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ひとりごと 休むことは悪いことという空気

最近、職場で気になっていることがある。

ある先輩は前日に年次休暇を取っていた。

翌日、職場に来るなり上司に「昨日は休んですみませんでした」と言ったのである。

それを聞いて、私は物凄い違和感に襲われてしまった。

その人は別に無断欠席をしたわけではなく、休みも事前に申請してあるものだった。

なのに、謝っている。

また別の日に、違う先輩が「休んですみません」と年次有給休暇で休んだことを謝罪したのである。

ここまで来たら、職場の空気として休むことが悪いことだというのが染み付いてしまっているのではないかと疑ってしまう。


そこで思い出したことがあった。

「#Amazonプライム解約運動」である。

聞くところによると、Amazonプライムのコマーシャルに出演している学者の思想に反発する意思を込めて広まった運動のようである。

私はその学者について詳しいことを知らない。

ただ、その学者の考えや発言に触れるにつれて、思想的には相反するものがあると思った。

何にしても、”#”を付けて運動化するというのも、”#検察庁法改正案に抗議します”を例に出すまでもなく、定着しているように思う。

ただ、私はAmazonプライムを解約はしないだろう。

空気やムーブメントに流されて動くと、自分というものが見えなくなるからだ。

本来ならば学者への抗議のはずが、ただAmazonを少々困らせるだけに終わる可能性は大いにある。


空気というのは、その人の考え方さえ捻じ曲げる可能性を秘めている。

もちろん場の空気を読むのは大事なことだが、行き過ぎると自分の首を絞めることになる。


私は休み明けに謝るようなことはしないだろう。

(了)

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