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No.001〜 <小中学生編>

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アンダーグラウンドな世界に足を踏み入れる前の小中学生編。純粋に夢と憧れだけを持って送った少年が徐々にアンダーグラウンドな世界に足を踏み入れていく。
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#HipHop

No.004:中学生、ダンススクールで本物のダンサーと出会う

・ 前回までのマガジンはこちら 中学生、ダンススクールの紹介を受ける1993年、14歳となっていた僕は相変わらず学校のダンスチームの友人と、夜の公園でダンスの練習をしたり、HIP HOPの店である"Wild Style"に通ったりを繰り返す日々。 毎日が楽しく真剣で、ただひたすらに夢を追いかけるような毎日はあっという間に駆け抜けていく。 "Wild Style"に通い小さな買い物を繰り返しながら、未だ"本物のダンサー"には出会えていないが「いつかは会えるだろう」と期待を

No.003:HIP HOPな店通いと中学生の見栄に溢れたお洒落

・ 前作までのマガジンはこちら "Wild Style"通いとダンスの練習の日々1991年、中学校で真似事的なダンスチームを作った僕は毎晩のように仲間と公園に集まり、段ボールを敷いてはブレイクダンスの練習の日々。 そして週に1回以上は必ず、繁華街でようやく見つけたHIP HOPの店"Wild Style"まで電車で30分の移動をして店に通った。 ダンスグループで1番洒落ているケイタは"Wild Style"に滞在する勇気がないようで、僕は1人で店に通うことになった。

No.002:中学生、HIP HOPな店を見つける

・ 前作はこちら 中学生、街へ小学生時代にテレビ番組"天才・たけしの元気が出るテレビ!!"のコーナー"ダンス甲子園"を見て、見よう見まねで始めたダンス。 そのまま中学へ進学し、不良の多い学校史上初となるダンスの真似事を行うグループが出来た。 毎晩のように近所の公園へ段ボールを持ち寄ってはダンスの練習を行う僕らは気づけば4人のメンバーとなっており、心の中では立派なダンスチームが結成されている。 言い出しっぺの僕、一番お洒落なケイタ、ロックバンドにも憧れを持つ厳しい家庭育

No.001:人生を変えた"天才・たけしの元気が出るテレビ!!"

・ ふと幼少期を振り返る僕は会社を経営している。 ろくな学歴もない僕が経営する会社で働いてくれる従業員のメンバーには本当に頭が上がらず、自宅に持ち帰った仕事を行う時には働いてくれる従業員のことを思い「もっと従業員が良い人生を送れるように懸命に学んで頑張らねば」と元気をいただくもの。 僕と同世代の従業員とは時折、昭和時代の音楽の話やテレビ番組の話で盛り上がり当時を懐かしむこともあるが、そんな話を楽しみながらふと幼少期から現在に至るまでの人生を振り返ると、僕が従業員を雇用して