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ビジネスの原点は相手の期待を超えること。それを実現する鍵は『誠実・挑戦・成長』
今回はショーケースの代表取締役社長である永田に、事業や組織の魅力について聞いてみました!
長年愛されるプロダクトを作り上げてくることができた理由や、組織強化の秘訣を全てお伝えします!
ー永田 豊志ー
九州大学卒業。1988年、株式会社リクルートに入社。
1996年同社退社後、様々なコンテンツビジネスに携わる。
2003年に企業の映像プロモーションを支援する株式会社スマートイメージを設立。2005年、IT企業のマーケティング支援を行っていた株式会社フューチャーワークスと合併し、共同代表として株式会社ショーケース・ティービーを設立。2019年、代表取締役社長に就任。
そのほか、『頭の良くなる図解思考の技術』(KADOKAWA)など知的生産研究家としての著作も多数。
“おもてなしテクノロジー”とは、常に相手の期待を超えること
--具体的にはどのような事業を展開されているのか教えてください。
従来からのコア事業はマーケティングSaaS事業と広告・メディア事業の2つです。
マーケティングSaaS事業では、お客様のWebサイトで、商品やサービスが効率的に売れるための支援ツールをご提供しています。
広告・メディア事業では、スマートフォンの情報、コスメ・ファッション・ヘアスタイルの情報、クレジットカードやローンなど金融系の情報、ゴルフ情報の4つのジャンルでそれぞれオウンドメディアを持っています。そこからお客様に、その商品やプロダクトに興味のあるユーザーを紹介するビジネスモデルです。
https://bitwave.showcase-tv.com/
https://arvo.showcase-tv.com/
https://financial.showcase-tv.com/
https://golfsapuri.com/
2020年に入ってから始めた新領域の事業もあり、その一つがクラウドインテグレーション事業になります。
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のニーズが非常に高まっている中で、我々がこれまで培ってきたクラウド化の技術やノウハウをご提供していくものです。
もう一つが、コロナ禍で直接対面することが難しくなっている中で、事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ動画のプラットフォーム事業です。
https://smartpitch.tv/
--ショーケースの事業やサービスの強みは?
圧倒的なシェアをもつサービスを持っていることと、スピード感を持ってプロダクトを作れる点が強みです。
弊社には「Form Assist(フォームアシスト)」というサービスがあります。これは我々独自のアイディアで始めたサービスで、国内初のエントリーフォームの入力をサポートするサービスです。
現在も市場(編集部注※金融機関向けEFO市場でのシェア)の7割といった圧倒的なシェアを持っています。
https://efo.showcase-tv.com/formassist/
もう一つは『ProTech ID Checker』というサービスです。本人確認を完全にオンライン化し、スマートフォンで自分の顔写真と免許証を撮影して、その一致をオンライン上で証明するサービスです。
https://ekyc.showcase-tv.com/
オンラインであらゆる取引が完結するという効率性には非常に意味があります。なりすましなどの防止というセキュリティ面との両立という点で、今年我々が一番注力しているサービスの一つです。
サブスクリプションモデルは納品したときが始まりで、そこからいかに早くお客さんのニーズに対応できる運用体制を敷くかが大きなポイントです。
過去10年間、日本を代表する大手企業や金融機関に採用されている高い信頼性がショーケースの強みだと思っています。
Protech ID Checkerの開発秘話に関するnoteはこちら▽
https://note.com/showcase/n/n10bd2609979b
--実際にショーケースが長年選ばれ続けている理由は?
顧客サポートや、カスタマーサクセスに非常に力を入れています。
「おもてなしテクノロジー」の言葉どおり、レスポンスの早さや、クオリティの高い丁寧な問題解決で、常に相手の期待を超えることが大切です。
それを繰り返すことで、ショーケースが信頼に足るプレイヤーで、パートナーとなり得る企業であるという信頼感が生まれていると思います。
ショーケースにおける3つの鍵、『誠実・挑戦・成長』を語る
--ショーケースにおける組織の魅力を教えてください。
2019年は第二創業ということで、経営体制・組織・社名・オフィス…と様々な変化がありました。その中で重要な要素だったのは、「チーム貢献」という文化・カルチャーを作ることでした。
ショーケースというチームにいる魅力やメリットを作ることが、非常に大きいテーマだったんです。
そこで、組織として骨太になって、もう一度成長軌道に乗せるため組織強化をする必要がありました。そのため理念に共感できない人、いわゆる退職者が出てきました。
それにより現場のリソースが足りなくなり、私自身があらゆる部門に出向き、実際に現場メンバーと同じ業務を経験しました。そんなこともあり、どのような人に現場を任せれば良いのか明確になったので、各部門長の採用をしたときには、チーム貢献欲が高いかどうかにものすごくこだわりましたね。
--組織強化を図る上で、残ったメンバーの目線をどのように合わせていきましたか?
