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人を魅了する夜の街昭和の盛り場よ、永遠なれ

2月9日放送回は、ネオン瞬く夜の街を舞台にした『盛り場歌謡特集』!
大都会の歓楽街はもちろん、地方の飲み屋街や港町などの大小様々な街を描いた歌が出揃いました。
盛り場歌謡は単なる『ご当地ソング』からさらに深化して醸成された、1つのジャンルとして昭和歌謡の歴史を綴っています。

    変わりゆく盛り場のカタチ
盛り場歌謡の筆頭と言えるのが、今回のベストテンにもランクインした森進一さんの『盛り場ブルース』。

歌詞の中に全国の盛り場が登場するこの歌、東京は銀座、赤坂、六本木、渋谷、新宿、池袋。大阪は南、曽根崎、北新地、博多は中洲、天神、柳町と、
その知名度は全国区の繁華街ばかり。北海道は洞爺、すすきの、定山渓。仙台は青葉、国分、一番町、名古屋は栄、今池、広小路、広島は薬研、八丁、本通り、と、昭和の出張族ならどれも聞き知る街であることでしょう。

かつての華やかりし時代には、それらの盛り場には大抵、街のシンボル的な大型のキャバレーがあり、夜の蝶が舞い踊る大人の社交場となっていました。しかし令和となった今、全国に残存するキャバレーは熊本県八代市の「キャバレーニュー白馬」1軒だけ。やがて消えゆく最後の灯火として、昭和の紳士たちの憧れの地となっています。

しかし一方、間口半間の店々が雑多に並ぶ横丁系は今なお盛況、東京なら葛飾立石や北区赤羽、神奈川なら野毛などの大衆飲屋街が『せんべろの聖地』として再び脚光を浴びています。さらに最近ではレトロ感をほんのり残しつつフードコート化した『ネオ横丁』なる洒落オツなコンセプト飲み屋街が、再開発目覚ましい渋谷や虎ノ門、原宿、広尾などに次々と誕生。
懐古趣味的なイメージだった昭和な飲み屋街は、もはやスタンダードな盛り場形態へと成熟しつつあるようです。

  歌手たちの心に残る思い出の盛り場
盛り場と昭和の歌手は切っても切れない縁があるもの。若手の頃にはどんな歌手も、いわゆる『どさまわり』という地方巡業はつきものでした。
そこで今回のゲストである森進一さん、市川由紀乃さん、おかゆさんにも盛り場の思い出を語って頂きました。
森さんは、若かりし頃、キャバレーまわりをしていた時の話を、そして市川さんとおかゆさんは、最も思い出深い飲み屋街について話してくれました。


おかゆさんが忘れられない盛り場は、東京・湯島。ギター1本で流しを始めた思い出の街なのだそう。 

また、市川由紀乃さんにとって忘れられない街は、意外にも埼玉県の春日部。一時、歌手活動を辞めていた頃に訪れた店での出来事を語ってくれました。
果たしてその思い出とは?


詳しくは1月26日(木)よる9時『盛り場歌謡特集』にて。どんなランキングになるかもどうぞお楽しみに!

ゲスト: 森進一 市川由紀乃 おかゆ

構成作家 工藤ひろこ

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