見出し画像

リアコの記録。私を更新していく。

上の記事でも少し触れて、リアコだったことも以前書きました。
舞台関係の人を追っかけしていた"黒歴史"は、
少しずつ薄れてきましたが、
清算したいと思っているので、今日も書いてみます。

舞台関係の人のことが好きで、
遠方まで観に行ったり、たまに差し入れをしたり、
SNSでメッセージを送ったり(たま~に返事が来ました)、
SNS上のゲームで一緒に遊んだりしていました。
彼は、私より10歳年上で、"オトナ"に見えました。
仕事に対する情熱や真面目さ、几帳面さなどが好きでした。

書こうと思うたびに、つまずくところ。
「恋愛感情」か、否か。
心の中では恋愛感情のようでした。
同じファンの前では「恋愛感情ではない」と言っていましたし、
禁断事項のように考えていました。
でも、彼を応援する私は"恋する乙女"の眼差しで、
きっと周囲にも恋愛感情に見えていたと思います。

ある日、彼のSNSが開設され、メッセージを送れるようになりました。
「今度観に行きますね!」とメッセージを送ると、
喜んでくれて(文章上そう見えた)、
「終演後にいるから、ぜひ声をかけて」と返事をくれました。

私は、彼と直接お話がしたい!と思ったことはありませんでした。
喋るのが苦手で、容姿に自信のない私は、
彼に私を見られることに、強い恐れを感じていました。

何度かそういう「声かけてね」のやりとりがあったので、
「彼がそう言うなら…」と、勇気を出して、声をかけることにしました。

彼は落ち着いていました。
私がイメージしていた彼は、明るく社交的でおしゃべり。
だけど、彼は笑顔もなく、渋い雰囲気でした。
あれだけ「声をかけて」と言っていたわりには
喜ばれていないなと感じました。
その時の私は、彼に会えたことがうれしかったので、
その違和感は気にせず、一言二言話をして、去りました。

そこからメッセージを送っても、返事は来なくなりました。

また彼に直接会える機会があったのですが、
迷惑そうな態度をとられました。

嫌われている?
第一印象でもう終わっている?

容姿に自信のなかった私が、
より自分の容姿を責めるようになりました。
そして、自分は二度も声をかけに行って、彼に迷惑をかけた、と猛省しました。

SNSでは、
私だけではなく、いろんなファンに「声かけてね」と返信している彼。
そして、終演後にファンと楽しそうに談笑している彼。
私はダメだったの?私がいけなかったの?
嫉妬と、自己嫌悪でつらくなりました。


話は変わりますが、
もし声をかけたとき、彼が「この後ふたりで飲まない?」と
誘ってきていたら、私はどうなっていたんでしょう。
きっと、丁重に断っておきながら、
「あの時OKしておけばよかった」と後悔するんだろうなと想像します。
でも、「誰でもそうやって誘うの?」と思うかもしれません。

私は、恋愛感情ではないとしながらも、
どうやったら彼に興味を持ってもらえるのか?と悩みました。
恋愛指南の本も読みましたが、
第一印象が大事ということが書いてあって、撃沈しました。

「喜んでくれていない」と感じた一瞬を気にしなかったけど、
あれが全てだったんだなと思いました。
彼のアンテナに引っ掛からなかった感じ。

今となっては、引っ掛かってなくて良かったです。
遊びや体の関係になっていたら、もっと傷ついて苦しかったと思います。

私は彼の気を引きたかったのか?可愛いと思われたかった?
どうされたかったのか、というと、
ただ喜んでもらいたかっただけでした。
「来てくれてありがとう。これからも応援よろしくね」と喜んでほしかったんです。
それがベストだったのに、
彼の視線や態度に、女として品定めされたような感覚になったのです。

その後も、ファンを続けていく中で、いろいろ葛藤しました。
恋の沼みたいなところで溺れて、なかなか抜け出せませんでした。
最終的には、彼の結婚を機に、
ファンへの誠意を感じない場面が重なって、離脱しました。


追っかけは若気の至りでした。
青春でした。
同志にも出会えて楽しい日々でした。
その同志ともほとんど縁を切りました。
まだ「好き」な気持ちが残ったまま無理やり、
失恋みたいな離脱の仕方でした。長く引きずりました。

相変わらず恋愛はしていません。
気の合う男性と出会えるような気もしませんが、
あの頃より今のほうが良いです。
更新していく私。
私を更新していく。

サポートありがとうございます。