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恋愛すべきからの解放

恋愛は当然するものと思っていた。

私は30代では恋愛をして、40代では結婚していたかった。
そうじゃないと遅れていると思っていた。
今は、「遅れているって、何?誰の意見?どんな基準?」と思う。
人間に「遅れている」なんてない。

恋愛(交際)の経験はないが、恋愛感情はわかる。
好きで好きで一緒にいたい気持ち。
だいたい遠い存在(芸能人など)を好きになって、片思いをしていた。
そんな私を私自身が「夢見がち」「傷つくのを恐れすぎ」「理想が高い」と責めていた。

社交の場に出れば、それなりに出会いがあるのかなと思っていた。
習い事を始めるとか、同窓会に行くとか。
でも、基本、人間が苦手なので、行っても楽しくない。



10年ほど前に舞台関係の人の追っかけをしていた。
その頃も、心の中の彼と、現実の彼がいて、
区別はしていたけど、叶わない思いを常に抱いていて、つらかった。
ネットの相性占いは彼のデータを入れたし、恋愛指南本も彼を思い浮かべて読んだ。
現実に彼と付き合うことになったら?こわい。絶対ダメだ。ありえない。
だけど、現実の彼が誰かのものになるのも嫌だ。

あの頃の私に、心の中と現実をきちんと区別しなさいと諭しても、きっと無理。
早く恋愛を経験したいのに、好きなのは彼しかいなかった。
彼以外との恋愛は想像できなかった。
でも、彼に愛される私を想像しても、まったく満たされなかった。
だって、現実には誰からも愛されていないのだから!


今だって、誰かに愛されたい。
現実には誰のぬくもりも、そばにない。
だけど、「恋愛をしなければならない」呪縛からは解放された気がする。
恋愛をしてもしなくても、私は価値があるし、素晴らしいのだ。
誰かに愛されたい寂しい心を自分でまるごと受け止める。
自分が自分を思い切り愛する。
言葉にすると簡単で、実行は難しく思えるけど、
自分で自分にする行為だから他人の力を借りずにできる。


本当は、「彼氏いないの?」「結婚しないの?」と、
当然のように恋愛や結婚はするもの、という考えを押し付ける人が減ってほしい。

理想のタイプとか理想のデートとか、ないから。
もっともっと深い、精神的な部分で繋がっていたい。
それは私の弱さではなく、特性。

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