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シリーズAで1.8億円調達 パーソナライズ化された冷凍幼児食のD2C⁉ ジンが記す週刊SmartPitch[D2C]2023/07/04

執筆者紹介🖌

執筆者は2023年3月末に株式会社ショーケースにインターンとして参加したした通称ジン。SmartPitchの認知度拡大と最適化に奮闘する中で、資金調達やM&A、業務提携情報が一括でまとめられたメディアの有用性に注目して週刊SmartPitch発行を決意した。
日頃は新しいもの・ことに常にふれながら、個人の裁量が大きなこの職場で、第3者かつ学生独自の視点を活かしつつ、様々なことを実行に移しPDCAを回し続けることを心掛けている。


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対象となるスタートアップは2023/07/04現在約15件掲載中!
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今週のPick Up

製造者が消費者とダイレクトに取引するD2Cの形態を採用している企業は、独自の取り組みを行い、新たな販売経路や販売方法を確立することで注目され続けている。今回は、そんな企業の直近の資金調達や業務提携、M&A情報などを取り上げようと思う。


SCSKプレッシェンド、ダイアモンドヘッドとLingbleが業務提携契約を締結

SCSK株式会社のグループ会社であるSCSKプレッシェンド株式会社およびダイアモンドヘッド株式会社とLingble Pte. Ltd.は、2023年6月7日 にグローバルデジタルコマースに関する業務提携契約を締結。なお、SCSKはLingbleの2021年7月に完了したシリーズBラウンドの資金調達にも出資済。

3社が有するシステムおよびサービスを連携してグローバルデジタルコマースの成功に不可欠な、事前調査、戦略・計画の立案からEC基盤の構築、マーケティングおよびフルフィルメントを含めたEC事業運営・業務運用までを一気通貫で支援し、各社の顧客である国内ブランドの海外進出および海外ブランドの日本進出への伴走を強化する。

国内ブランドが提供するアパレルや雑貨をはじめとする耐久消費財等の製品は、デザイン性に優れかつ安全・信頼・高品質であるため、海外市場におけるニーズは高く、ブランドを運営する国内事業者にとっても海外の販路開拓が一層重要となっている。また、コロナ禍を背景に、海外のオンラインショッピングモールへの出店をはじめとする越境ECへの取り組みが増加傾向にある一方で、ブランド自らがグローバルデジタルコマースを運営し海外進出を果たすケースは未だに少なく、ブランドの世界観を充分に訴求したD2Cによる海外展開については、今後の成長が期待される領域だ。
本業務提携にて、SCSKプレッシェンドが提供する“ノンカスタマイズ"で期間とコストを抑えて、最新のOMOビジネスモデルを実現するEC事業者向けSaaS「F.ACE」および、ダイアモンドヘッドが提供するECサイトのデザイン制作や商品・人物撮影業務、商品情報管理システム「PCS」 、在庫管理システム「SCS」と、グローバルコマースサービスの基盤となる「Lingble」とのシステム連携を図る。


坂ノ途中、パナソニックと資本提携「バリューチェーンの再構築」の加速を目指す

「100年先も続く、農業を。」をビジョンに掲げ、環境負荷の小さい農業の普及に取り組む株式会社坂ノ途中は、パナソニック株式会社がSBIインベストメント株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンドを引受先とした第三者割当増資を実施した。
坂ノ途中が掲げる「バリューチェーンの再構築」を、パナソニックが持つコールドチェーン技術などを活用し、加速、推進していく。

坂ノ途中はこれまで、新たに農業をはじめた新規参入者をパートナーとして、化学合成農薬や化学肥料を使用せず育てられた農産物の流通販売を行ってきた。新規参入者がつくる、大規模流通にのらない少量不安定な農産物の価値を見直し消費者へ届ける「バリューチェーンの再構築」を目指している。国内随一のコールドチェーン技術を持つパナソニックと提携することで、鮮度管理能力の向上、CO2排出量削減、フードロス削減などを通じ、よりサステイナブルな農産物流通のあり方を築いていく。

