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結果は含み損

金利が上がる(と予想する)→銀行株が上がる(と予想する)→予想通りにはならない。10年債利回りも銀行株もたいして上がっていない。

予想するのはいいんです。みんながそう言ってるから、それを信じただけなのです。インフレを折り込み、金利が付く時代が到来したら銀行の業績が上向いて、金融セクターの株が上がるだろう、と。

よくないのは小賢しいトレード。

ど素人の分際で日銀会合なぞ材料に、想定以上のタカ派姿勢だぞ、銀行株が急騰するぞと、慌てて三菱UFJを400株、住信SBIを400株買い込んで、直後の7月31日と8月1日の二日間で15万円ほど増やして、「俺も上手くなったな」などと悦に浸っていたのも束の間、8月2日(金)に30万、本日8月5日(月)にまた35万、プラマイ50万減らした話は先日書いた。

8月5日の暴落と翌日以降の急騰後、現在どうなっているかというと、住信SBIは戻した。三菱UFJはいまだ含み損である。むしろ植田さんの会見以降、金利を上げにくくなったという見方が、暴落後の東京市場にポジティブな影響を与えているらしい。

小賢しいといえば、暴落後の数日間、様子見に徹して市場に復帰しなかったのも結果的に大失敗だった。資金はたっぷりあったのに。なまじ頭で考えてしまったからだ。去年までの私だったら、翌日3000円戻した時に慌てて飛び乗ったのではないか。

もちろん、買い戻すのは銀行株ではない、過去2年間保有して莫大な利益をもたらしてくれた中小型銘柄である。自分にとって恩人ともいうべきこの銘柄を、先月、私は無常にもすべて切り捨て利確してしまった。これら恩人たちが、どん底に沈んだ8月5日か、力を振り絞って立ち上がった8月6日に拾い上げてあげるべきだった。

しかし、小賢しい私は冷たかった。二番底、三番底があるぞ、これは長引くぞ、戻すまで半年はかかるぞ、と様子見に徹した。

結果、どうなったか。私が先月売り払った銘柄は、暴落で年初来安値近くまで下げた後、急騰に転じた。もし買い戻していたら、今頃数百万の含み益を手にしていた。(はずである)

株式市場は、7月の最高値から半値戻しで、いまのところ落ち着いているようだ。私は8月の動乱を生き延びることはできた。しかし、稼ぐことはできなかった。いま徐々に株を買い集めている。

学んだこと

暴落は突然やってくる。予想はできないのだから、全身で浴びる覚悟を固めて市場に挑むべし。同様に急騰も予想できない。いわゆる「稲妻が輝くとき」は誰にもわからないのだから、常に市場に踏みとどまっておくべし。但し、リスク管理は必要。株にフルポジションは危険。むしろ、値が動いたときに大きく稼ぐため、資産の3割程度は現金で保有する。相場の金と凧の糸は出しきるな、という格言があるではないか。

それにしても…

何年もやってて、学んだことがこれかい!

2024年8月26日(月)
運用総資産 19,716,489円
現金比率  56.76%
昨年末対比 141.76%