受け身だった38歳社長は、退路を断たれたことで自分のやるべきことが明確になった
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Shovell -シャベル-とは、サービス体験について調査し、インタビュー形式の記事を作成するサービスです。サービスを受けたことで起きた変化をインタビューで深堀りし、忖度のない記事を作成します。
今回インタビューしたクライアントにサービスを提供しているエキスパートは、対話を通じて人の成長を促す「コーチング」を提供しているプロコーチの森田さんです。森田さんのコーチングがどのようなものなのか、それにより自身の認知と行動がどのように変化したのかをクライアントの成田さんにインタビューしました。
インタビュー要約
コーチングを依頼したきっかけ
社長としてのリーダーシップ力を伸ばしたかった
サービスの特徴
不得意な部分にはコミットせず、クライアントの中から出てきた強みに対して妥協なしで負荷をかける
自身に起きた変化
「自分がやりたいことにフォーカスする」ということこそが組織における自分のやるべきことだと自信を持てるようになり、軸がブレなくなった
サービスをお薦めしたい方
自分の強みを認識して組織や集団の中で働いていきたいと思う人
クライアントインタビュー
リーダーシップを発揮するための、指示や自己管理を期待してのスタートだった
──自己紹介をお願いします。
成田:成田洋と申します。1983年生まれで38歳で東京在住、趣味は筋トレとワインです。ロードスターインベストメンツという会社で社長を勤めていまして、弊社はロードスターグループの子会社で、主に不動産投資のクラウドファンディングやアセットマネジメント事業をしております。
──社長業をやりながら趣味にも勤しまれていて、かなりエネルギッシュに活躍されていらっしゃいますね。今回、森田さんにコーチングを依頼したきっかけを教えてください。
成田:一般的に、社長といえばリーダーシップを発揮して、みんなをグイグイ引っ張っていく姿をイメージすると思います。しかし、私はどちらかというと、みんなの調整役をするほうが得意なタイプです。そのため、社長としてのリーダーシップ力を、もう少し伸ばせないかと考えていました。そこで、進捗管理も兼ねたコミットメントをしていただくのであればコーチングサービスが最適なのではないか?と考え、森田さんに相談をしました。事前に森田さん自身がすごいコーチだと知っていたから、とかではなく、いわば軽い気持ちでぴょんと飛び込んだという感じです。
──森田コーチのお写真を拝見しましたが、とても優しそうな方ですよね。
成田:見た目は草食系ですけど、結構厳しいコーチですよ。
──そうなんですね、そういう情報をどんどん聞いていきたいです。コーチングをやっている方がたくさんいる中で、どうして森田さんを選んだのでしょうか?
成田:実は大学時代、森田さんはサークルの同級生でした。もう十数年もやり取りをしていませんでしたが、自分のことを多少はわかってくれているという安心感はありました。元々、森田さんがコーチングをやっているのは知っていたので、久しぶりにコンタクトを取ってみた次第です。
──元から面識があったから、自分の理想のコーチングを得られると期待していたのでしょうか。
成田:正直言いますと、最初に思っていた内容とは結果的に少し違いました。最初は、リーダーシップを鍛えるために「ああしなさい、こうしなさい」といろいろ言われるのかと思っていました。しかしコーチングでは「なぜリーダーシップが必要だと思うのか?」「本当にそれが必要なのか?」という問いかけからスタートしました。
自分が思っている社長像にとらわれているだけで、実はリーダーシップは不必要なのではないか。自分が達成したいゴールから逆算した上で、もしそれが必要なスキルであれば、そのときに取得すればいい。このような内容から始まったので、言われてみれば確かにそうだという納得感がありました。
──自分の思い描いている姿に対して、リーダーシップという手段は適切なのかどうかという、根源的なところを掘ってもらったわけですね。もし自分一人だったら、その観点にはたどり着いていなかったでしょうか?