坂ノ途中は、環境負荷の小さな農業の広がりを目指し、年間数百種類の多様な野菜の流通販売を行ってきた。家庭にお届けする野菜のサブスクリプションサービスが売上の6割を占めているが、今後、小売店、飲食店向けのBtoB事業も成長を見込んでいる。
パナソニックは、「食」のインフラに関わる領域として調理家電以外にもコールドチェーン事業を展開し、業務用冷蔵・冷凍ショーケースなどB2B分野の製品も幅広く手がけてきた。特に、省エネや自然冷媒技術によるCO2排出量の削減など、環境に配慮したサプライチェーンの構築分野におけるフロントランナーである。
今後、坂ノ途中ではパナソニックと協業することで、BtoC事業でのコラボレーションのほか、BtoB分野での当社のプレゼンス向上や新しい販売方法の開拓も可能になると考えている。


子どもお墨付きの冷凍幼児食「mogumo」、累計1.8億円のプレシリーズA資金調達を実施

“子どもの未来を信じ、子育てをするすべての人のパートナーになる”をミッションに掲げる株式会社Oxxxは、日本ベンチャーキャピタル株式会社をリードインベスターとして、GxPartners LLP、株式会社ORSO、株式会社Zero-Ten 、既存株主の株式会社オモヤの5社を引受先とするプレシリーズAラウンドで約1.3億円の第三者割当増資を実施。累計の資金調達総額は1.8億円に到達。

このたび調達した資金は、データ活用のシステム開発やマーケティング、人材採用に充て、更なる組織拡大とサービスの普及を目指す。
2022年5月5日の販売開始から13ヶ月で累計販売食数が30万食を突破し、累計会員数が1.5万人、LINEによる無料相談の利用者は1.3万人を突破。
当社は「子育てをするすべての人のパートナーになる」というミッションの実現に向けて、2022年5月5日に冷凍宅配幼児食「mogumo」をリリースし、多くのお客様にご利用いただいている。

今回の資金調達は、以下の3つを主な目的としている。
1.分析システムの構築
体組織や健診、課題、栄養素などを蓄積するデータ基盤、それらを分析するためのシステムの開発・実装を行うことで、一人一人の個性を持ったお子さまにに対し幼児食のパーソナライズ提案やサービス、商品の改善を行う
2.サービス・採用認知拡大に向けたPR・マーケティングの強化
mogumoのお客様は2023年6月時点では累計30万食を突破するまでに増加しております。マーケティングやPR、卸販売などへの積極的なリソース投下により、国内での認知拡大及び利用促進を図っていく。
3.各ポジションにおける採用活動の強化
これまで従業員は3名でしたが、プロダクト開発や顧客基盤拡大に向けたセールス・マーケティングなど各ポジションの採用を行い、組織体制を強化することで、更なる成長を早期実現させていく。


フェムテックスタートアップYStory、DEEPCOREとANRIからシードラウンド資金調達を実施

Women Healthに特化したスタートアップである株式会社YStoryは、DEEPCORE、ANRIを引受先とする第三者割当増資によりシードラウンドの資金調達を実施。これにより、YStoryは更年期のデジタルヘルスケアアプリの開発をさらに進め、京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学 江川美保助教、万代昌紀 同教授らの研究グループ産婦人科との共同研究で探索的研究を実施することにより、更年期デジタルヘルス事業の実現を目指す。
YStoryは最先端のAIテクノロジーとメディカルサイエンスの活用を通じて、更年期のデジタルヘルス分野での研究開発と事業拡大に注力し、更年期症状に悩む女性が医学的エビデンスに基づくサポートによって更年期時期を乗り越え、素晴らしい人生を送ることができるよう支援している。

マクロ的な社会課題としては、更年期とその手前の体調不良が生じやすい潜在的な女性人口(35~ 65歳女性)は2,400万人存在し、更年期が理由となった離職は毎年46万人で年間4,200億円の経済損失が生じている。また、ミクロ的な問題としては、更年期症状の問診そのものや、適切な治療法を見つけるための継続通院に時間がかかり、医師・患者両方の負担や地域格差が生じています。更年期の不定愁訴の症状が多岐にわたるため、症状の管理や治療に関する情報収集も非効率的である。
そこで、YStoryはAIテクノロジーを活用して、個人の不定愁訴の症状に合わせて、医学的エビデンスに基づいたセルフケア方法をアプリで提供する

