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ちょうど一年前に東京から福岡まで自転車で10日間かけて旅をした。

なぜかというと、行きたかったから。
それだけです。
登山家になぜ山に登るのかと聞いたら、そこに山があるからと言うように。
本当によし行こう!とその数ヶ月前に決断して決行した。

正直、春先や秋口くらいの気持ちのいい季節にすればよかった。と言うのが感想。寒すぎだし、汗かくと寒いし、、、死ぬかと思ったし。

でも旅は良い。
いつも旅をしたいと思うと衝動的に気がついたらどこかに旅をしてる。

何も持たずに、財布だけ持って旅をする。
3日くらい休みがあるときは、羽田空港にふらっと行って、掲示板から行き先を決めて気がついたら搭乗手続きをしていたり、品川駅から新幹線に乗っていたり。

でも失敗もある。京都に弾丸で旅に行ったとき、前日にパソコンで往復の新幹線を購入した。あとはもうチケットを駅で出すだけ。

意気揚々と次の日品川駅から京都に向かった。
そこで財布を持っていないことに気がついた。

当時ガラケーで電子マネーもなく、ポケットに無造作につかんで入れた小銭が数百円だけだった。(僕は小銭ができると部屋の中にあるちょっとだけおしゃれなバケツに全部投げ込んで、出かけるときにつかんでポケットに入れる。なぜなら財布に小銭入れがなく、小銭入れは数年前に壊れてそれ以降買ってないから。でも小銭貯金にもなって一年に一度銀行に持ってくんだけど、だいたい1万くらいになってる)
もちろん、その旅で何もできることはなく京都の街をひたすらぶらぶらするだけだった。

自転車の旅の1日目は午後1時ごろに自宅を出発して小田原まで。
万葉の湯という24時間のスーパー銭湯で寝た。(寝たってなんかもっと言葉あるけど)

次の2日目は地獄だった、小田原を朝4時くらいに出発して芦ノ湖で朝日をみる計画だったんだけど、結局芦ノ湖に着いたらのは11時くらいだった。

箱根は地獄だった。死ぬかと思った。大学時代なんども走ったこの山は10年以上経った僕には本当に本当に地獄で大涌谷あたりで足が痙攣し始めて死ぬかと思った。

そこから名古屋まで休憩を入れながら24時間自転車を漕ぎ続けた。
小田原を午前4時に出発して名古屋に着いたのが午前3時過ぎだったと思う。

長い長い静岡は1号線をずっと真っ直ぐ行けると思ったら、ほとんどが迂回迂回ばかりで死ぬかと思った。

3日目名古屋の友達の家で12時くらいまで爆睡。そこから熱田神宮と伊勢神宮へ『車』で向かう!

4日目名古屋から大阪まで10時間くらい。夜は大学の友達数人と数年振りの再開で朝まで飲み倒し、

5、6日は大阪観光。

7日目は大阪から岡山、8日目は広島まで、9日は朝から雨で夕方まで何もできずにそこから福岡まで。

7日目以降はもう無心。心が折れそうで死ぬかと思った。
こんなに簡単に書くのはなんかあまり記憶にないから。。。
辛い記憶になってます。

この東京福岡間自転車の旅の総括は死ぬかと思った。
もう絶対やらないし、やりたいとも思わない。

旅は楽しく死ぬかと思わないほうが楽しい。

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