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リダクショニズム(細分化主義)に基づく「健康の追求」への警鐘〜WHOLE

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The China Study』の著者としても知られる(それ以前に栄養学の世界では世界的な権威らしい、そして異端児?でもあるらしい)T・コリン・キャンベル教授。(栄養学分野のアインシュタインと呼ばれているそうだけれども、これが妥当かつ適切な「冠(かんむり)」かは別にして、、そういえばインテグラル理論のケン・ウィルバーもその分野で「アインシュタイン」を引き合いに出されていたような、、最近ブームなのか、たんに安易なだけなのか、ま、それは置いておいて)

これまでブログや桜正心塾で紹介してきた医療、栄養、健康関係の書籍とはどれともぶつかるんだけれども、それはこれまでもそれぞれそうであったわけで(それらを包摂する段からの俯瞰した視点からの読み物がいまだにないのが残念、もどかしい)そのことは別に気にならず、とても得るものがあった力作。

力作の「力」の部分が既得権益にもの申す的な暴露、これまでの戦い、苦労に熱がこもっているところは「ご愛嬌」というフレーバーでカヴァーしつつ。

具体的な(飲食における)指示はほぼなく、冒頭の

植物由来の食べ物を、できる限り自然の状態に近い形(つまり、「ホールフード」)で摂取します。多種多様な野菜、果物、生のナッツや種、豆類、全粒穀物を食べます。加工度の高い食品や動物性食品は避けます。塩、油、砂糖も使いません。カロリーの80%を炭水化物から取るようにし、10%は脂質、10%をたんぱく質から取ります。

これだけ。

これは本書が出版されるずっと前から提唱、推奨されている「Plant-based Whole Food」という広義のベジタリアンのスタイルのひとつ。(取り組み方は、ピュアにやろうとすればかなり厳格、ストイック)

このPBWF(イニシャルだけとっても長いというか、非直感的で全然イメージがわかないんだけれども)の内容はWeb上で検索するか、同じコリン・キャンベル教授の『チャイナ★スタディー』に詳しい。

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じゃ、どんな「得る」ものがあったのかというと、健康を求める人々がいて、それを提供する存在があって、なのにそれは全然実現されていないということについての根本的な指摘(及びその背景、事情?的な)。

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様々な(医療、食品等)利権がからんで「健康にはさせない」(高額な対症療法やサプリメントをはじめとする予防医療の実践をふまえる以外には)という仕組みがとてつもなく強固に作られているということをcoolに知ることが出来ること。(その中にはfoolも入ってくる)

既得権益が利益を維持、そしてあげ続けるために病の原因の解消どころか、それを生み出す様々な飲食物を存在させるため(ポジティブに)に双方が協力しあってそうした仕組み(健康にはさせない)を維持していることなど。

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世界規模の人口削減の話(名前はあげないけど、たとえばアングロサクソンミッションとか、ジョージア・ガイドストーンとかジェイドヘルム15とかアジェンダ21とか)が「やっぱりそうなのか!?」と思い起こされる今日このごろ。

ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ3世のあれもどうなんだろうな。

ま、権外はほっておいて権内に意識を向けること。

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