【OmniFocus】カスタム・パースペクティブの活用例

 こんにちは、show_ando です。


 今回は、OmniFocus のタグ機能とパースペクティブを組み合わせて、見通しがよくなった例を紹介します。前回の「【OmniFocus】プロジェクトとタグのアウトライン構成」の続きです。

 以下、OmniFocus の基本的な機能や操作は、省略しています。詳細を知りたい方は、「OmniFocus」の製品サイトや Web の紹介記事を参照してください。この記事の「プロジェクト」は、「OmniFocusのプロジェクト」を指しています。


OmniFocus の ToDo 管理

 OmniFocus の特徴は、アクション(ToDo項目)をアウトライン形式で階層化して管理するデータベースといえます。このアクションはプロジェクト単位に作成する仕様で、プロジェクトには、アクションが単体から複数(階層化も可能)存在します。このアクションがすべて「完了」したとき、そのプロジェクトも「完了」となります。
 プロジェクト同士の階層化はできませんが、「フォルダ」を作成することで、プロジェクトをグループ化したり、フォルダ階層でプロジェクトの階層化ができます。
 また私が OmniFocus の ToDo 管理で魅力を感じているのが、プロジェクトとアクションに、タグを個別に割り当てられることと、繰り返し間隔を設定できることです。今回は、前者の活用例になります。

OmniFocus のパースペクティブ

 個々のアクションの状況を確認するために、さまざまなビュー(パースペクティブ)も用意されています。デフォルトのパースペクティブは6種類の「インボックス」「プロジェクト」「タグ」「予測」(期限別ソート)「フラグ付き」「レビュー」とパースペクティブメニューから利用できる「完了」「変更」です。
 Pro版では、独自のビューである「カスタム・パースペクティブ」が作成できます。
 今回のテーマは、この「カスタム・パースペクティブ」の活用例です。

OmniFocus をタグデータベースとして利用

 「カスタム・パースペクティブ」と、タグ機能を活用すれば、複数のプロジェクトのアクションを、さまざまな切り口から見通すことができます。
 最近、OmniFocus を 単なる ToDo 管理ソフトとして利用するよりも、気になるリストを作成したあと、カスタム・パースペクティブで、相互の関連性を探り、次に取るべき新たな行動を見つけ出す、という使い方も増えています。

簡単な例

 今回は食事を例にします。食事には複数の項目が絡むので、タグをつけていきました。この食事リストのアクションは、ToDo 項目(完了させる)というより、プロジェクトの参照情報(完了不要)として作成しました。

 2つのプロジェクトで説明します。

 ・レシピ名のリスト(アクション名;レシピ名、タグ:食材名)
 ・買ってある食材(アクション名:食材の名称、タグ:食材名)

 タグ「食材名」を作成する際に、ちょっと踏み込んで、利用できそうな分類表を適用してみました。

 ・「食材名」一覧(「食品の分類表」を適用)
 ・「野菜」一覧(「植物の分類表(~科まで)」を適用)

 2つのプロジェクトを一覧できるように、カスタム・パースペクティブ「食材」を作成しました。設定内容を以下に示します。

フィルタルール
 ・「次のプロジェクトまたはフォルダに含まれている」:
   「レシピ名のリスト」と「買ってある食材」
 ・「次のいずれかでタグ付け」:「食材名」「野菜」
プレゼンテーション
 ・「グループ化とソート」:「個々のアクション」
 ・「アクションをグループ化」:「タグ」
 ・「アクションをソート」:「タグ」

 すると、例えば、野菜をよく食べていると思っていても、最近はアブラナ科のキャベツやちんげん菜にかたよっていることに気づきました。

 また野菜は、各科ごとに機能性が違うこともわかってきました。
 (かたい表現ですが)「次に取るべき行動」として、セリ科、ユリ科、アブラナ科なども選んでいこうと関心が深まっていきました。
 すると野菜をうまく使い分けていくには、どんな資料を読むといいのだろうかとか、旬の食材には何があるのだろうかとか、暦との関係性も知りたいなとか、次の関心テーマやアクションが決まりはじめます。
 多趣味な方には、自分の関心ごとを整理して、新たな気づきを得るツールにもなりそうです。

単純作業の効用

 今回の最大の障壁は、タグをどこまで作成するかにありました。
 「食品の分類表」も「植物の分類表」も項目数は、かなりあります。これをひとつひとつ手で入力したいか、にありました。

 ここからは考え方や性格によるもの、主観的な感想です。
 わたしは入力しながら、「ほんとうにこれは必要か?」と自問自答していました。でもそのたびに「これは必要なことだ」と自答していました。
 いいたいことは、「本当に必要と思えることなら、続けられる」ということです。自分自身に、これは大事なことであると身体性をともなって言い聞かせることは、何かを続けていく/習慣化する際に、必要なステップのひとつと思っています。
 一度ではムリなことは、数回に分けてトライすればよい。もし不必要なことなら、即やめて、別のことに時間を切り替えればよい。あるいは、また再開したくなったら、始めればよい。選択は自由です。選択の機会は続いていくので、気楽に取り組んでいます。

ムダの効用

 OmniFocus のタグに、網羅性のある一覧表/体系一覧を作成しておくと、一見ムダに思えましたが、のちのち応用の効くことが多くなりました。
(反面、処理に時間がかかるようになりましたが)

次回のテーマ

 次回のテーマは未定です。整理できた順に共有します。

 ではまた

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