見出し画像

【インタビュー】本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない:俳優・大熊ねこ

Continue関連企画 case.2|和田ながら
“本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない” https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20200721
では終演後に、演出家と俳優へそれぞれに質問を出し合うインタビューを行いました。
俳優:大熊ねこ(遊劇体)  出演回:7月12日(日) 14:00


Q1. 大熊ねこさんからの質問

【共通】本番を迎えるまでの準備の段階で、『どうしてもしないでいられなかったこと』を一つだけ教えていただけませんか

ひとつだけあげるとすれば、化粧。
誰に向かって、何に向かってか。
ちなみにもうひとつだけありました。


Q2. 佐々木峻一さんからの質問
【共通】「これが劇場の性質なのだから仕方ない」と言えるような、「劇場」を「劇場」と呼べるための「劇場」を構成する最低要素は何か? 「劇場」がしないではいられないことは何か?

日常との分断。


Q3.  岸本昌也さんからの質問
【俳優あて】「他人に見られている時とそうでなときでは違うことになるだろう。」という仮定が戯曲にあります。見られている時とそうでないときは違いがありますか?またそれはどんな違いかを教えてください。

違いは、おそらくあったと思います。
ただ今回の上演中は見られているからとか見られていないからという意識を実際は超えていた気がしています。
この世界の前に自分を置くという意味では、自分は見られていると言えるのかもしれないと思ったりしました。


Q4. 紙本明子さんからの質問
【共通】「本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない」を考えるにあたり、戯曲以外で参考にしたあるいはイメージがつながった文献や映画、音楽、ドキュメンタリーなどの「作品」があれば教えてください。

特に「こういうものにしよう、したい」と思ったものはありませんでした。参考になったものがあるとすれば、今まで自分が関わったすべてのお芝居、かな。


Q5.  飯坂美鶴妃さんからの質問
【共通】再演したいですか?

同じテーマではおそらくできないですね。
他のテーマなら…20年後くらいにやってみたいかも。


Q6. 松田早穂さんからの質問
【俳優あて】俳優として今作品への関わりが、これまで経験した演劇作品への出演と、何か違う部分はありましたか? もしあれば、それはどのような部分でしたか?

そう言われてみれば、何も違うことはないのかもしれない。
あまりにも自分や劇場や演劇のことが客観的に見えすぎて、変わった経験をしたつもりになっているだけかもしれない。


Q7. THEATRE E9 KYOTOからの質問
【共通】本番の日、劇場に向かう道のりは、"どんな”感じ”でしたか。そして劇場から帰る道のりは、"どんな感じ”でしたか。考えたこと、感じたこと、見えたもの、空気や光、自分の足取り、など自由に教えてください。


わたしの出演日は雨予報だったけど日が差してきて、わたしもってるわ〜と思った。上りも下りも自転車で走る高瀬川沿いは心地よく。
帰りは、今日は自分を癒そうと思って、一人で焼肉食べ放題に行きました。


ーーー

大熊ねこ_撮影:松本成弘

大熊ねこ(遊劇体)
俳優。大学在学中の1998年、京都を拠点に活動する劇団「遊劇体」に入団。劇団活動として2002年までは野外劇を中心に、以降は小劇場空間での新作発表と並行して泉鏡花のオリジナル戯曲全作品上演企画に挑み、2020年現在まで全ての本公演に出演している。また、劇団外への客演も多く、近年は朗読や即興演劇のライブ出演などにも活動の幅を広げる。
2007年、第9回関西現代演劇俳優賞女優賞受賞。
撮影:松本成弘

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?