2023年4月1日に京都大学と共同研究を締結。更年期に関する探索的研究を実施し、更年期セルフケアの科学的エビデンスを構築することを目指す。


『Astream』やSNSマーケ支援事業を展開する株式会社A(エース)が6億円の資金調達を実施

株式会社A(エース)は、インフルエンサーマーケティングツール『Astream』やSNSマーケティングの支援事業を展開している。この度、当社はデットファイナンスによる6億円の資金調達を実施。

資金調達の背景は以下の5点。
・インフルエンサーマーケティングツール『Astream』の成長投資
・SNSマーケティング支援事業の成長投資
・D2Cブランディング支援事業の成長投資
・ホテル/NFTなどの新規事業の立ち上げ
・採用促進

開発しているインフルエンサーマーケティングツール『Astream』は、これまで取得不可能であったインフルエンサーのフォロワーの”興味関心”や”ブランドの好み”といったサイコグラフィック情報の分析を可能にする新時代のAIマーケティングツールである。またマーケティング視点からの施策設計、Astreamを活用したデータドリブンなインフルエンサー選定、施策結果のデータ解析など、SNSマーケティングを上流から一貫して支援している。

さらにD2Cブランディングとして、ブランドコミュニケーション事業部は、企業の投資方針とブランド戦略に基づいた一貫したプロモーション提案をミッションとしている。 ブランド設計、市場調査、商品開発、プロモーション、EC運営、カスタマーサポートまで一気通貫でサポートし、クライアントのブランド価値を最大化する。


AniqueがシリーズA総額6.1億円で調達を完了

日本を代表するマンガ・アニメ・ゲームIPの価値最大化をデジタル・フィジカルの両面から支援するAnique株式会社は、既存株主のMIXI、W inc及び、今回新たに加わっていただいた凸版印刷、CARTA Ventures、Kasagi Laboを引受先として、総額6.1億円の第三者割当増資を実施。

当社は創業以来、国内外のより多くのユーザーに日本のマンガ・アニメ・ゲームIPを楽しんでもらうために、グッズ販売、オンライン展覧会、NFTといったサービス・体験の提供を通じて、フィジカル・デジタル両方の側面からIPの価値最大化に取り組んできた。
市場の追い風を背景に、“愛する作品とつながろう”をミッションとするAniqueにおいても急速なマンガ・アニメIPのグローバルでの展開実績及び成長を評価いただき、今回の調達に至った。
一方で我々は海外ではまだ一部の有名作品しか展開されていない状況と考えている。世界中のファンと作品をつないでいくための商品化等も十分でなく、今後一層海外における市場拡大を期待されている。
今回調達した資金をもとに、本格的なグローバル展開を通じて、日本のマンガ・アニメ・ゲームIPをより多くのユーザーに、より楽しい体験として届けることを今まで以上に加速させていく。
このために、Aniqueでは営業、デザイナーを中心に、優秀でやる気にあふれたアニメ好きな人材を募集している。体験価値の最大化に拘った強い組織づくりに一層注力していく。


pippinが2億円の資金調達を実施、クリエイターとサプライヤーへのサービス強化へ

ソーシャルコマースの新たな可能性を拓く「pippin(ピッピン)」を運営する株式会社EC-GAINは、SIG Asia Investment, LLLPをリード投資家とし、FFGベンチャービジネスパートナーズ、Coral Capital、Headline Asia、GxPartners、及び個人投資家からの資金調達2億円を実施。資金調達により、サプライヤーとクリエイターに向けたプロダクトのさらなる進化と、クリエイターの集客及び販売拡大サポートの強化を行う。

