見出し画像

私の妻が代表理事、そして私がスーパーバイザーという名の何でも屋として関わっている「一般社団法人ひとりとひとり」のビジョンは、【〝孤立無援〟ではない、〝個立有援〟であり〝個立有縁〟である社会を実現すること】です。メディア「ひとりとひとり®︎」の発行や「おひとりさま検定試験®︎」の主催・運営などは、そのための手段、方法論等のひとつであるわけです。

この〝個立有援〟または〝個立有縁〟という言葉、私が2年ほど前に考えたもので(個立有援(縁)と書いたりもしてます)、以降、我々一般社団法人ひとりとひとり、また、外部でさまざまなご協力をいただいているスタッフなど、関係者のみなさんとの共通認識、共通のビジョンともなっています。

今日はこの〝個立有援〟〝個立有縁〟がどういうことなのか、ちょっと触れてみたいと思います。

「マス」の時代から「個」の時代へ、「組織」から「個人」へ

よく誤解される方がいらっしゃいますが、もちろん、すべてが、すべからくそうなると言ってるわけではありません。
コロナ禍の現在もよく言われることですが、物事を近視眼的に捉えてしまったり、ごく身のまわりに起きていることを見ただけで、あたかも全体で起きてるかのように思ってしまったり、言ってしまう方が最近非常に多い気がします。
私は、あくまで「流れ」「シフト」としてそうなっているということが言いたいわけです。

当然「マス」が効果を発揮する場合もあれば、「マス」で捉えたほうが間違いのない局面だってあるでしょう。ただ、極めて多様化している社会の中で、「個」はこれから非常に重要な重みを持つということだと思います。
『これからは「個の時代」だぁー、会社辞めて独立するぞぉー』的に、非常に安直に、過信して「組織」を離脱する人も多い気がします。
冷静に、かつ十分に考えることも、大事ではないですかね。

日本初「個の時代」を生き抜く専門スクール?

『決められたレールの上を歩く時代はもう終わり。

 これからは自分のキャリアは自分で真剣に考えて決める時代。

 自分のやりたいことを自分のやりたい場所でやる。

 それが「個の時代」。
 “「個の時代」を生き抜く”ことを教育コンセプトに掲げ
 若い世代一人一人と向き合いながら

 「個の時代」に必要なセルフブランディング力を身につける
 専門スクールになります。』

この専門スクールのサイトには、こんなこと↑が書いてありました。
母体がしっかりしたところなので、もちろん、ちゃんとおやりになられることと思いますし、たいへん結構な取り組みだと感じます。
が、しかし、「個の時代」って、そういうことなんですかねぇ。なんとなく違和感は感じております。

「組織あっての個人」がすべて?

一方では、あくまでもコレ「組織あっての個人」がすべてでしょ、「個」の時代なんて幻想、嘘だ! なんてご意見も耳にします。
それは「組織」というものの「捉え方」にもよるんじゃないでしょうかね。

人は「ひとり」では生きていけません。生きていけると思ったら大間違いです。そういう意味では、なんらかの「コミュニティ」に属することは、「有援」「有縁」として本来あるべき姿であるとは思います。「コミュニティ」だって、「組織」ですからね。

「組織」が、例えば「会社組織」で、その中にいなければ、システムに組み込まれてレールに乗っかって動いていなければ生きていくことができない、どこまでいっても「そういう組織あっての個人」なんだという考え方は、ちょっと違うかな、という気はします。

「個」の時代の、「個」の捉え方が、「これからは会社に雇われる生き方じゃなくて、独立して己のやりたい道で生きていく人」のことみたいに解釈されているのも、ちょっと違うのかなぁと思います。

我々はよく「みんなちがって、みんないい」というお話をしています。まぁ、もちろんそういう「己のやりたい道で生きていく人」がいたっていいとは思いますが、「個の時代」の「個」とは、あくまで「ひとり」「ひとりの人間」と捉えればいいんじゃないでしょうか。

まぁ仕方ないのかもしれませんが、「個の時代」というフレーズにお金の匂いを感じて、なんだか「ビジネス軸」の方向に殊更引っ張られているような気がしており、このことには、いささか、というか大きな違和感は感じております。

自立・自走、「援」であり、「縁」であり…

「個立」とは、文字通り「個」が「立つ」、つまりは、ひとりひとりが自立する(広い意味で)ということであり、「自走」という意味合いも含んでいます。
「ゆうえん」は、「有援」であり「有縁」です。経済的なことをイメージされる方も多いと思いますが、そういう限定的なことを言っているわけではなく、基本的には「つながり」「いきかた」ということです。

カンタンにいうと「自立したひとりとひとりがつながりあい、さまざまなことで支え合う社会」。基本的にそこにはビジネス目線はまったく重要ではありません。重要なのは、「人間目線」です。


「おひとりさま検定試験®︎」第2期の初級「つたえびと」は、現在募集受付中。30日までです。
LINE公式でもご案内、そして受講受付も可です。

「ひと検」オフィシャルはこちら。


SNSはこちら。

ひとりとひとり(おひとりさま検定試験)のnoteはこちら。
我々が発行しているメディアのことも含めて、いろいろ詳しくわかります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?