成田:そうですね。今振り返ってみると、何か突拍子もない答えが出た訳ではないですが、その答えにキャッチボールしながらたどり着いたので、一人でやるよりも時間も短縮できるし安心感もあります。結果的に非常に良かったと思っています。
自身の強みに対して負荷をかけてコミットさせる、決して妥協させないコーチング
──サービスを受けて、ご自身の中で最も変化した部分を教えてください。
成田:自分の「一番の強み」にフォーカスできるようになったことです。自分や事業の成長のために、苦手なリーダーシップを無理して克服するのか、あるいは自分の得意な方法を伸ばしていくべきか。リーダーシップというスキルがあるに越したことはありませんが、もし後者でも事業や自分自身が成長ができるのであれば、そこにリソースをつぎ込むべきだと思えるようになりました。
私は、どちらかというとプロダクトマネージャー的な性格で、何かをスクラッチから創り出すというよりは、誰かのアイデアを形にしていく1→10のほうが得意です。
俗にいう0→1のように湯水のごとくアイデアがでる訳でもない。それなら、そこにしっかりフォーカスできる環境を作っていくほうが先決だということがわかりました。
──確かに、社長は0→1をエネルギッシュにやっていくというイメージがありますよね。でも、ご自身の得意な1→10にフォーカスして伸ばしていくことで、結果的には成長していくようになりますよね。その目指す方向性は、森田さんのコーチングのおかげで発見できたということでしょうか。
成田:そうですね。森田さんとのやりとりの中で見つけることができました。
──コーチングセッションは、どのようなプランで進んでいったのでしょうか?
成田:2~3週間に1回、1時間のセッションを全部で6回行います。だいたい3ヶ月くらいでした。セッションは基本的にオンラインで、最後の一回だけface to faceでやりました。
──先ほど「見た目は草食系だけど厳しい人だ」とおっしゃっていましたが、実際にどのようなコーチングだったのでしょうか?
成田:話し方自体はとてもやわらかい方なのですが、内容的には頑固で力強くコミットを求めてくる印象です。僕が1→10のところに才能があるということで、これからは1→10にフォーカスしてやっていくんですと。特に一度しかない人生なので「今まで人類が生み出したことないような、新しいことをやるんじゃないの?」みたいなことを言われました。人間は易きに流れるので「そうは言っても……」と言って逃げたくなるようなところを、しっかり捉えて逃がさない感じです。
──そこが成田さんの強みだからこそ押していくし、成田さんも納得しているから飛んでいける。なかなか信頼関係がありますよね。
成田:自分の不得意な部分にはコミットせず、自分の発言の中から出てきた「強み」に対して負荷をかけていく。自分の中から出てきた言葉なので、納得感はありました。ただ、いざコミットを求められると、一瞬「ウッ」となってしまいますよね。そこをしっかりと掴んで離さず、妥協はしてくれませんでした。もし自分一人でやっていたら、格好良い理想像だけ思い浮かべて、結局は妥協してしまいます。それを軌道修正して、グイッと前に押し進めていただけたのが、一番よかったことですね。
──契約中、どのような思考の変化があったか教えていただけますか?
成田:「自分がやりたいことにフォーカスする」ということこそが、組織の中における自分のやるべきことなのだと自信を持てるようになりました。責任者という立場になると、どうしても全部を見ることは難しいので、何かにフォーカスしないといけないときが訪れます。そのときに軸がブレなくなったことが、大きく変わった部分だと感じています。
──今までは、やりたいこととかやるべきことがあったら、その全部をやっていたのでしょうか?
成田:どちらかといえば「全部をやるにはどうすればいいんだろう?」と悩んでいました。
使命感を持って向き合ってくれたからこそ、本音で付き合えた
──セッションの中で特徴的だったことや、刺さった言葉はありますか?
成田:一度「コーチングをやめる?」と言われたことがありました。「受け身の状態だと意味がないし、マッサージ師じゃないんで、自分のやりたいことだったり設定したゴールに向かって、自分でアクションを起こしていきなさい。それができないのであれば、コーチングはやめよう」本当にごもっともなんですが、そう言われました。
──すごいプッシュの仕方ですね。
成田:それが意図してたのか、本心からの言葉だったのかはわかりませんが、そういった厳しいことも言っていただきました。そのとき改めて「お金のためというよりも、使命としてやっているのだな」と感じました。
──それを聞いてどう返したのですか?
