見出し画像

タワマン、そういえばクワマンって人、いましたね。まぁそんなことはどうでもよくて、「タワーマンション」のほうの話です。昨今結構売れてるみたいですね。売れてるぐらいですから、そういう暮らしにあこがれてる方も多いということでしょうけど、個人的には全然、まったくいいもんだとは思いません。

もっとも、そんなものを買う金なんて、もともとないからいいんですけど、仮にめちゃくちゃ金が有り余ってても、「自分が住む」という目的では、私は絶対に買いません。東京の山手線の内側で、あくまで投資目的でなら買うかもしれませんが、山手線の外側のエリアのタワマン買って、自分で住もうなんて人たちの気がしれません。
まぁ、もちろんあくまで「私は」ということなんで、欲しいという方は、どうぞお気になさらずに…。

たとえば、最近人気の武蔵小杉界隈のタワマンについて。

武蔵小杉と言えば、最近人気あるみたいですけど、神奈川県川崎市のエリアですね。
このあたりのタワマンは、そもそも居住環境に問題があることが以前からわかってました。短期間で急速にマンションをぼこぼこ建てたので、下水道などのインフラがまったく追いついてませんでした。だいぶ前からわかってたことですが…。

急激に人が増えたので、駅も電車もめちゃくちゃ混んでて、朝の時間帯なんて、まさに「通勤地獄」だそうです(コロナ禍になって、状況は少し違ったとは思いますが…)。

そして、ひとたび悪評が定着してしまうと、価格は下落し続けます。で、そうやすやすとは回復しないですね。
タワマンには、この手のリスクがつきものってことです。

熱海など、温泉地のリゾートマンションの教訓。

バブル時代に建てられた熱海などのリゾートマンションのなかには、資産価値が下がりまくって売るに売れず、廃墟化しているものがあります。数十年後、いまのタワマンも同じ運命をたどるんじゃないかという気が、いささかしてます。

たぶん数十年後には環境の悪化から居住者がどんどん離れていくんじゃないかと思います。すると、管理費や修繕積立金が足りなくなって、外壁や水道管の補修等がすぐにできなくなったり、警備員を雇うこともままならなくなります。

そうなるとますます資産価値が下落して、売るに売れなくなり、ボロボロのタワマンにしがみついて住み続ける以外に手がなくなる……なんてことになりかねないんじゃないでしょうか。
あくまで私見ですけど…。

建った当時は最先端で、文化人や芸能人、高級官僚なども多数入居して、もてはやされてた物件が、数十年後には廃墟化。まだ住んでる人がいるから、壊すに壊せない。そんな物件、東京のど真ん中、新宿あたりにもかつてありました。建てた当初は、誰もそんなことを想像できてませんでしたよ。そんなもんです。
私は、タワマンを見てると、そういう物件を思い出してしまいます。

そもそも、タワマンって、住まいとして快適なんですかね。

上層階に住んでたら、眺望なんかは確かにいいでしょう。とは言え、メリットなんてそれくらいのもんじゃないですか。

1階エントランスから駅までの所要時間は5分なのに、上の階から1階に降りてくるまでの時間が10分かかるなんて、馬鹿らしい物件もあります(笑)。
台風による停電・断水でエレベーターが止まっちゃって、1階から何十階へと重い水持って階段で上がったなんて悲惨なことも、一昨年ありました。
先月は、千葉北西部の地震でタワマンのエレベーターが停止。Uberさんが階段配達でとんでもない目にあったなんていう話もありましたね。

タワマン内部での「マウンティング」なんて話もよく聞きます。上層階に住んでいる人が、中低層階に住んでいる人を見下すというやつ。これ、すごいよく聞きますんで、かなり多いんでしょう。

こんな話を聞いたことがあります。

山手線の外側の、とあるエリアに建つタワマン。最上階ではないけど、そのあたりの上層階に住んでるマウンティング好きの奥様。たしか2階だったと思いますが、低層階に住むとある奥様を見下してたそうです。貧乏人扱いして、陰口言ったりしてね。

その2階の方ですけど、旦那さんが上層階は不便だからと言って、低層にあえて住んでたそうなんですが、理由はそれだけじゃなくて、ビジネスというか、開業医だったので、ターゲットを見越してそこに開業、同じフロアに病院も構えてたということでした。建物の中にも、周辺にも、患者候補がいっぱいいますし、職住近接のほうが便利ですし…。

しかも、その方、2階の全フロアを所有してたそうです。マウンティング好きの奥様のご家庭より、はるかにお金持ちのご家庭だったそうです。
「金持ち喧嘩せず」って表現がありますが、めんどくさいのであえて反論もせずに黙ってたそうです。とは言え、同じ建物内なので、当然そうなんだってことはいずれわかりますよね。「手のひら返し」って表現もありますが、わかった途端そうなったそうです。

なんか、あわれですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?