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11.ボランティア断念

これは書くべきか迷ったのだけど、
私にとっては大きな出来事だったので、書き残しておこうと思う。



少し前のこと。
知人がボランティアの話を持ち掛けてくれた。
内容は詳しく書けないけど、週1でイベントの手伝い。
私には友人・知人がほとんどいないので、奇跡的な展開だった。

何もしていない私。
こういうのがきっかけで、
新たな道が開けるかもしれないと、とてもワクワクした。

ボランティアを取りしきっている団体のスタッフになれたり、
そこで出会った人に仕事を紹介されたりするかも、と
期待を抱いていた。

結論から言うと、タイトルの通り、断念した。
その理由はこのあと書くとして。

縁は大事だと思う。
だけど自分が思っているように、うまく繋がっていかない、と思った。
誰か何か仕事紹介してくれないかな?といつも思うけど、そう簡単にはいかない。
自分で仕事を見つけて応募するほうが手っ取り早い気がする。



知人と話して、ボランティア団体に話を繋いでもらった。
自分は知人に「ぜひ行ってみたい」と言っただけ。
話はトントン拍子に進んだ。

「ぜひ一度、見に来てください」と担当者から連絡が来て、見学に行く約束をした。

その時は、このイベントはまさに自分のやりたいことだ!と思っていた。
慈善活動というのかなあ、困っている人を助ける活動。
私の目標は「愛を持って人と接する」だったから、
私の小さな行動が誰かを救うなら素晴らしいことだ、と思えた。




しかし、見学の日、なんだか腰が重い。
あれだけ「行きます!」と使命感を持っていたのに…。

実際、行ってみると、バタバタと忙しそうな現場だった。
見学者がいることを、ほかのスタッフは知らない様子だった。
横目でチラチラと私を見るが、気にしないふりをしている…。

担当者の方は私を見つけ「どうですか?」と聞いてくれたが、感想も何もない。
慌ただしい中に、ひとりポツン。
ただ、私はここにいるのが気まずいと思った。
パワハラのトラウマも噴き出し、「ここに馴染めない!」と強く感じた。

見学後、参加するか問われたけど、濁してしまい、
後日、知人を通じて断ってもらった。



場に馴染めない、と感じたこと。
人見知りのスタッフが多い感じがしたこと。
コミュニケーションがうまく取れなさそうな雰囲気であること。
特に指示がなく、その場で判断して動かなければならないこと。

このあたりが引っかかった。
直感的な部分なので、うまく言語化できなくて困った。
知人には「忙しくてついていけなさそうだから」と伝えた。

そして、見学に行って気づいた。
私は、人の輪の中に入っていくのが苦手なんだ、と。
つまり、人と接することが苦手。

今までは、人と接するのは避けられないことだし、
苦手だからこそ克服しなければと思い込んできた。
でも、今は、したくないことはしたくない。


見学に行ったとき、私の中の幼い私がうずいたのだ。
「こわい、行きたくない、人に話しかけたくない」

それもそうだ、私は子供の頃、人と話せなかった。
(くわしくは、場面緘黙を調べてみてね)
無口ゆえに、いじめられたし、からかわれた。
成長しても、コミュニケーションの取り方がわからなくて、
ただニコニコしてやり過ごす「優しい人」となった。

大人になって、一応は人と話せるようになったけど、
それでも根本は変わっていない。

もう無理する必要はない。
自分のやりやすいこと、居心地の良い環境を求める。

それに、何かの縁だと思って、来た話に乗っかって行かなくても良い。

これまで接客の仕事を探していたのに、もう接客はやめようと思った。

実は、人と接するのが苦手。
これが仕事を考えるうえでの大きな気づきとなった。

つづく

サポートありがとうございます。