事業・サービス、人材戦略・採用・評価、コーポレートブランディング……これら全てはコアバリューと繋がっています。
言葉で伝えるだけでは、なかなか繋がりが見えてきません。
そこで、フライトプラン(編集部注※社長が独自で作成した全社戦略から部門や役割ごとのつながりを見える化した全体図解)を作りました。
コアバリューから各事業や部署の業務が、どのような形で価値創造に繋がっているのかを一枚の絵にしました。
部門長にはそれに繋がるフライトプランを作ってもらい、メンバーはその部門のフライトプランに沿って、個人の業務目標を決めてもらうといったやり方にしました。
その直後にコロナ禍でフルリモートになりましたが、フライトプランを浸透させていて本当によかったと思います。
--現在、組織にはどのような課題がありますか?
各部門の組織長の視座がまだ上がりきっていないことです。
経営に対して意見を言う、経営が考えている以上の大胆なアイディアを提案してみる、全社視点に立った提案をする、そういった視座を上げていくことがひとつの課題です。
そのために、部門長や管理職と経営陣が直接議論する、「beyond the showcase」というミーティングを行なっています。
それまでは、トップが決めたことを通知する役目と考えていた人も、それを決める側に関わっているという当事者意識を持つことができます。自分でちゃんと納得できるまでディスカッションするようになり、自分の言葉でメンバーに伝えられるようになって、オーナーシップが徐々に生まれるといった流れです。
--ショーケースで、実際にどのような人材が活躍できているのでしょうか。
メンバーに求める3つの要素として、『誠実・挑戦・成長』があります。
“誠実”は、重要な問題を放置しないことです。
たとえば、敢えて相手のために厳しいことも言える人です。事業やサービスであれば、本当にお客様のことを考えて、サービスがどう変わるべきかを考えられる力が必要になります。
“挑戦”というのは、前例がないことに挑めるかというところです。
ショーケースができたばかりのとき、最初に作った商品が全く売れなかった時期がありましたが、新卒1年目のメンバーだけが成果を出してきたんですよね。それまでの成功体験に頼るのではなく、挑戦を楽しむスタンスが、特にITベンチャーではとても大事だと思います。
“成長”の点では、会社の成長と人の成長は常にリンクしていると考えています。会社の成長戦略を語るときに、人はどのように成長するのかが常にセットで考えるべきです。
その成長のためには、前例のないことに挑戦すること、目標を立ててそこから逆算する思考性になること、自分の専門分野のノウハウに磨きをかけることが必要となります。
このような3つの要素を持ったメンバーが成果が出せる文化・カルチャーとして、ショーケースでは、縦横斜め、非常にコミュニケーション量が多いです。
業務の知識はもちろんその部署で学ぶことができますが、他の部門からのアドバイスや、新卒でも別の部門で働いている同期と価値観を共有したりすることで、全社的な視点を養ってもらいたいと思っています。
成長し続ける組織になるために大事な要素とは
--メンバーとの関わりで意識していることは何ですか?
日々大事にしていることは、業務に関係なくても、とにかく声をかけることです。
リモートになって、そこがなくなったのは一番つらかったですね。
今は各事業部・部門が出社日数を決めて、オフィスワークとリモートワークのハイブリッド版で運用しています。
出社しなくてもリモートで業務が遂行できるという意見はありましたが、業務以外のコミュニケーションはとても大切です。
出社日は極論パソコンを持ってこなくても、とにかく顔を見て話すために時間を使ってくださいと言っています。何気ない会話からもビジネスのヒントが生まれる場面が多いので、仕事で成果を出すことも重要ですが、相互のコミュニケーション量も意識しています。
--経営者としての一番の喜びはどんなところですか?
業績としての成果が出ることももちろん嬉しいですが、個人的に一番興奮を覚えるのは、ちょっとしたことから出てきたアイディアが、とてつもない成長を遂げそうな、そういったワクワクを感じながらディスカッションをするときですね。
たとえばオンライン本人確認のサービスも、「業者さんが物を持って会社に入るときに、顔を覚えておいて自動的に開いたらスマートじゃないですか?」という会話がきっかけでした。
そのときに、顔認証のニーズが高まるという話を聞いて、だったら今研究している技術が使えるかもしれないということで商品になりました。
コロナ禍では、顔認証でチェックしてリモート株主総会ができる仕組みを1週間ぐらいで作ったこともあります。
そういう、何気ない会話から問題を解決できそうな議論ができる瞬間はとてもエキサイティングですし、まさにベンチャーならではの取り組みだと思います。
ーー今後ショーケースをどのような企業にしていきたいですか?
ショーケースは人材輩出企業でありたいと思っています。
視座を上げる、ビジネスの勝ちパターンを作る、様々な経営に重要なポイントを次の世代のリーダーにインストールしていく仕組みが必要です。
僕は昔から、カリスマ社長がいなくなると会社がダメになる、みたいなのは一番よくないと思っています。いかに仕組みとして残していくか、自走できる組織になっているかをとても気にしているんですよね。仕組み化できる人材を輩出し続けながら、また新たなリーダーや経営者が入ってこれる組織にしていきたいと思います。
<人事部からのお知らせ>
ショーケースでは、「世の中の不を解消して、人を幸せにするサービスを一緒につくる」仲間を募集しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度私たちとお話ししましょう。
気軽にご連絡ください。
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