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イギリス海岸(岩手県花巻市)

探訪 日本の名所 ~日本の中の外国編その1~

岩手県北上川、猿ケ石側との合流点から南へ向かった北上川西岸に、イギリス海岸と呼ばれる一角があります。

川なのに海岸!?
名付け親は岩手出身の詩人・童話作家 宮沢賢治。

川の水位が下がったときに露出する川底が、イギリスのドーバー海峡に面した白亜紀層の海岸に似てる!と宮沢賢治氏が連想し、作品の中で名付けた場所です。

現在は、北上川水系のダム整備が進んだため、北上川の水位が特に下がった時期だけ泥岩層が露出します。

※現在は川底を見ることはできませんが、賢治の命日(9月21日)には、発電事業者等の全面的な協力のもと、上流ダムの放流・取水調整を行うことで、川底の出現を試みています。

※現在は治水管理が進み、北上川の水位が特に下がった時期にだけ泥岩層が露出しますので、普段は見ることができません。
※画像は令和元年9月21日にイギリス海岸の出現を試みた時の写真です

旅東北 より
旅東北より

現在は見られないのか!!!!
なお、宮沢賢治の命日9月21日にはイギリス海岸を露出させる試みがあるようです。(詳細は現地HPをチェック)

「銀河鉄道の夜」では「プリオシン海岸」とも呼んでいますが,Pliocene(第三紀鮮新世)ではなく,現在では更新世の地層だと言われています。



アクセス

<職場の教養 2018年3月号より>

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