を作る際に多くの方が躓く要素として、この章構成があります。
多くの書籍出版志望の方に「おぼろげにこれを書きたいと思っている」、「伝えたいことはあるが、どういう構成にしたら良いかわからない」といったお悩みがあることはお伝えした通りですが、まさにここで触れなければならないテーマですね。

書きたいことが明確で、かつそれをスラスラ書ける人は文章に対する適性のある方です。そういう方はあまり気にする必要がないのですが、書籍の構成は「売れているものを踏襲する」のが一番コスパが良いです。
例えば健康系だったら、こういうのがありますね。すべての目次が参照できます。

いわゆる章から小見出しまで、眺めてみてみると構成が見えてきます。真似しちゃいましょう。

また、必要な文章量ですが、最低でも50ページあればOKです。
Kindleの仕様上、1ページ400字くらいで、1記事1,000文字が20本ぐらいあれば最低限の基準はクリアしています。

それから、先程の目次の例を見てください。これは多くのハウツー本の宿命ですが、本というものは、全くの新規性のある記述というのはせいぜい全体の2割で、あとの8割は「かさ増し」です。

これは別に悪いことではなくて、大事な2割の補強として「誰にでも伝わる説明」が必要なんですよね。
で、この「どこにでも書いてある8割」は他の本でも転用可能です。内容をそのまま拝借するのではなく「論理展開を真似る」「事例を真似る」など、いろいろな転用の仕方があります。

こうすることで、あなたの「伝えたいこと」の説得力が増し、かつKindle Unlimitedで閲覧された場合、その読了ページ量の増加に寄与することが可能です。もらえる報酬単純に増える、単純ながら強力なテクニックになります。必ず類書の目次は眺めるようにしてください。

ちなみに表紙はなんでもいいです。間違ってもコストなど掛けないこと。

4.利益イメージと撤退の判断

以下は先程の私の記事からの抜粋です。

ジャンルと内容がニーズを満たせば、1書籍あたり月5,000円くらいは手放しでも売れます。
(中略)仮にシリーズものとして1ヶ月に1冊出るなら年間で12冊、年間40万円弱の利益で、しかも毎年続けていけば5年後には月30万円、年間360万円の利益です。
ぶっちゃけて言えばもっとペースを上げてしまえば、さらなる不労所得を築くことも可能です。
ちなみに普通に雑記ブログの記事程度を書けるライティングスピードをお持ちなら、1冊あたり2,30時間で書けるので、これが1年間売れ続けたら時給は2,3千円、2年目だと時給5,6千円になります。

カンタン利益イメージ

Kindle出版は通常の情報商材とは違って、第一作目を販売開始してからすぐに爆益とはなりません。
むしろ、時間をかけて続編を出していったり、Kindleのプラットフォームの力で出版開始してしばらく時間が経ってから、じわじわ売れていく特徴があります。

とはいえ未来の利益を信じて何ヶ月も努力し続けるのはつらいです。
タイパ・コスパは忘れないようにしたいもの。

参考:

このため、撤退の判断基準として「書き続けるのがつらくなったら、外注化するかどうかを決めて、しないならやめる」というものを持っておいてください。
Kindle電子書籍執筆の特徴として「最初は楽しい」ってのがあるんですよね。執筆業って最初は楽しいんですよ、自分に書きたいことがあればなおさらです。
テーマがあって、章だてのアイデアも上記の方法で補完して、おそらく1冊目は驚くほど簡単にライティングできると思います。

問題は2冊目以降です。急激にやる気がなくなります。あんまり本が売れないと萎えてきます。
その時に外注化です。私のKindle出版の記事にも書いてありますが、執筆の労力を極限まで下げるのが外注化です。これを検討しましょう。
もし、外注化はちょっと抵抗がある、1冊目で会心の出来になりこれ以上は書けない、といった理由があるなら、スパッとやめてしまうのも手です。
別にそれで問題ありません。これは利益を考えても、です。

例えば、私が手掛けたある本は、出版から5年経っていますが毎月3,4冊売れており、Unlimited側でも同じ程度の収益があります。珍しいことではません。
利益にして毎月2,000円程度ですが、初期流動も含めて既に20万円以上の利益を生んでいる計算になります。悪くないビジネスですよね。
また、銀行口座への振込設定をしておけば、なんの操作もなしに勝手に売上が振り込まれるのがKindle出版です。毎月お小遣いが得られるのは悪い気分じゃないですよ。

以下、またしても私の記事から抜粋です。

Kindle本て、結局アイデアの切り売りなので、文才・アイデアの底が尽きたらおしまいなんですよね。
無限に書き続けられる人はいないし、そもそも手持ちのアイデアが売れるジャンルに適合していなければ、1冊目をちょろっと出してみて、反応悪いならそれに終わりにしたほうがマシです。
むしろそういう付き合い方を年単位でして、ある時思いついたアイデアがKindle本が当たれば量産体制に入る・・・それで月数万円、数十万万円の不労所得になってラッキー、そんな考えでも良いわけです。

Kindle書籍出版との付き合い方

ほんとにこれぐらいのノリで出版してみるのが一番良い付き合い方だと思います。
楽しく執筆出版して、不労所得に変えてしまいましょう^^

本日はこの辺で!

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