pippinは、クリエイター、ブランド、そしてユーザー全員に利益をもたらす新たなソーシャルコマースの可能性を作るプラットフォーム。クリエイターが知識を活用して収入を得ることを支援し、サプライヤーが新たな顧客と出会う機会を創出し、一般ユーザーの賢いお買い物の手助けをすることを目指している
pippinは現在、4000人以上の動画クリエイターをはじめとする専門的なクリエイターが販売を行っており、累計注文件数も20万件を突破。今回の資金調達によりさらにpippinのプロダクトの進化を図り、クリエイターやサプライヤーとの関係をさらに強化しプラットフォーム全体の成長と発展を継続し、クリエイターやブランドにとって最高のパートナーとなることを目指す。

pippinではクリエイターの集客支援のために商品紹介メディアの開発と検索ユーザーの獲得に注力する。さらに、現在実装済みの「AI商品説明文生成」に加えて、最新のLLM技術「GPT-4」を活用したサービス強化を進め、クリエイターやブランド、そしてユーザー全員に対して、より良い販売体験と買い物体験を提供していく。


Z世代向けマーケ支援の株式会社N.D.Promotionがデットファイナンスにて1.65億円の資金調達

Z世代を対象とするシンクタンク組織「Z総研」の運営やインフルエンサーマーケティング事業を行う株式会社N.D.Promotion は、事業の急速な拡大にともなう運転資金確保として、国内大手銀行などから1.65億円の融資枠を確保し、デットファイナンスによる資金調達を実施した。

今日、人々の情報接触を取り巻く環境変化や、広告コミュニケーションの形が複雑化したことで、SNSがとても強い影響力を持っています。N.D.Promotionは、1990年代後半から2000年生まれのZ世代と呼ばれる女の子を中心にトレンドを研究・創出・拡散する「TREND CREATIVE AGENCY」であり、トレンドに最も敏感で貪欲なZ世代を中心に「今1番気になる」ひと・もの・ことをデジタルとリアルの垣根なく、創造・発信するプロクリエイター集団。N.D.Promotionは、芸能プロダクション事業、メディア事業、広告代理事業、D2C事業など、Z世代に向けたコンテンツを発信している。
N.D.Promotionでは、Z世代のトレンドやインサイトを軸にしたプランニングからキャスティング、制作、メディア拡散まで ⼀気通貫したクリエイティブ提案を得意とする
他にも動画タイアップ、PRイベント、WEB-CMや大学のパンフレットを雑誌スタイルにした冊子作成など、様々なコンテンツ制作を行っている。クライアントに合わせたプロモーション企画を立案することでより効果的にターゲットにアプローチすることができる。
Z世代をターゲットとした商品や企画に携わるすべての企業にとって最良のマーケティングパートナーとなることを目標に、Z総研は、企業と生活者のコミュニケーションデザインのすべてをワンストップで任せられる組織体制を整えている。


GREEN SPOONがシリーズBの資金調達を実施。累計資金調達総額は14億円に

“自分を好きでいつづけられる人生を。”をビジョンに掲げる「GREEN SPOON」の企画・製造・販売を行う株式会社Greenspoonは、このたび2億円の資金調達を実施。これにより、累計の資金調達総額は14億円に。
株式会社Greenspoonは、素材がそのまま届く、たっぷり野菜のヘルシーおうちごはん「GREEN SPOON(グリーンスプーン) https://green-spoon.jp/ 」の企画・製造・販売を行っている。「GREEN SPOON」は「かんたん」「ヘルシー」「おいしい」にこだわり、忙しい毎日でも自分のカラダを大切にできるスムージー、スープ、サラダ、メインディッシュを素材そのままで届けるサービス。

2020年3月25日の発売開始以降、多くの皆さまに大変好評いただき、2022年にはプライベートでGREEN SPOONを愛用しているフワちゃん、冨永愛さんとの開発した商品を、コラボレーションプロジェクト「GREEN SPOON by」としてリリースした。
売上においても順調に成長を続け、会員数は7万人を突破。現在は毎月決まった個数が届くサブスクリプションプランによる購入者が全体の90.3%を占め、女性を中心に、カラダもココロも豊かになる一食として地位を確立。

スムージー、スープ、サラダ、メインディッシュに続いて、手軽さでありながら、おいしさも安心も叶える新商品を開発中だ。「健康でありつづけたい」と願うすべての方のために、販売プランのアップデートや、オフラインを含む流通チャネルも強化していく


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