ものすごくジメジメして、ありえないほど暑い
人よりも苦手なものが少ない自負がある。
幼い頃から決してそつなくこなすタイプではないものの(そつなくこなせないどころかやらかしたりもする)、嫌いな食べ物はないし(トマトとパクチーは苦手だったが、学生時代それさえも残すのはもったいないとの考えゆえ、食べ続けた結果、今では好物である)、誰とでも基本的に仲良くなれる(と思っている)傾向にある。生粋の人たらし。か、どうかはさておき、そうなりたい意志がある。頑なな。
そんな僕が今でも苦手なものが暑さである。
「苦手なものはなんですか?」と聞かれ、「暑さと熱さと汗をかくことです」と、いの一番に答えられる自信がある。というか、間髪入れず日々日常的に答えている。実にクールな男なのだ。
まず暑くてジリジリ体力が消費されている感覚が苦手である。ボーッッとする感じ。集中できない。小学4年生頃だろうか。当時の地方の公立小学校にはクーラーが整備されておらず、市内全域の公立の小中学校にクーラーが備わった時には感動した。
暑いと大好きな食にも支障をきたす。高校1年の夏、熱中症により何を口に運んでも嗚咽状態になり、人生初の点滴生活。野球のために取ってつけた体重はみるみるうちに減少、脱水症状も相まって2週間で8キロ痩せた。「すげえ‥人間の体の半分以上は水でできてるんだ」って感動した。
熱さも同様に苦手である。基本的に食べるのが遅いことに定評がある僕だが、その中でも熱いものは特に遅い。ラーメンはその最たるものだ。友人たちが食べ終わる時には、まだ半分にもたどり着いていない。ただ、美味しく感じている時間が通常の人たちの倍以上の時間があると考えると悪くない気もする。猫舌最高。
このようにあらゆる暑さ(熱さ)を感動や喜びに昇華する僕でも、太刀打ちできない暑さが今の時期の電車内の室温である。とりわけちょうど梅雨前の今の時期の曇っていてなんだか一見、涼しそうに見えて全然涼しくない日である。こういった日は天候を司る神の「陽出てなければ良いってことっしょ?陽照らしてないから涼しいだろ??」といった驕り偽りの精神が垣間見える。タチが悪い。
僕は基本的に服装もマインドも涼しいとか寒いにフォーカスして日々の生活を営んでいる。都内での生活、特に今の季節は歩けば体は温まるし、汗ばむ。そんな時に、乗車時間ギリギリの弱冷房車に乗ってしまった時はもう最悪だ。だいたい汗ばんだときは通常の車両に乗っても暑いし、弱冷房車両があるのに弱暖房車両がないのがなんとも悔しい。長年の疑問である。
弱冷房車両はまだかわいい方である。先ほど上述した「陽照らしてないから涼しいだろ??」といった天候のタチの悪い佇まいにまんまと騙され、車内温度を司る乗務員は空調OFF!、なんて時には汗は滝。乗車したばかりの電車車内で「ああ、このまま家に帰りたい」なんて本気で思う。先日、田園都市線沿いに引っ越した僕にとってその想いは切実である。
そんな、ものすごくジメジメして、昨今、ありえないほど暑い、梅雨・夏。皆さんの梅雨を、夏を快適に過ごすための知恵を絶賛募集中☀️
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