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映像舞踊『鳴龍』の誕生秘話

皆さんは『龍』を見たことがありますか?
龍といえば、神社だったりお寺だったり、神話だったり
伝説で語られる姿をよく想像されますよね。

改めまして、國立と申します。

プロジェクションの映像と舞踊や語りを合わせた
パフォーマンスで物語を語る不思議な人間です。


初noteというのもありまして少々意気込んでいますが、あしからず。


前々から制作現場この『龍』をテーマに作品を作った際に、

「プロジェクションと舞踊を合わせる際に、どんな気持ちで作ったの?」
「この物語はどんな意味があるの?」


など制作秘話を尋ねられることがありまして、
「それだったらアーカイブを作っちゃおう」と今回記事に纏める次第です。

まだまだプロジェクションマッピングや、
映像と合わせるパフォーマンスは世間一般のアートじゃない為、
説明に困ってしまうのですが。

楽しんでもらえるように、伝説の空想動物としては有名な『龍』を通じて
お話が出来ますように努めたいなぁと考えてます。


(2)テーマ『鳴龍』との出会い

私がこの龍の作品『鳴龍』を作ろうと決意したのは、今年の5月でした。
元々は日舞の先生の一言が始まりだったのです。

稽古が終わった頃、先生に自身が行ってるパフォーマンスについてお話があり

「テーマ、鳴龍どう?」

と聞かれました。
唐突にで、いっしょに聞いていた母と目を丸くしたのを思い出します。

と、言いますのも
私は前回もドラゴン(西洋)について作品を作っていたので。

「今回も龍? 確かに‥日本の龍は独特だけれどなぁ」

もう少しひねりが欲しいなぁなんて考えておりました。

というのも、先生曰く『鳴龍』の天井画のあるお寺と繋がりがあるそうで
そのための作品をよかったら作ってくれないかと仰られていました。

鳴龍とは
なき‐りゅう【鳴(き)竜】

天井や床、平行な壁の間などで手をたたくと、多重反響現象によって、特有の残響が聞こえるもの。天井に竜を描いた日光輪王寺薬師堂などが有名なところから、この現象一般をいう。

よく鈴の音のようなシャラララ(ピリピリ)と表現される現象で
鳩を追っ払おうと和尚様が手を叩いた時に
発見されたんだとか。

この現象を聞いた時、自分の中で火がつくような懐かしさと
面白さをキャッチしました。

誰もいない天井画の下で、孤独に手を鳴らして龍を呼ぶ青年
祈るような決意の面持ちで
物語がはじまります


このイメージを元に想像力を膨らませて制作したのが
そう『鳴龍』

今回はテーマの原型になった誕生秘話をお話しました。

次回は音楽編へ行こうと思います
お楽しみに‥!




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