成田:正直一度は「やめたほうがいいかも」とお返ししました。すると森田さんから「自己完結しないで、率直に状況を共有して、どうしたらいいか一緒に考えよう。そこまで含めてコーチング契約なので」と言っていただき、その時の状況を説明し、結果的に継続するという判断をしました。
──お互い、本音の部分でラリーをしているような印象ですね。
成田:そうですね。本心で思っていることを言うのは、どうしても恥ずかしくて難しく感じてしまいます。それを取り繕わずに素直に話すことで、より有益な方向へ向かうことができました。
──人間同士で向き合う時間という感じがしますね。
成田:そうですね。
──逆に、コーチングを受けていて疑問に感じたところや、良くないと思った部分はありましたか?
成田:いえ、特にそういったことは感じませんでした。しいて言えば、私が受け身だったこともあって、仕事の話ばかりになってしまったのが反省点です。コーチングでは、家族や趣味といった面からのアプローチもあると思いますが、仕事面をクリアすることに時間がかかってしまいました。
また、終わってみれば自分の中で色々と腑に落ちて来ていて、教わったことを実践していけるようになっているんですが、最初の頃は「6回×1時間で何になるんだろうか?」という疑問はありましたね。
──最初はわかりにくいかもしれない、ということですね。
成田:でも今となっては、回数や時間の問題ではないことが十分わかりました。プログラムが終了する頃には、ある程度セルフコーチングもできるようになりますし。
──全体像がわかれば、理解できるけれど、一回目だと効果がわかりにくいのでしょうか。
成田:どういう姿勢で臨めばいいのかがわかりにくいですね。でも終わってみれば、次回はどういうタイミングでコーチングを受けるべきかがわかるようになりました。
人生をマンネリ化にさせたくない、厳しい姿勢で退路を絶って欲しい方にぜひお勧めしたい
──森田さんのコーチングは、どういう人にオススメでしょうか?
成田:意外とどんな方でもいい気がしますよ。組織や集団の中で仕事をしている人であれば、社長でも平社員でも新卒でも、どんな人でも向いているのではないでしょうか。自分の強みを認識して、集団の中で動いていきたいと思う方なら、きっと得られるものがあるはずです。役職のついてない方であれば「組織の中でどう振る舞えばいいのだろうか」という示唆も得られるのではないかと思います。
ただ、受けるタイミングによっては負担が大きくなるかもしれません。例えば、新卒の方だとやはり疲れてしまうので、もう少し世の中のことがわかってからのほうがいいかと思いますね。
──どのように動けばエネルギッシュに価値提供していけるのか、と悩んでいる方には向いているかもしれないですね。では、コーチングを受けるかどうか迷っている方に、一言いただけますか?
成田:安くはないですが、迷っているなら受けたほうがいいと思います。最近はオンラインでできますし、その上で合わなければ他を当たればいいだけのことです。まあ、合わないということはそんなにないとは思いますけどね。
──最初におっしゃっていたように、すごく物腰やわらかくて喋りやすいけど、押してくれるところはガッツリ押してくる。そのバランス感がちょうどいいかもしれませんね。
成田:そうですね、逃げ道がふさがれる感じはありますね。たとえすごい厳しい組織であっても、5年とか経ってきたり30代にさしかかると、厳しいことを言ってくれたり、退路を断ってくれたりする人はいなくなります。「もう自分でできるでしょ」と言われたり、ほったらかされることもあります。そんなときに、厳しい姿勢で退路を断ってくれて、自分で向き合う時間がある。これは非常に貴重なことではないでしょうか。
──マインドチェンジができるようなサービスですね。
成田:そうですね。
──最後に、コーチングを受けたことを踏まえて、今後のやっていきたい目標はありますか?
成田:私が一番得意なのは、プロダクトの1→10のフェーズです。アイデアを形にして、それを軌道に乗せていく部分になります。それを活かして、まだ世の中の人が見たことないモノやサービスを作り出し、大きく成長させていきたいです。
これは、携わって行けるといいなぁというような感想ではなく、そういうプロダクトを見つけたら、自分か乗っかっていくか、自分の組織に取り込んでいく。とにかく受け身ではなく、自発的に取りにいく。常にそういう姿勢であるようにと考えております。
──自分の「好き」や「得意」を使ってやりたいことに向かっていける、素晴らしいコーチングなのだと感じました。本日はありがとうございました。
文責
Shovellインタビュアー:さしみ
Shovell編集担当:加悦美里
森田さんの連絡先
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