【不安定なキャリア】

転職は10回を超え、
さまざまな契約形態を経験し、
今はフリーランスで仕事をしている
なんとか今年で3年目となった

そもそも心配性でリスクは避けたいタイプだったのに、
気づけば不安定なキャリアを歩んでいる

見栄っ張りでプライドが高く、
とりあえず大きなことを語る人間だった
いつかあれをやる、すごい人間になる
そんなことを新卒時代からずっと言っていた

そんな調子で先に大きいことを言ってしまうので、
いつもプレッシャーを抱えて生きていた
そのうち変わらない自分にだんだん嫌気が差してくる
その積み重ねが心配性やリスクを避ける自分を超えて、
何の考えもなしに大胆な行動をとるということにつながっていった

例えば、
高卒で勤めていた会社を1年未満で退職した
理由は、
親しかった友達に火をつけてもらったからだった

「かんしょー、いつも東京に行って、
オレはすごい人間になるって言ってるけど、
ずっと福島にいて、変わらないじゃん」
※かんしょーと呼ばれている

言われたその時は、
ただただ悔しかった
あまりの悔しさに仕事が休みのとき、
新幹線で埼玉に行って不動産屋に乗り込み、
その日に物件を決めて帰宅した

その当時働いていた職場には急いで退職届を作成して提出
今ではありえない話なのだが、
綺麗に破いた紙に手書きで書いた、ハンドメイドの退職届を提出
当たり前のように再提出を命じられ、
ちゃんとしたものを後日、提出した

急遽1ヶ月後に辞めるということで、迷惑をかけた
でも、もう決めたことなのでの一点張りで、
無理を言って辞めさせてもらった、
反省している

その後、埼玉に引っ越したのだが、
仕事はないし、知り合いもいないので、
1ヶ月半、ほとんど誰とも話さず、
ゲームばかりする日々で貯金を使い果たした
ちなみにホームシックになり、
「忘れ物をした」という名目で、
1週間後に一度実家に帰ったことは割愛させていただく

その後、仕事が見つかり働くことになるのだが、
いろんなトラブルに見舞われることとなる
トラブル続きの不安定なキャリア

こんな感じで後先を考えずに行動した結果、
少し、リスクに対する考え方や捉え方が変わった
今では行動的と思われることも多いのだが、
先のことを考えずに、
行動せざるを得ない状況をつくり、
他に選択肢がなかっただけなのである

とてもシンプル

だからキャリア相談を受けているときに、
今、多少うまくいっているとしても、
自分は特別なことは一切していないと話す
ただ、誰でもできるようなことを
あまり考えずに色々やってきただけ、と

コロナ禍になる2,3年前から、
リモートで仕事ができていたのも、
追い込まれて行動をせざるを得ない状況に陥ったのがきっかけ

なぜ、キャリアに関わる仕事をしているのか、

それは、自分の経験を通して、
少しでも誰かの支援ができたら嬉しいと感じるからである

それと同時に、
自分のこれまでの失敗が報われている気もしている