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私は車の免許を持ってません。バイクの免許は持ってるんですが、車のほうは若い頃に取りそびれてしまいまして、そのまんまになってます。いまさら取る気もおきませんが、持ってたら楽しいだろうなぁ、とはたまに思います。

私の父は、「トヨタ信奉者」で、クラウンにずっと乗ってましたが、高齢になってからは何を思ったのか、突然フォードに乗り始めました。
「オートマなんか車じゃねぇ」が持論で、よく車の楽しさを語ってました。

昨日、たまたま近所のスーパーに買い物に行ったとき、駐車場の車を見ると、まぁ結構ベンツとかBMWとかレクサスとか、お高そうな車が並んでましたね。そんな高級住宅街でもないんですが…。
「高級車」というと、いろんな方がいろんな車種を思い浮かべると思いますが、ふと「本当の高級車ってどんなもんなんやろか?」と思いましたんで、ちょっと書いてみようかと…。

そういえば、だいぶ前に電車のなかで、こんな話を耳にしました。

おじさんA:あのさ、輪っか4つの車さ、なんつったっけ?
おじさんB:おまえさ、車はたいてい輪っか4つだろがよ。
おじさんA:そんなわけあるか! いろんな車あるわ!
おじさんB:いやいや、おまえな、全部4つだろが。…あぁ、むかし3つもあったか…。
おじさんA:ん? あー、そういう話じゃねえって。その輪っかじゃなくて、車の前についてる輪っかだよ。

車にあまり詳しくないヤツ同士がしゃべってるとこういうことになります。アウディのことだったわけですけど、まるでアンジャッシュのコントみたいでしたね。
すみません、余談でした(笑)。

「ロールスロイス」をめぐる都市伝説

まぁまぁ知られた話なので、ご存じの方も多いとは思いますが…。

とある中東の大富豪。ロールスロイスで砂漠を走っていたところ、砂漠の真ん中、当然誰もいないところで、車が故障してしまいました。
携帯していた「無線機」で、ロールスロイス社の連絡先を確認して同社へ連絡。しばしこちらの事情等話したところ、「ちょっとお待ちください」と言ったきり、無線が一方的に切れてしまいました。
憤慨して折り返しの連絡を待っていたところ、どこからともなく大型のヘリが爆音たてて飛んできて近くに着陸。そこから大勢のメカニックがぞろぞろ降りてきて、たちどころに故障したロールスロイスを修理してしまい、またどこへともなく飛んでいってしまいました。
この大富豪、この「サービス」にいたく感激して、未払いだった料金も払おうとロールスロイス社に連絡したところ、こんな回答が…。

「お客様、それは何かのお間違いではないでしょうか。なぜなら、ロールスロイスは絶対に故障しないからです」

今でもググると、ディテールは異なるものの、ネット上のいたるところにこの「都市伝説」が出現します。
真実は別にどうでもいい、というか、さして重要なことではなく、こうした「都市伝説」があちこちに存在し、伝わってるということが、まさにひとつの「象徴」ではないかと思われますね。

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ところで、この写真の車は、ロールスロイスの「スウェプテイル」という車種ですが、価格14億円超えだそうです。
「そりゃあヘリ飛ばして駆けつけてもいいんじゃね」とは思いますね(笑)。

日産「プリンスロイヤル」の話

「車」は「国策」のひとつにもなったりします。いくつかの国には、金持ちでも買えない、売ってもくれない、国家の威信をかけた車も存在するものです。

プリンスロイヤルは、日産自動車に吸収合併される以前の旧・プリンス自動車工業が開発し、1967年から1972年にかけて日産自動車が製造した「御料車」です。宮内庁では「御料車は、天皇皇后両陛下がご乗用になる車両」と定義されてます。
日本では数例しか新造例がないリムジンでもありますね。

天皇陛下に献上できる国産車がない時代、海外の高級車に天皇陛下が乗らざるを得ない状況に、日本人自動車技術者たちはさぞや口惜しかったことでしょう。
実際この車が、海外の高級車と比べて、客観的にどれほど優れていたかは定かではありませんが、そんなことはいわばどうでもよいことで、それよりも、日本の自動車技術者たちが胸を張って、「この車こそが日本の最高級車」だと献上した事実が重要だったのではないかと思います。

自動車のエンジニアたちには、「センチュリー」も素晴らしい車だと評価が高いようですね。
在外公館の、おそらくは大使が乗っているであろうセンチュリーと、車に立てられた日章旗を海外で見ると誇らしく感じるという方も少なくないようです。


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