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まとまるための知恵

維新の躍進

 統一地方選挙前半戦。話題は、維新の躍進だったと思う。後半戦もどこまで勢いを伸ばすか、獲得議席次第では、今後の国政選挙に多大な影響を及ぼすと思うし、大阪の政党から全国政党になれるかの分岐点だと思う。

歴史を振り返れば

 かつては、自民党に代わる保守勢力、第3極として存在感を見せようとした政党はあった。
 新自由クラブ、みんなの党あたりは有名。特にみんなの党は、最近なので記憶に新しいと思う。他にも新党はあれど、結末は「内紛」や党勢拡大しきれずバラバラにといった感じで終結している。

 維新がどこまで、「まとまって」存在感を示せるかにあると思う。
 このまとまってというのが、なかなか困難な課題。特に野党であると「政権」といった最後の大義名分がないために、党としてのまとまった行動の最後の拠り所がないため、路線の違い等が起きやすい。

集まれる場と知恵

 「政権」という最後の拠り所とともに、もう1点大事なのは「集まれる場」があるか否かと「知恵」だと思う。
 集まれる場は、政党本部がそれぞれあると言われるだろうが、場の広さと集まる回数がどこまでの頻度を保ち続けられるか。
 場があり、対面して話すことでの「ガス抜き」にもなるし、対面で頻度高く接することで、双方歩み寄ることにもなる。
 
 そして、「知恵」。歩み寄る時の喧嘩両成敗や両者の顔をたてての玉虫色といったことも。
 全会一致の原則で、「賛成」か「反対」の二者択一にせず、「退席」することで「反対」の意思は明確にしていないが「賛成」はしていない、両論併記で一任等々。

 わかりにくさもあるだろうが、まとまるための知恵としては、なかなかだと思う。そうした知恵を駆使するためにも、場とともに相手をたてる演出も重要で、舞台回し専門の老練な政治家がいるかどうか。

 若いからいい、年寄りだからダメと言った二元論ではなく、「老荘青」のバランスと役割に応じた対応が重要なのだなとあらためて感じる。

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