見出し画像

世界の音楽界で最も偉大な曲は、超意外なあの曲ではないか、という話

ベートーヴェンの「なんとか」とか、バッハの「ほにゃらら」とか、そういう類の話ではなく、みんな知ってる超意外なあの曲の話です。

その曲は、世界中で28もの歌詞をつけられ、世界中で親しまれている曲。そんなに親しまれている曲でありながら、作曲者は不詳です。
譜面ではフラットが6つ記される変ト長調または嬰ヘ長調という一見して難しそうな曲。しかし、実際にはピアノが弾けない人でもすぐに覚えて弾けるようになってしまうほどの不思議な曲です。

各国でのタイトルはこんな感じ

ねこのマーチ(ブルガリア)
猫の踊り(韓国)
子猫之舞(台湾)
黒猫のダンス(ルーマニア)
猫のポルカ(フィンランド)
犬のワルツ(ロシア)
犬のポルカ(チリ)
蚤(ノミ)のワルツ(ドイツ、ベルギー)
ノミのマーチ(オランダ、ルクセンブルク)
アヒルの子たち(キューバ)
三羽の子アヒル(キューバ)
ロバのマーチ(ハンガリー)
お猿さん(メキシコ)
Kalle Johannson (スウェーデン)
トトトの歌(イギリス、アメリカ)
カツレツ(フランス)
チョコレート(スペイン)
公爵夫人(デンマーク)
三女の足(デンマーク)
道化師ポルカ(アルゼンチン)
追い出しポルカ(マジョルカ島)
箸 -Chopsticks-(イギリス、アメリカ、カナダ、ハンガリー)
黒のメロディー(ユーゴスラビア)
サーカスソング(イギリス、アメリカ、カナダ)
泥棒行進曲(中国)

「トトト」って何だよ?(笑)と思いますが、動物あり虫ありカツレツありチョコレートあり、サーカスだの道化師だの泥棒だのと、タイトルのバラエティがハンパないですが(同じ曲とは思えない)、日本でのタイトルはこう言います。

「ねこふんじゃった」

「猫踏んじゃった」と表記する場合もあるようです。
曲名に「ねこ」が含まれているのは、日本のほか、台湾、韓国、ルーマニア、ブルガリア、フィンランドですね。

一説によれば、フェルディナント・ロー作曲とのこと

この曲は作曲者も発祥国も明らかになっていませんが、フェルディナント・ロー(Ferdinand Loh)作曲という説があります。
ドイツ版の曲名「蚤(ノミ)のワルツ」(Flohwalzer)は、作曲者の略名(F. Loh)が誤記されたものから来ていると…。とは言え、フェルディナント・ローという人物は実在せず、最初にこの説を紹介した書籍の筆者によるジョークだとも言われています。

NHK「みんなのうた」では…

「ねこふんじゃった」というタイトルで、1966年10月〜11月に放送されました。歌は天地総子と東京放送児童合唱団。映像はモノクロで、アニメーションは、あの和田誠が担当しました。歌詞は、阪田寛夫が作ったものが使われましたが、丘灯至夫が1954年に作ったという別の歌詞も存在します。

その後、2003年から始まった「なつかしのみんなのうた」の一環(最終作)として、2004年2月に38年振りの再放送となりました。また、衛星第2テレビでも、2006年8月23日・同年12月11日・2007年1月2日の3回にわたって「たのしいね」とともに放送されました。
なお、映像は、NHKみんなのうたDVDーBOX第3集に収録されています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?