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【インタビュー】本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない:出演・佐々木峻一

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“本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない” では終演後に、演出家と俳優へそれぞれに質問を出し合うインタビューをテキストで行いました。

俳優:佐々木峻一(努力クラブ)  出演回:7月12日(日) 19:00

Q1. 大熊ねこさんからの質問
【共通】本番を迎えるまでの準備の段階で、『どうしてもしないでいられなかったこと』を一つだけ教えていただけませんか。

稽古をしないではいられませんでした。


Q2. 佐々木峻一さんからの質問
【共通】「これが劇場の性質なのだから仕方ない」と言えるような、「劇場」を「劇場」と呼べるための「劇場」を構成する最低要素は何か? 「劇場」がしないではいられないことは何か?

劇場の性質は表現をする場所だということで、劇場は表現を必要としていて、劇場はどうしても表現をしないではいられない場所なんだと思います。


Q3. 岸本昌也さんからの質問
【俳優あて】「他人に見られている時とそうでなときでは違うことになるだろう。」という仮定が戯曲にあります。見られている時とそうでないときは違いがありますか?またそれはどんな違いかを教えてください。

ぼくは今回の上演で「何もしないこと」に挑んだのですが、本番中誰かに見られることを想像すると、「『何もしない』ことをする」という行為から逃げられなかっただろうなあと思います。


Q4. 紙本明子さんからの質問
【共通】「本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない」を考えるにあたり、戯曲以外で参考にしたあるいはイメージがつながった文献や映画、音楽、ドキュメンタリーなどの「作品」があれば教えてください。

AutechreのAll Endという曲がなかったら作れませんでした。


Q5. 飯坂美鶴妃さんからの質問
【共通】再演したいですか?

「再演をしたいかどうか」と言われれば、したい気持ちにはとてもなれない。でも「再演しよう」と誘ってもらったり「再演しろ」と命令されたりするなら、考えてしまいますね。ただ、ぼくは2020年の夏にやったあの1回だけの上演を大切にしたい。でも、あえて2020年夏の人のいない劇場の、2020年にしかなかったあの空気を含めて再演するなら、それはそれでおもしろいものになるかもしれない。


Q6. 松田早穂さんからの質問
【俳優あて】俳優として今作品への関わりが、これまで経験した演劇作品への出演と、何か違う部分はありましたか? もしあれば、それはどのような部分でしたか?

毎作品ちがうように、今回もまたちがいました。そういう意味では今まで関わった作品と意外と同じでした。


Q7. THEATRE E9 KYOTOからの質問
【共通】本番の日、劇場に向かう道のりは、"どんな”感じ”でしたか。そして劇場から帰る道のりは、"どんな感じ”でしたか。考えたこと、感じたこと、見えたもの、空気や光、自分の足取り、など自由に教えてください。

3月末にTHEATRE E9で出演したさいに、本番中に壁をたくさん蹴って怒られていたので、また怒られないか、壁は大丈夫かと、ビクビクしながら向かいました。帰りはいい上演ができたので晴れ晴れとした気持ちで帰りました。


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佐々木峻一(努力クラブ)
1988年、島根県生まれ。
2007年、大学で京都に引っ越し、劇団西一風に入り演劇活動を始める。
2011年、合田団地とともに努力クラブを結成、以降ほぼすべての作品に出演。
おもな出演作品に、
2010年、France_pan『ありきたりな生活』
2011年、アトリエ劇研 ALTERNA ART SELECTION『どこか、いつか、だれか』
2012年、夕暮れ社 弱男ユニット『友情のようなもの』
2013年、夕暮れ社 弱男ユニット『夕凪アナキズム』
2014年、柳川『奥さん、柳川がまたおかしなもの作ったらしいわよ』
2015年、覚えていない。
2016年、劇団飛び道具『アルト 橋島篇』
2017年、点の階『・・・』
2018年、『誰でもよかった』
2019年、居留守『ふるえる。』
2020年、山下残『Invitation』
2021年、努力クラブ『救うか殺すかしてくれ』

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