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未曾有の被害、悲劇をもたらした、あの東日本大震災(震度7)の直後に起きた、もうひとつの大震災を覚えているでしょうか?

2011年3月12日「長野県北部地震」

それは、あの東日本大震災の翌日、3月12日の早朝、午前3時59分に発生。震度6強の強い揺れが長野県北部の栄村を襲いました。マグニチュード6.7の直下型大地震。日本有数の豪雪地帯に位置する人口2300人の山あいの村は、甚大なダメージを受けました。一部の地区を除く村内全域の804世帯2042人に避難指示が出ました。

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しかし、当日は未曾有の被害となった東日本大震災の翌日、津波や福島第一原発の事故被害などの報道が優先され、この「長野県北部地震」また栄村の報道はきわめて少なく、「忘れられた被災地」となってしまいました。

衝撃的被害映像の陰に隠れた〝普通の〟被害映像

「長野県北部地震」もまた、その震度からもわかるように、大惨事、多大な人的被害が起きても不思議ではない大地震でした。しかし、人口が多い地域への津波で人的にも莫大な被害を受けた東北沿岸の衝撃的な映像がテレビなどでは連日報道され、〝普通の〟被害映像だった長野県、栄村の被害は、ほとんど報道されることがありませんでした。

しかし、その震度からも察せられるように、その被害、損害は、当然〝普通の〟と言えるようなものではありませんでしたが、結果的には東日本大震災の陰に隠れてしまうこととなってしまいました。

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2014年、長野県北部を再び襲った大地震

2014年11月22日、夜22時8分、マグニチュード6.7の地震が再び長野県北部を襲いました。
この地震で、長野県長野市、小谷村、小川村で震度6弱、長野県白馬村、信濃町で震度5強を観測したほか、中部地方を中心に、東北地方から中国地方の一部にかけて震度5弱~1を観測しました。

この地震では幸い死者は出なかったものの、物的な被害は震度6弱とは思えないものでした。

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あまりにも大きな出来事が起きてしまうと、その陰に隠れて、人びとの記憶から消えてしまいやすい出来事もあります。
大震災を受けた地域には、それぞれ大きな苦労があります。そのことだけは忘れないようにしたいものです。


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