見出し画像

Green School 日本人初卒業生、三反田 祥哉の話

これから毎回様々な面白い学校に行っていてプロジェクトを始めた人たちを紹介して行こうと思う。

記念すべき第一回目は自分自身、三反田祥哉のプロジェクト、学校について紹介していく。

基本プロフィール

名前: 三反田 祥哉
プロジェクト名: 「Educhance」

学校歴

幼稚園:キンダーキッズ
小学校:兵庫県西宮市立大社小学校
中学校:兵庫県西宮市立上ヶ原中学校
 高校:Green School
 大学:慶應義塾大学SFC

プロジェクト概要

オルタナティブ教育などの生徒の自主性を育てる事を重視している教育を受けた人たちのコミュニティを作り、その人たちが行なっているプロジェクトをそれぞれが受けた教育法と関連づけて紹介するメディアを作る事である。そうする事で学校の進路を考えている生徒達にそれぞれの教育を受けた人を見る事でその教育を受けた人の変化量をロールモデルとして見ながら実感することができるのではと考えている。ロールモデルを見ながら実感すると、その学校の教育を受ける事での将来の成長をイメージしやすくなる。イメージしやすくなると少しでも私の作りたい社会である人それぞれが自分に合った教育を選べる社会に近づけるのではないかと考える。さらにこのプロジェクトでは学生のプロジェクトの発信を手助けする事で学生のやりたいをより形にしやすい環境づくりをする事ができると考えている。その環境が整うと学生から様々なプロジェクトが出てくるサイクルを作れると思う。

プロジェクトの背景

小学生の頃、私はADHDと診断され、周りとの差に違和感を感じつつ、それを仕方なしに受け入れている現状があった。その差から私は人から馬鹿にされることもあったり、自分自身の物事への対応の出来なささに辛い思いをした。そして中学校に上がり、その差は徐々に膨れ上がり、その頃ちょうど悪さをしていた生徒と知り合った事もあり、非行の道に落ちてしまった。その時期していた事は今考えるととても馬鹿らしく、とても反省しているが私が学校というコミュニティの中、スクールカーストの中で手っ取り早く上位の存在になるにはそれがベストに思えてしまった。それを親は見兼ね、私を児童自立支援施設に送った。そこの環境はブラックボックス化していたために劣悪で教育環境も最低レベルであった。そこでの生活に疲弊していた頃に卒業の時期が近づき、親に進路の選択肢を提示された。その中の一つの選択肢に私が行っていた高校グリーンスクールがあり、私はそこを選んだ。グリーンスクールでは主にオルタナティブ教育の考え方を取り入れており、生徒の「やりたい」を応援し、自主性をPBLを使用しながら伸ばしてくれる教育だった。その教育は私にとても合い、そこでは私の今の主軸となっているビジネスと教育への興味を引き出してくれた。上記の様に私の教育の幅はとても広く、その背景から私は自分にあっていない教育を選べないだけで自分のポテンシャルを潰してしまうのをとても勿体ないと感じ、憤りを感じた。この原体験を元に私はこの社会課題を強く感じたためこのプロジェクトを発案した。

Green Schoolでの教育

Green Schoolはいわゆる世界一エコな学校である。学校も竹でできていて周りには畑もある。この学校では「持続可能な世界の未来のリーダーを育てる」というビジョンがある。それを達成するためにグリーンスクールには様々な理念がある。

徹底的なエコ意識

Green Schoolには徹底的なエコ意識に対する教育があった。例えば校則として、学校にレジ袋などの使い捨てのプラスチック製品持ち込み禁止や地球環境悪化の大きい原因となっているパームオイルの消費禁止などのルールがあった。そう言ったルールの徹底が生徒それぞれの環境に対する意識を高めた。そして今でも日常的にレジ袋を貰わないなど無意識の範囲でも環境に配慮する考え方になった。

IRESPECT value

Integrity 誠実さ
Responsibility 責任感
Empathy 共感
Sustainability 持続可能性
Peace 平和
Equality 平等
Community コミュニティ
Trust 信頼

これら八つを生活の基本として置いている。そしてこの八つが書かれた上の写真のような看板が学校の色々な所に置いてある。そして毎週金曜日の集会では生徒、先生がお互いの行いを八つの中の一つを絡めて皆で感謝するという事もしていた。

Sustainable Compass

Nature 環境
Economy 経済
Society 社会
Well-being 幸福

グリーンスクールではエコな学校という事もあり、全ての物事をサステイナブルに考えることを基本としている。そして物事を考える時に使うのがこのSustainable Compassである。このフレームワークは環境、経済、社会、幸福全方向に持続可能的じゃないと本当にサステイナブルとは言えないし、それをゴールとして持つべきだという考え方である。私は今でも物事を一旦そのフレームワークを通して考えるようにしている。

Green Stone

Green Schoolでは卒業式の週にGreen Stoneという一年間やった研究やプロジェクトのプレゼンテーションをする場がある。私はその中で当初、当時やっていた農業プロジェクトについてプレゼンしようと考えていたがダメだった。そこで私が思いついたのが失敗というテーマのプレゼンだった。ADHD、中学校の頃、施設での暮らし、様々なものを入れ込みながら私は失敗は悪ではない事、そして今の社会にはMI論の概念を用いた多様性を認める教育が必要である事をプレゼンした。私はその過程で教育の分野に興味を持ち始めた。

Green Schoolが私に与えた影響

Green Schoolは私に大きな影響を与えた。それは今の私の考え方の根底に大きくある。そして中学校の頃合わなかった日本の公教育と違って私に色々なアプローチ方法をかけて、自由を与えてくれた。そこで私は自分に会う教育を見つけることができた。そのおかげで私は大きな成長を経ることができ、現在慶應義塾大学環境情報学部で新たなプロジェクトを動かそうと精進している。そして私は自分にあった教育を受けることがとても大切なことだと認識した。そしてこれから私は自分自身の原体験に基づき「人それぞれが自分にあった教育を選べる社会」を作っていく。

お願い

この記事を読んでくれた親御さんにこちらのアンケートご協力頂けるととてもありがたいです。
よろしくお願い致します。

https://forms.gle/xn9BmEPF7tdhgeSP9

関連情報

・グリーンスクールオフィシャルサイト  https://www.greenschool.org/
・創設者、ジョン・ハーディのTEDトーク


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?